誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

オードボーン協会 / National Audubon Society

2010-03-09 | 米国事情
    





世界最古(1902年設立)で最大の自然環境保護団体・オードボーン協会(National Audubon Society) というのがある。野鳥、野生生物(wildlife) を保全・保護する目的で現在、全米を中心に500の支部を持っている。

実はこの組織の存在を知ったのは1960年代後半、ロスアンゼルスで大学生活を送っている時のことだった。アパートの隣の部屋に住んでいた30代半ばのバツイチ男性が仕事休みの度に色々な所に連れて行ってくれた。その一つがロス郊外の山々へ「鷲(eagle)」の観察をしに行くことだった。本当のところ余り興味がなかったが、熱心に勧めてくれたので云われるまま彼のフォルックスワーゲン(Beetle) に乗って何時間も掛けて山頂付近まで登って行った。

雲ひとつ無い青空に大きな羽を広げてグライダーの様にハクトウワシ(白頭鷲 bald eagle) が飛んでいる。かなり大きい。翼を広げると2メートル以上はあるだろう。その雄大な景観を観ているだけで気持ちが晴れるというか、胸がすっきりした。鷲に生まれ変わりたいと思うほど羨ましかった。

帰る途中は、必ず彼が所属しているオードボーンの事務所に寄って最近の活動、協会誌などに目を通して、次第に野生の鳥に興味がわいてきた。特にハクトウワシの精悍(せいかん virile)な顔つき、姿は「鳥の中の鳥」であり、今でも一番好きな鳥類だ。1782年にアメリカ合衆国の国鳥(national bird) に制定され、ドル紙幣、硬貨、大統領の紋章をはじめ、ほとんどの公的機関の記章に取り入れられているが、それをバックに長年、仕事が出来たのも何かの縁を感じる。

    
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