誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

グアムと北朝鮮 / Guam and North Korea

2017-08-11 | 軍隊




北朝鮮の「グアム周辺へのミサイル4発同時発射攻撃検討」 ("examining the operation plan" to strike areas around US territory of Guam with four medium-to-long-range strategic ballistic missils) で一躍、世界の注目を集めることになってしまった島「グアム」。「ハワイ」同様、島の経済を支えているのが、一つは日本などの外国人観光客による収入である事は周知の通りである。

そしてもう一つが約7,000人の軍人が駐留する米国の重要軍事基地としての収入。島のアンダーセン空軍基地 (Andersen AFB) には米空軍最新鋭のB52戦略爆撃機ストラットフォートレス (B-52 Stratofortress) [マッハ・音速0.84]、B-1B戦略爆撃機ランサー (B-1B Lancer) [マッハ1.2]、ステルスB2爆撃機スピリット (B-2 Spirit) [マッハは非公開・ 1機2,000億円以上すると言われ、レーダー網には一切引っかからない。海上自衛隊の新鋭イージス艦より600億円以上も高い] などが配備されている。また海軍基地 (Naval Base Guam) には巡航弾道ミサイルを搭載する原子力潜水艦が行き来しており、北朝鮮や中国の脅威となっている。

素晴らしい南国の避暑地に突如出てきた北朝鮮からの脅し、この気の狂った指導者を何とかしてほしいと思うのは筆者だけなのか。■YS


【参考ブログ】
『ステルス戦略爆撃機(Stealth Bomber)・B-1とF-22(B-2 and F-22)』 (2013/4/5)
『米国の食事とグアム旅行』 (2011/7/14)
 
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米駆逐艦(イージス艦)とトマホーク / US Aegis Destroyer & Tomahawk

2017-04-11 | 軍隊

【イージス・システム = アメリカ海軍が開発した防空戦闘を重視した艦載武器システムで、イージスの名前の由来はギリシャ神話の戦争の女神アテナの防具(盾)のことで、あらゆる邪悪を払うとされている】

6日、地中海(the Mediterranean Sea) で展開中の米第6艦隊所属の駆逐艦「ポーター」と「ロス」(USS Porter and USS Ross) の2隻からシリア(Syria) 国内の空軍基地に向けて59発のトマホーク巡航ミサイル(Tomahawk cruise missile) が発射された。

以前のブログでも書いたが、米国の駆逐艦(destroyer) は世界最強の戦闘兵器と言っても過言ではない。現在、米海軍は62隻所有している。艦の外観は一見シンプルだが実は艦船自体に様々なレーダー機器が埋め込まれていて、敵の動向は詳細に把握できるようになっている。対空(AAW=Anti-Air Warfare)、対潜(ASW=Anti-Submarine Warfare)、対艦(ASUW=Anti-Surface Warfare) の3方向に同時に素早く反応できる能力を持っている。約100ある甲板・船底発射台から誘導ミサイル・魚雷を360度方向に発射・攻撃するという恐るべき軍艦である。

艦に乗船、ガイドは筆者は何十回も経験しているが(正確に言うと31回)、1隻90発搭載されている「トマホーク」だけは中々見せてはもらえなかったが、1度だけハワイ・パールハーバーに停泊中の駆逐艦の中で見たことがある。長さが約6メートル、直径約50センチメートルのミサイルで射程距離は1,300~2,500 キロ、核搭載も可能である。1発、約2億円と言われている。

現在、北朝鮮の挑発的な軍事行動により、「カールビンソン(USS Carl Vinson)」、「ミニッツ(USS Minitz)」などの米空母の朝鮮半島への航行が大変注目されている。通常、1隻の空母が作戦行動する場合、上記に述べたイージスミサイル駆逐艦(Aegis missle destroyer)、イージスミサイル巡洋艦(Aegis missle cruiser) など7~8隻が行動を共にする。その一つの艦隊は小国1国の軍事力に匹敵する程の強力なものである。■YS


参考ブログ:
「アメリカ海軍第7艦隊」(2011.11.13)
「沖縄の嘉手納・普天間基地と在日米軍」(2013.4.7)


【USS Curtis Wilbur (DDG-54)】

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沖縄の嘉手納・普天間基地 ・ 在日米軍 (Okinawa and U.S. Forces in Japan)

2013-04-07 | 軍隊
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年度によって若干違うが、在日米軍(U.S. Forces Japan) の軍人(service-persons) の数は約 50,000人、家族も約 50,000人いて日本を出入りしている。「出入り」していると言ったのは、日本の領土にあっても米軍基地内は治外法権で「米国内」と同様の扱いになっている。従って軍人は軍艦、軍用機だけで移動する分にはパスポートは必要ない。

沖縄には米政府の仕事で3度訪問したことがある。2000年7月のビル・クリントン大統領(President Clinton) が沖縄サミット(Okinawa Summit 第26回主要国首脳会議) に参加した際と、日本の新聞社・テレビ局の論説委員(editorial writers) ・ 解説委員(TV commentators) の人々と米軍基地特別視察を2回した時だった。

米軍施設は日本全国に 132ヶ所あり、その内の 33施設が沖縄に散在している。沖縄にある主な基地としては、

嘉手納飛行場(Kadena Air Base) - 空軍(Air Force)
普天間飛行場(Futenma Air Station) - 海兵隊(Marine Corps)
キャンプ・ハンセン(Camp Hansen) - 海兵隊
キャンプ・シュワブ(Camp Schwab) - 海兵隊
トリイ通信施設(Torii Communication Station) - 陸軍(Army)
ホワイト・ビーチ(White Beach) - 海軍(Navy)

などがあるが、4軍のオフイスで詳しいブリーフィングを受けた。各建物の正面のポールには必ず、日章旗(the national flag of Japan)、星条旗(the Stars and Stripes / the Star-Spangled Banner)、国連旗(the flag of Security Forces [of the United Nations]) が掲げられている。

嘉手納と普天間の飛行場の印象は、何せ「だだっぴろい(広い)」の一言。小さな戦闘機用の格納庫が散在しているだけで、あとは何も無い。巨大な滑走路群のみ。理由を聞いてみると、非常時に米軍・国連軍の兵隊の兵舎となるテントを数百・数千、いつでも素早く設置出来るからだと云う。これには納得できた。

余談だが、歴代の在日米軍司令官(Commander of the U.S. Forces Japan) は第5空軍司令官[空軍中将](Commander of the 5th Air Force [Lieutenant General]) が兼務している。思い起こせば47年前、大学受験に2年連続で失敗し、お先真っ暗で落ち込んでいる時、母親が言った。『死ぬ気になれば、人間何でも出来る。』 何を思ったのか米軍司令部に「情熱的な」手書きの英文を3~4枚送っていた。数日後、米軍オフィスから電話があり司令官が会いたいとのこと。早速、東京・府中市にある空軍司令部(the headquarters of the 5th Air Force) に出向き、入り口の自動小銃を持ったガードを通り抜け、エレベーターで最上階の立派な部屋へ。そこには色とりどりの勲章をつけた軍服姿の司令官が待っていた。何も云わず彼は握手をして部下に一言 "Give him a job!" その間、数分間。次の週には空軍の乗用車(車体がスカイ・ブルーで、黄色い字で "U.S. Air Force" と書いてある)の運転手付きの車に乗って仕事をしていた! 自分の人生を変えてくれたこの大恩人には、それ以来一度も会っていない、と言うよりも rank (階級)が上すぎて会えなかったという方が正確。 そしてこの中将の名前も顔も一切覚えていないので大変申し訳なく思っている。ただ、今でも大変感謝している。

2日前の日米両政府の沖縄米軍施設返還計画の発表は非常に喜ばしいことであり、時期を計画よりもっともっと早く実現するのが沖縄県民とってプラスになるのは間違いない。#YS

参考ブログ:『アメリカ海軍第7艦隊』(2011.11.13)



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ステルス戦略爆撃機 (Stealth Bomber) ・ B-2 と F-22 (B-2 and F-22)

2013-04-05 | 軍隊
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【B-2】


【F-22】



3月から続けられている米韓合同軍事演習 (U.S.-South Korean military drill) に B-2 が投入されているというテレビ報道があったが、米国の機敏な行動には頭が下がる。B-2 は正式名 Northrop Grumman B-2 Spirit といってレーダーに捕らえられにくいステルス性能を備えた通常兵器 (conventional weapons) ・核兵器 (nuclear weapons) の両方を搭載できる最強の爆撃機である。勿論、最近の北朝鮮の核弾道ミサイル発射・核実験の挑発を抑えるためのもので、ハリウッドの映画にも頻繁に登場するあの有名な三角形・魚の「エイ」に似た飛行機だ。海上自衛隊所属のイージス艦 (Aegis) の建造費用をはるかに上回る1機2000億円ちかくする高価な代物である。

また、同じステルス性能を持った「空の支配者(制空航空機)」といわれている最新鋭の F-22 (F-22 Raptor) をも米国は演習に投入している。この2種の戦略兵器で米国は世界最強国となるが、これはあくまで兵器上のことだけ。

実際、戦争が起こった場合、人海戦術の力はあなどれない。それは過去・現在の紛争が切実に物語っている。ベトナム戦争(Vietnam War 1960~1975)、イラク戦争(Iraq War 2003~2011)、アフガン紛争(Afghan War 2001~ ) など、どんな新型の兵器を用いてもその戦いに勝てない場合がほとんど。

[Episode I]
思い起こせば1966年、米第5空軍司令部(The 5th U.S. Air Force Headquarters 当時は東京・府中市にあった)に勤務していた頃、横田基地(Yokota Air Base 東京・福生市)で無数の機体を真っ黒に塗った B-52 爆撃機を目撃した。当時、べトナム戦争に使われた最新鋭の飛行機だった。(B-52 は現在でも米主力航空機の1つ。)周知のとおり、それでも米軍は勝てなかった。

[Episode II]
1967年からロサンゼルス市の大学に留学するのだが、当時、米国には徴兵制度 (draft system) があったので学生仲間の間ではベトナム戦争に「行く、行かない」の大変熱い議論が毎日なされていた。仲間の1人は戦争に行くのが嫌で徴兵登録所に火をつけに行った。他方、兵役を受けることによって「GI bill (=ジイ・アイ・ビル)復員助成金」の特典を得たい者も多かった。「GIビル」で有名な大学に入ったり、家を購入したり、高級スポーツカーを買ったり出来たのだ。(ただ各大学の頭の良い学生、優等生だけは兵役が免除されていた。頭脳流出を防ぐため、将来の国の指導者育成のためだ。これって不公平ではないか!?)外国人留学生も OK だったので自分も真剣に考えたことがあった。ただ、後に60,000弱の米軍人が戦死したことを考えると行かなくてよかったとつくづく思う。

[Episode III]
仕事の関係で東京近郊、岩国(山口県)、沖縄県にある多数の米陸 (Army) ・海 (Navy) ・空 (Air Force) ・海兵隊 (Marine Corps) 所属のありとあらゆる最新鋭の戦闘機、偵察機、ヘリコプターなどを視察してきたが、究極の兵器は味方の被害を最小限にとどめるもの、すなわち無人操作で敵に最大限の打撃を与えるものだと確信した。(北朝鮮の核弾道ミサイルの脅威もその内の1つだが。)

よって、1~2名の乗務員で操縦されるB-1、F-22などが重宝される。♯YS


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アメリカ海軍第7艦隊 / The US 7th Fleet

2011-11-13 | 軍隊
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アメリカの軍隊は陸軍、海軍、空軍、海兵隊の4軍で構成されているが、その中でも特に重要な役割を担っているのが海軍の第7艦隊(U.S. 7th Fleet)である。東経160度以西の西太平洋とインド洋の「番人」としてロシア、中国、北朝鮮、韓国、日本、インド、パキスタン、オーストラリア、ニュージーランドなどの国を監視している海軍(Navy)と海兵隊(Marine Corps)の軍団である。その数は兵士40,000人、艦船60~70隻、航空機200~300機。

日本には神奈川県横須賀市と長崎県佐世保市を母港(home port)として現在19隻の艦船が配備されている。航空母艦(aircraft carrier=USS George Washington)、指揮艦(command ship=USS Blue Ridge)、ミサイル巡洋艦2隻(guided-missle cruisers=USS Cowpens, USS Shiloh)、ミサイル駆逐艦7隻(guided-missle destroyers=USS Curtis Wilbur, USS John S. McCain, USS Fitzerald, USS Stethem, USS Lassen, USS McCampbell, USS Mustin)、揚陸艦4隻(landing ships=USS Essex, USS Denver, USS Tortuga, USS Harpers Ferry)と掃海艇4隻(mine countermeasures ships=USS Avenger, USS Defender, USS Guardian, USS Patriot)である。

世界最強の戦艦:ミサイル駆逐艦
米総領事館の仕事として上記のほとんどに乗船し日本の報道機関に公開してきた。特筆すべき点はミサイル駆逐艦の性能である。船の本体そのものがレーダーになっていて対空(敵機)、対艦(敵艦)、対潜(敵潜水艦)のミサイルを数発づつ同時に発射出来る無敵の艦である。対ミサイル(敵ミサイル)の追撃実験には成功しているが未だ100%の命中率ではない。又、世界中の味方艦、敵艦などを識別出来て、必要とあれば地球の裏側の敵でも攻撃出来るシステムを搭載している。日本の海上自衛隊も同じものを数隻保有している。

映画では本物を使用
戦争関連映画を製作する際、ハリウッド映画と日本映画には大きな違いがある。アメリカ軍は映画製作には非常に理解があり協力的で、金銭を出せば殆んど何処でも何でも撮影はOK。日本のように模型を作る必要はない。だから映像は比べ物にならないくらい迫力がある。

航空母艦(空母)での体験
現在、アメリカ海軍は11隻の原子力空母を保有しているが、数年前に3回乗船した事がある。2隻とも現在は退役しているが、九州・四国間の豊後水道と日本海で展開していたキティホーク(USS Kitty Hawk)と、本州・北海道間の津軽海峡近くで展開していたコンステレーション(USS Constellation)で、3度とも12人乗りのプロペラ軍用機で空母の甲板に着艦した。この時の体験は一生忘れないものになった。

空から見ると空母の甲板が大洋に浮いている小さな点だった。10数秒後に目前には巨大な鉄の塊があった。100メートルの甲板の滑走路にワイヤーが3本張ってあって、そのワイヤーに機尾翼下のフックに引っ掛けて飛行機を止めるのだが、引っかからなければもう一度上昇して再度着艦を試みるか、そのまま海へ墜落するかのいづれかだ。その技術は素晴らしいの一言につきる!! 船に一泊出来ると聞いて喜んだが、何せ乗務員が5,500名乗船しているので、船の部屋数が半端ではない(2000室以上!?)。まず共同トイレに行ったら部屋に戻れない。数が多すぎて迷路。おまけに夜中じゅう発着艦の訓練で音がうるさい。船底の4階下にいてもかなりの音がする。

後から聞いた話だが、四六時中、訓練をしておかないとジェット戦闘機のパイロットの腕がおちるからだそうだ。又、約80機の戦闘機が甲板下の格納庫に収容されているが、数分内でエレベーターで甲板上に移し発艦する訓練を毎日何十回も行っているという。

結局、同室(2段ベッド)の水兵にも気を使って、その夜は一睡も出来なかったのが苦痛だったことを思い出す。艦長、上級将校たちと一緒に夕食、朝食を摂る。とは言っても所詮、船の食事。ありきたりのアメリカン・メニューである。それがまたアメリカ食好きの自分にとっては最高の食事だった。#YS




 

【出典:USS Kitty Hawk】











■YS





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