誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

米国社会での注意点: レイプ・殺人・エイズ

2020-06-26 | 米国事情




幼少の頃から、また10代の頃から、精神面(夢・希望)と経済面(複数の仕事)で人生70数年のほとんどをアメリカ合衆国の世話になった者にとって the US の良い面だけを取り上げるのはよくないと思っている。現実に起こっていることに向き合い、より better で健全な民主主義を持った国々(米国、日本、欧州諸国など)が世界に増えることに期待したい。

残念ながら一言でいうと、現在の米国でのレイプ(強姦) 、殺人事件、エイズ患者はケタはずれに(=be in a complete different class) 多い。日本の人口の約3倍弱の3億3千万人と人が多いからではない。ただ単に発生率がバカ多いのである。




〔レイプ Rape〕
米司法省、FBI、他の機関の統計によると、全女性の5人に1人(人口の18.3%) がレイプ被害に遭っている。近年は年間14万人前後(1日約380人の割合)で、身内によるもの26%、親戚によるもの7%、友人・知人によるもの38%、赤の他人によるもの26%である。犯人逮捕率は25%。日本で横行している痴漢(sexual pervert / groper) の話はまったく聞かない。

中学生の頃、自分が好きで何回もファンレター出し、自筆の手紙をくれた女優のダイアン・マクベイン  【参考ブログ①:『懐かしのハリウッドスター:ダイアン・マクベイン&ヴァン・ウィリアムズ』(2021/5/25) 参考ブログ②:『映画・テレビスタジオと公開番組』(2009/8/26)】 と 歌手のコニー・フランシス 【参考ブログ③:『コニー・フランシスとビルボード』(2017/1/9)】 もその被害者である。

■ダイアン・マクベイン(Diane McBain 1942~ ) : 1982年、ウエストハリウッドでのクリスマスパーティの帰りにガレージで2人組の強盗に遭い被害にあった。犯人は見つからず、長い期間の苦悩の末、女優業に復帰したが、現在は rape victim counselor として被害者の救済に活躍している。

■コニー・フランシス(Connie Francis 1937~ ) : 1974年、ニューヨーク州のモテルで滞在中、何者かに部屋に侵入され被害に遭った。モテルのセキュリティ不備で250万ドルの賠償金裁判に勝訴している。犯人は見つからず、長い期間の苦悩の末、歌手業に復帰している。




〔殺人 Homicide・Murder〕
1960年代中頃以前は殺人事件で年間1万人近くが亡くなっていたが、60年後半ベトナム戦争が泥沼化しはじめてから米国内の殺人が急激に増え続け、70年代、80年代、90年代までは平均2万人、2000年以降は14,000~17,000人で落ち着いてはいるものの、今でも1日50人前後の人が殺されている計算だ。

「銃社会」が大きな原因だが、そう言えば学生時代に50ドル前後で誰でも簡単にピストルを買えたことを思い出した。殺人は暴力団抗争・強盗のたぐいの話ではなく、日常の職場でのもめ事・夫婦喧嘩・浮気・ストレスでの原因が大半であるので、米社会で生活するには極力どんなトラブルも避けるべきである。

【エピソード 1】
大学でテレビ放送の科目を取っていた時、ハリウッドのテレビ局の黒人アナウンサーが講義で教えに来ていた。毎日のようにテレビ出演して学生の間ではあこがれの的だった。ある日のニュース番組に番組の司会者としてではなく、事件の当事者として画面に映しだされた。奥さんか、恋人を撃ち殺したと言うのだ。原因は分からないが即逮捕で彼の人生は終わった。大変恐ろしい話だが、感情まかせで行動すると最悪の事態におちいる。我々誰にでも起こりうることだ。

【エピソード 2】
以前述べたが、ビバリーヒルズの老夫婦の家で留学生として住み込みの house-boy をしていた。年上の夫人は再婚で、前夫は銃で殺されたと聞いた。どこの家庭でも銃を所持しているとは聴いていたものの、実際に実物を見ると怖くなるものである。ちょっと引き金をひくだけで人を傷つけたり、死に追いやるのだ。拳銃をどこに置いているのか分からなかったが、その家では一回しか目にはしなかった。




〔エイズ HIV/AIDS〕
(=Human Immunodeficiency Virus / Acquired Immune Deficiency Syndrome)
1960年代前半から流行しはじめた感染症(infection) のエイズ患者は現在、米国内に110万人もいる。そして今でも年間13,000人もの人が亡くなっている。感染者がそこら中にいるので、新型コロナウイルスと共にとても怖い存在だ。

自分としては上記を「米国の3悪」と呼んでいる。決してそれらを日本の状況と比べてはいけない。なぜなら「日本」は世界195ヵ国中でもまれにみる特殊な、あるいは唯一と言っていいくらい「安全な社会」を持った国だからだ。その理由については次期の機会に回すとして…、他のすべての国は多かれ少くなかれアメリカである。

上記だけを考えたら米国は大変危険な社会だと感じるかもしれないが、いつも緊張感を持って注意深く、そういうことが起きないような行動をとって過ごしてゆけば、かなり快適な生活をおくることができる。ただ、1950年代、60年代の「良きアメリカ (the Good Old Days) 」時代の様なことを今、期待したらいけない。■YS


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eスポーツ / eSports ・ electronic sports

2020-06-22 | スポーツ





【eスポーツとは: コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技のこと。】

オンラインゲームやテレビゲームの人口は増加し、最近の新型コロナウイルス感染症による外出自粛や休校の影響もあり、未成年者を中心にゲーム依存の深刻化が懸念されている。そんな中でも 『eスポーツ』 は年々拡大し、人気の大会は実況中継され、その賞金総額は想像を絶するものがある。5~6億円を稼ぐ世界のトッププレーヤーも少なくない。2024年にパリで開催されるオリンピック、パラリンピックの新種目としても採用が検討されているくらいだ。

1972年、今から48年前に米国の名門大学であるスタンフォード大学(Stanford University) で世界で初めてビデオゲーム競技が行われた。その後、競技方法、ゲームソフト、スポンサー、組織など色々な形態の競技が盛んになり、1970・80年代にはライフ誌やタイム紙など米主要マスコミがスポンサーになり、また競技のテレビ番組まで作られるようになった。

現在、約5億人の視聴者・観戦者(viewers / observers) がおり、競技選手(players) も米国が5,000人超と突出しており、中国、韓国、フランス、ドイツ、ブラジル、カナダ、オーストラリア、ロシア、英国が1,000人前後で続いている。日本はこの分野ではかなり遅れている。視聴者・観戦者の85%が男性、15%が女性で、年齢は18~34才が多数。

現在の収益はスポンサー料、放映権、ゲーム会社からの資金、グッズ・チケット料、動画配信などで約10億ドル(日本円:約1,000億円)。

プロ大会などで人気の高いゲームジャンル(game genre) と有名なゲーム(leading games / franchises) は:

*MOBA(=Multiplayer Online Battle Arena)
   ー4~5人のチーム戦で戦略やテクニックを駆使しながら相手陣地を制圧するゲーム。
     "League of Legends"
     " DOTA 2"  など
*FPS(=first-person shooters)
   ー一人称視点のもの。
     "Counter Strike: Global Offensive (CS:GO)"
     "Call of Duty"
     "Overwatch"
     "Rainbow Six Siege"  など
*TPS(=third-person shooters)
   ー第三者視点のもの。
     "Overwatch"
     "Fortnite"
     "World of Tanks"
     "Player Unknown's Battle Grounds (PUBG)  など
*RTS(=real-time strategy)
   ー軍隊などの指揮官になって戦略・戦術を競うゲーム。MOBAと異なる点は1:1。
     "StarCraft 2"  など
*DCG(=digital card games) ・OCG(=online card game) (カードゲーム)
     "Hearthstone"  など
*fighting (対戦格闘ゲーム)
   ー1人で1人のキャラクターを操作
     "Super Smash Bros."
     "Street Fighter V"  など
*battle royals (バトルロイヤルゲーム)
*puzzle games (パズルゲーム)
*sports (スポーツゲーム)
     "FIFA 17"  など

若い世代が自分の好きなことに没頭して「一芸をきわめる」(=make oneself the master of an art) のも、これからの IT 時代にますます合っているのかと思う今日この頃である。■YS



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米国の暴動 / Riots in the US

2020-06-02 | 米国事情




ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis in Minnesota)  での白人警察官による黒人男性の暴行死事件を巡り、首都ワシントンなど全米の75都市以上で抗議デモ・暴動が起きている。トランプ大統領はデモの暴徒化を強く非難したが、収拾のメドは一向に立っていない(=don't see the light at the end of the tunnel) 。トランプ政権にとっては新型コロナウイルスとのWパンチで壊滅的打撃を受けている。

「暴動」は社会・経済の格差・差別などによって起こるが、人類が存在する限り世界どこの国(日本を含む)でも人種差別が存在する、あるいはしていた。米国は表面上、「全ての人々は平等」のスタンスをとってはいるが、現実はなかなか難しい。その証拠に、日本ではあまり報道されないが、毎年のように全米各地で大なり小なり人種差別の 「暴動 riots 」が起きている。大きいところで言うと、1965年の「ワッツ暴動(Watts riots) 」、1967年の「デトロイト暴動(Detroit riots) 」、1968年の「キング牧師暗殺暴動(King assassination riots) 」、1992年の「ロサンゼルス暴動(Los Angeles riots) 」などがある。

余談だが、1967・68年にロサンゼルスのワッツ地区でアルバイト(=moonlight / part-time job) をしたことがある。広大な敷地のガソリンスタンド(給油ポンプ、約12基)で夜の6時から朝方の6時までを一人で仕事をした!その地域は黒人の人たち100%で大変危険な所だとは聞いてはいたが、20才まじかの貧乏学生にとっては破れかぶれ(=feel one has nothing more to lose) 。時たま罵声、銃声が聞こえ震えたものだった!

前にも言ったが、最後の最後まで何が起きるのか分からないのが米大統領選挙。11月の再選を狙うトランプ氏にとっては今が正念場だ(=a crucial moment) 。■YS





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