誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

皇室・王室 と 元号 / Imperial Family・Royal Family & Name of Imperial Era

2019-05-02 | 歴史





世界195ヵ国には今も皇室・王室がある国が約30ある。「約」としたのは歴史上、多くの国で君主制 monarchy (=世襲の君主によって統治される政治形態)をとっていたのが、革命・クーデターなどの民主化や植民地化によって領土も複雑になったからで、今は政治の実権を握る絶対君主制ではなく、民主主義を国是(=国家としての方針)とした立憲君主制 constitutional monarchy (=憲法に従って行われる君主制)がほとんど。

皇室・王室は現在、欧州、中東、アジアに集中してあり、その中で最も有名なのがエリザベス女王 Elizabeth II の英国 the United Kingdom と欧州(デンマーク Denmark 、ベルギー Belgium 、オランダ the Netherlands 、ノルウェー Norway 、スウェーデン Sweden 、スペイン Spain など)である。中東ではヨルダン Jordan 、サウジアラビア Saudi Arabia 、バーレーン Bahrain など、アジアではタイ Thailand 、カンボジア Cambodia などがある。

日本は初代天皇の神武天皇 Emperor Jinmu が紀元前660年 B.C.(=before Christ) 660 からの在位なので、世界最長・最古の王室ということになる。この事実を最近知ったトランプ米大統領は非常に驚いたそうだ。大統領は今月末に126代新天皇に謁見(えっけん)する。

また、西暦 A.D.(=Anno Domini =in the year of Our Lord / the Christian Era) 以外に独自の『令和』という元号・年号 the name of an imperial era を持っているのは世界では日本だけというから非常に誇りとすべきである‼ ■YS




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「多から一を "E Pluribus Unum"」 「アメリカン・ドリーム "American Dream"」 「明白な運命 "Manifest Destiny"」 

2018-07-06 | 歴史
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★





この7月4日でアメリカ合衆国は建国して242年を迎えた。他国と比べると「かなり若い国」なのに、今や長年にわたり「世界一の大国」として君臨しているのに今更ながら驚かされる。

過去・現在と合衆国の歴史を勉強していると、何度も何度も同じ言葉に出くわす。それらの概要を知っておかないと文章の中で何を意味して言っているのかポイントがずれてしまう。ここにいくつか例をあげてみる。

◉ 「多から一を」 "E Pluribus Unum" (エ・プルリブス・ウヌム)
ローマの詩人ウエルギリウスの詩からとったラテン語で英語の意味は "Out of Many, One" あるいは "From Many, One" で日本語の意味は「多州から成る統一国家」である。合衆国の国章、硬貨の刻印などに使われている。 【参照:ブログ『アメリカ合衆国という国を理解するには?』(2012/4/27) 紙幣・硬貨に書かれている "In God We Trust"】

◉ 「アメリカン・ドリーム」 "American Dream"
歴史著述家ジェイムズ・トラスロウ・アダムズ(James Thruslow Adams 1878-1949) が刊行物において1931年に最初に用いたフレーズで、最新の広義の意味は「アメリカではどんな夢でも実現は可能である」とのこと。

◉ 「明白な運命」 "Manifest Destiny" (マニフェスト・デストゥニィ)
1845年にジャーナリストのジョン・L・オサリヴァン(John L. O'Sullivan 1813-1895) が雑誌にテキサス併命への支持を訴える論説を発表した際に用いた言葉で、「アメリカが領土を拡大し自分たちの文明を伝えることが、神から与えられた使命である」とするこのスローガンは、その後のアメリカ史のなかで領土拡張を正当化するときにしばしば使われた。

◉ 「アファーマティヴ・アクション」 "Affirmative Action" 
「積極的差別是正処置・解消政策」などと翻訳されるが、要するに「黒人、少数民族、女性など歴史的、構造的に差別されてきた集団に対し、雇用、教育などを保証するアメリカ合衆国の特別優遇政策 【出典:ブリタニカ国際大百科事典】」のこと。

◉ 「福音主義(ふくいんしゅぎ)」 "Evangelicalism" (エヴァンゲリカリズム) 
書物によっては「聖書主義(Biblicism ビブリシズム)」と同義に使われ、教会の権威や既成の神学にとらわれず聖書を信仰の第一の基礎におく立場をさす。【参考ブログは上記の『アメリカ合衆国という国を理解するには?』】

などなど、多民族国家であるがゆえに人種・宗教関連の語義が多い。■YS

★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★

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恐竜  『スー』 / Tyrannosaurus Rex "Sue" /肉食恐竜ティラノサウルス

2017-11-11 | 歴史


仕事の関係で日米各地の博物館・美術館を数多く観てきたが、絶対に忘れられない展示物が一つある。

建国からまだ241年と若い国・アメリカ合衆国にとって、「古いものを大事にする」という精神は想像を絶するものがある。従って、全米にある無数の博物館・美術館のほとんどが見るからに高額で立派な建物、広大なスペース、無数の展示コレクションで、見学するのに相当な時間がかかるのが常である。展示物は勿論、世界各地での戦争の戦利品も多数あるし、ドルに物を言わせて手に入れたものもる。

自分としては一時期、古代エジプト (Ancient Egypt) の装飾品 (ornament) やミイラ (mummy) に非常に関心があったのでワシントンDCのスミソニアン・国立自然史博物館 (Smithsonian・National Museum of Natural History) やニューヨークのアメリカ自然史博物館 (American Museum of Natural History) などのコレクションに感銘を受けていた。でも通う内に、おびただしい数のミイラを見てだんだんと慣れてしまったので、そういう感情は薄れてしまった。時代は全然違うが、恐竜時代 (Era of Dinosaurs) の展示物も例外ではない。

ただ、シカゴ市で何の気なしに入ったフィールド自然史博物館 (Field Museum of Natural History) で出会った世界一有名なティラノサウルス 『スー』 (Tyrannosaurus Rex "Sue") には衝撃を受けた。恐竜の作り物の展示物が多い中で真の本物である。1990年、サウス・ダコタ州 (State of South Dakota) で発見された、全身の90%以上の骨がほぼ完全な形で残った世界でもまれな恐竜である。約6700年前のもので、全長12.8メートルある。発見者である古生物学者スー・ヘンドリックソン (Paleontologist Sue Hendrickson) の名前を取って『スー』となずけられた。大きな頭部だけがガラスケースに入っていて、まじかで顔・歯などを詳細に観ることが出来、何とも言えない感動を覚えた。まさにスティーブン・スピルバーグ監督の大ヒット作、1993年ユニヴァーサル映画「ジェラシック・パーク」 ("Jurassic Park" 1993 Universal Pictures directed by Steven Spielberg; based on Micael Crichton) のロゴマークに描かれたあの恐竜である。

★ちなみに、このジェラシック・シリーズは1997年の "The Lost World: Jurassic Park"、2001年の "Jurassic Park III"、2015年の "Jurassic World"、2018年公開予定の "Jurassic World: Fallen Kingdom" と5作続く。★

シカゴに行く機会があれば一見に値する。もう一つ行こうとして行けなかったのが、世界でも珍しい、本物の人間の標本を展示しているところが近くのシカゴ科学産業博物館 (Museum of Science and Industry, Chicago) にある。興味のある方は、ぜひ見てほしい。■YS


参考ブログ:『映画「ナイト・ミュージアム」と美術館』 (2010/1/5)



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移民(Immigration-Emigration)・不法移民(Illegal Immigrant)・難民(Refugee)

2017-02-23 | 歴史





【◆移民=様々な動機・理由によって恒久的あるいは長期間にわたって、一つの国から他の国に移り住むこと。移民を受け入れる国の側は immigration, immigrant で、移民を送り出す国の側は emigration, emigrant という。】
【◆難民=人種、宗教、政治的な意見の相違などによる迫害を避けるために外国に逃れた人々。Refugee という。】


トランプ米大統領の「大統領令」で大問題になっている移民問題だが、そもそもアメリカ国民はアメリカ先住民(ネイティヴ・アメリカン Native American 、アメリカ・インディアン America Indian)以外は全員、移民か難民の子孫である。だから当たり前の話として、一般的な見解は移民・難民に対して大変、寛容である。

1492年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見して以来、政治的、宗教的、経済的な理由から「自由」を求めてこの新大陸に世界中の人々が押し寄せた。1776年に独立国になったが、その頃の多くはイギリス、アイルランド、ドイツ、スコットランド、オランダ、スエーデンなどの西欧諸国からの移民に加え、アフリカからの多数の奴隷で成り立っていた。その後、フランス、ハンガリー、中国、イタリア、ノルウェー、ロシア、カナダからの移民が加わり急速に人口が増えた。

第二次世界大戦後、アメリカで自由な研究が出来るとして世界中の国からアメリカへの頭脳流出(brain drain) が始まった。日本も例外ではなかったし、現在も続いている。また世界各地での戦争・紛争などにより世界中からの難民がアメリカに殺到した。ナチス・ドイツから逃れたユダヤ人、ベトナム戦争で被害を受けたベトナム人、4度の中東戦争で被害を受けた国々の人々などが主だったものである。

今、問題となっているのは、アメリカ経済を長年牽引しているメキシコからの不法移民(illegal immigrants) である。一説に約1,200万人とか言われているが、米政府が正確な数字を把握したことは今までに一度もない。なぜなら不法移民は毎日毎日増え続けているし、また不法移民の間で生まれた子供たちは次から次へとアメリカ人国籍を取得するからである。【◆生地主義(出生地主義)=父母の国籍のいかんを問わず、その生地の国籍を取得すること。】【日本は◆血統主義で血統関係に重きを置き、子は出生地のいかんにかかわらず父または母の国籍を取得する。】そのような不法移民を突如、正規な移民として認めるなどしてその場その場をしのいだことも一時期あった。(今日のアメリカ合衆国の人口は3億2600万人。ちなみに日本の人口は1億2600万人。)

「治安の悪化」、「賃金水準低下」などの不安材料が噴出している中での今回の「大統領令」、賛否(pros and cons) が激しく飛び交う。自由にものが言える、そんな激しさも『本当の民主主義』の姿なのかもしれない。また独立当初から『世界で最も自由で寛容な国』としての地位を築いているのがすごいことである。さて、アメリカ合衆国の今後の行方は?!□YS
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Pearl Harbor Visit by PM Abe and President Obama / 日米首脳の真珠湾訪問

2016-12-29 | 歴史




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安倍晋三首相(Prime Minister Shinzo Abe) とバラク・オバマ米大統領(US President Barack Obama) の画期的なスピーチが12月29日、ハワイのパールハーバーで行われた。特に安倍首相の「和解の力(the power of reconciliation)」と「寛容の心(the spirit of tolerance)」を力点に置いた内容は大変素晴らしく、米国の国民のみならず日本国・国民に最大限に配慮した歴史に残る名文である。これから、もっともっと複雑な世界社会が控えている現在、このスピーチに負けない、安倍首相のより一層の手腕に期待したい。

参考ブログ:『パールハーバーと「USSアリゾナ記念館」』(2009.5.12)

【その他の第2次世界大戦・太平洋戦争・米軍関連ブログ】
『水爆(水素爆弾)』(2016.1.9)
『オバマ大統領の歴史的な広島訪問』(2016.5.28)
『原爆・原子爆弾』(2015.8.11)
『マッカーサー元帥』(2015.2.18)
『沖縄の嘉手納・普天間基地と在日米軍』(2013.4.7)
『ステルス戦略爆撃機/B-2とF-22』(2013.4.5)
『アメリカ海軍第7艦隊』(2011.11.13)
『英雄オーディ・マーフィとダニエル・イノウエ』(2009.10.27)
『ハワイと「アメリカ陸軍博物館」』(2009.4.24)>



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オバマ米大統領の歴史的な広島訪問(President Obama's Epoch-making Hiroshima Visit)

2016-05-28 | 歴史




米国民が広島市を訪れて一番驚くのが広島市民が常に温かく自分たちを迎え入れてくれることである。

過激な日米安保闘争直後の1972年にアメリカ大使館の職員になったので幸いだったのかもしれないが、広島の方々、特に中国新聞社、広島商工会議所、広島市役所、広島大学、広島日米協会、ほか各種団体・組織には感謝しきれないほどに大変お世話になった。大阪の総領事館が広島を管轄(jurisdiction) していたので、3~4ヶ月に一回のペースで35年間、広島を行き来した。米国からの要人・著名人(大使、政府高官、ビジネスマン、大学教授から、ジャーナリスト、文化人、音楽家、芸術家に至るまで)が広島訪問の際は「カバン持ち(private secretary)」として彼らに同行した。現職の米大統領の広島訪問は長年、計画されてはいたが政治的な諸問題でなかなか実現できなかった。【参考ブログ「原爆・原子爆弾」(8/11/2015)・「水爆(水素爆弾)(1/9/2016)】

71年目で広島訪問が実現したことは人類の歴史に残る画期的な出来事である。日本では大統領の謝罪がなかったとか、滞在の時間が少なかったこととか、また平和記念資料館の視察時間が短かったことなど様々な批判はあるが、長年の日米両国の懸案である「核兵器廃絶(abolition of nuclear weapons) 」への新しい道への第一歩として見るべきであり、最大の評価を与えるべきである。世界における米国大統領の影響力は絶大であるし、この訪問をバネにし、より一層の核兵器廃絶キャンペーンを日本政府ならびに核反対リーダーたちに頑張って世界で推進してほしい。

一つ大変気になったのが、大統領は演説の中で『普通の人たちは、科学の驚異は人の生活を奪うのではなく、向上させることを目的にしてもらいたいと思っている。 Ordinary people would rather that the wonders of science be focused on improving life and not eliminating it. 』と述べたことである。すぐに福島原発事故の問題が頭に浮かんだ。確かに原子力で発電出来るのはすごい事である...でも、それによって出てくる核の廃棄物の処理は?今の科学では負の産物(negative products) として人類の永遠のお荷物になってしまう。そんなことだったら、我々にとって、特に放射能の影響で未だ元の家に戻れず避難生活を送っている人々にとって、原子炉は「無用の長物(a white elephant) 」である。原子炉を推進している人々は、今の科学では解決できない人類滅亡への道を許している人々と考えられても仕方がないだろう。「原子力の平和的利用」なんてあるのか、大変疑問である。■YS





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水爆(水素爆弾)/H-bomb (Hydrogen Bomb)

2016-01-09 | 歴史




北朝鮮が水爆実験に成功したというニュースが世界中を駆け巡った。もしそれが本当なら、大変恐ろしい事である。過去、日本が経験した広島・長崎の悲惨な原爆(A-bomb/Atomic Bomb) 【参照ブログ:『原爆・原子爆弾』2015/8/11】の数十倍の威力を持った核兵器であるからだ。

1950年、1960年代に頻繁に大気圏あるいは地下で核実験が行われ多量の放射能 (radioactivity) が世界中に放出された。アメリカ合衆国の場合、核実験は1990年代まで続き約1,000回、その殆どがネバタ州のネバタ砂漠で行われた。この砂漠 (desert) を映画製作 (film making) のロケ地 (location) として頻繁に使用した結果、非常に多くの映画俳優 (movie actors and actresses) 、エキストラ (extra) 、スタッフ、その他の映画関係者が10年後から20年後にガン (cancer)や白血病 (leukemia) を患って若くして亡くなったことは周知の事実である。当時は放射線 (radiation) の認識が非常に低かったことが災いした。特に当時は西部劇 (a western film) 製作が全盛期であったため名優ジョン・ウェイン (John Wayne)、ゲイリー・クーパー (Gary Cooper)、ロバート・テイラー (Robert Taylor)、ヘンリー・フォンダ (Henry Fonda)、スティーヴ・マックイーン (Steve McQueen) などがガンで倒れた。

「核」で一番怖いの、やはり放射能による人体への影響で、過去70年間に様々な核の事故が約40、世界で報告されている。1979年の米国ペンシルベニア州で起こったスリーマイル島原子力発電所事故(the accident at the Three Mile Island Nuclear Generating Station in Pennsylvania)、1986年のウクライナでのチェルノブイリ原子力発電所事故(the accident at the Chernobly Nuclear Power Plant in Ukraine)、2011年の福島第一・第二原子力発電所事故(the accident at the Fukushima-Daiichi & -Daini Nuclear Power Plants) は未だに我々の記憶に強く残っているし、未だにその後遺症(sequela) や避難生活で苦しんでいる人々が沢山いる。1945年に広島・長崎で被爆した人が現在でも毎年亡くなっているのが痛ましい。

兵器としての「核」は無論、発電としての「核」も、その廃棄物処理が全く未解決である現在、人類誰しもが全ての「核開発」に反対すべきではないか。□YS

◆核実験関連ニュースの諸外国正式名称:
北朝鮮(North Korea) = 朝鮮民主主義人民共和国(Democratic People's Republic of Korea / DPRK)
韓国(South Korea) = 大韓民国(Republic of Korea)
中国(China) = 中華人民共和国(People's Republic of China / PRC)
台湾(Taiwan) = 中華民国(Republic of China)

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原爆・原子爆弾(Atomic Bomb)

2015-08-11 | 歴史




毎年、8月になると戦争の悲惨さ、広島と長崎の原爆の恐ろしさがクローズアップされる。自分としては仕事で30数年間、3~4ヶ月毎に広島を訪問し必ず平和公園内の平和記念資料館を丹念に見学する機会があったので、「団塊の世代 (the baby-boom generation)」で戦争体験もないのに人一倍「戦争は最も卑劣で人類が絶対におかしてはならない行為」との思いが強い。

アメリカにはいまだ原爆投下を正当化 (justification) する人が過半数以上いて、その理由として挙げるのが日本の「真珠湾奇襲攻撃 (Attach on Pearl Harbor)」(宣戦布告1時間前 one hour before the declaration of war)に対する報復 ("Remember Pearl Harbor")と戦争終結のための手段が主なことがらになっている。

2004年の5月に大阪市議会の議員6名と共に、姉妹都市であるイリノイ州シカゴ市を視察研修する機会があった。シカゴ大学(University of Chicago) の教授との懇談後、キャンパスの一角にある小さな部屋を外からみせてもらった。「マンハッタン計画(the Manhattan Project)」すなわち第二次世界大戦の米国の原爆開発・製造計画がその研究室で多くの科学者によって遂行された場所であった。何とも言えない怖い気持ちになった。

同じ年の7月には大阪府会議員11名とハワイ州ホノルル市で視察研修を行った。米海軍基地訪問の際【参考ブログ『パールハーバーとUSSアリゾナ記念館』】、今度はそこから早く退散したい気持ちになった。

広島に投下された「リトルボーイ(Little Boy)」はウラン爆弾(uranium bomb; ガン式 a gun-type fission weapon) で長崎の「ファットマン(Fat Man)」のプルトニウム爆弾(plutonium bomb; 爆縮式 an implosion-type weapon) とは異なるので2つの原爆を実験的に遂行した感が強い。ポール・ニューマン(Paul Newman 1925~2008) 主演映画、『Fat Man and Little Boy (日本題名=シャドー・メーカーズ)』(1989年パラマウント映画)を観るとその辺のやり取りがわかる。

「平和の抑止力」としての軍隊の「強固」には大賛成だが、戦争を誘発するような軍隊・「法」は我々はいらない。今の政権に強く要望する。■YS
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1776年 米国独立宣言 / U.S. Declaration of Independence in 1776

2015-07-04 | 歴史





今日7月4日でアメリカ合衆国は239回目の独立記念日(Independence Day / The Fourth of July) を迎え全米各地でパレード(parades)、バーベキュー(barbeques)、ピクニック(picnics)、花火大会(fireworks)、カーニバル(carnivals)、フェア(fairs)、コンサート(concerts)、親族間の懇親会(family reunions) などなど色々な催しが行われている。そして "The Star-Spangled Banner," "God Bless America," "America the Beautiful," "My Country 'Tis of Thee'," "This Land Is Your Land," "Stars and Stripes Forever" などの愛国心を打ち出した曲・歌(tunes & songs) が演奏、披露される米国民にとっては楽しい祭日だ。■YS





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マッカーサー元帥 (Commander in Chief of the United Nations Forces Douglas MacArthur) 

2015-02-18 | 歴史
★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★



マッカーサー元帥と昭和天皇




「ゴードドドー、ゴードドドー」爆音 (roar)・地響き (rumbling of the ground) と共に3畳間の裸電球が揺れる。木の格子窓から覗くと、かなた遠方から砂埃 (dust) が舞い上がり、それが段々と近づいてくる。砂埃の切れ目から突然、進駐軍(のちに駐留軍と呼ばれる; occupation forces) の戦車 (tank) とジープ (jeep) の長い車列が目の前に現れる。沿道に出てきた人々は手を振ってチューインガム、チョコレートなどを車上の米兵 (service-persons) にせがむ...。それは3歳だった子供が毎朝見た光景で、いまだに昨日だったかのように鮮明に思い出される。1950年当時、五街道の一つと呼ばれていた甲州街道は東京都心の新宿でも舗装が全くされていない (unpaved) 土とじゃり道 (soil and gravel road) だった。敗戦間もなく傷心しきった人々が敵国の軍人を「歓迎・あこがれ (welcome/admiration)」のまなざしで受け入れたのは、やはり連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーの力量 (ability) があった。米軍部隊 (US Forces) が日本に上陸したときには、日本の男は奴隷 (slave) にされ、女は強姦 (rape) されるだろうとの噂 (rumor) が日本中に流れていたのに180度反対の状況に変わっていった。[まさか16年後に自分自身がその在日米軍司令部(通常は第5空軍司令部が兼務)で働くとは夢にも思わなかったが...。ブログ『沖縄の嘉手納・普天間基地&在日米軍』参照。]

マッカーサー元帥が唯一、日本人とのツーショット写真(two-shot photo) を撮ったのは「昭和天皇(Showa Emperor Hirohito)」とだけである。[ブログ『アメリカ大使館公邸』参照。]マッカーサーは意図的 (intentionally) に天皇家・日本人との間に距離を置くことによってにカリスマ性 (charismatize) を日本国民に植えつけることに成功した。終戦直後の昭和20(1945)年8月30日、厚木飛行場(神奈川県厚木市)にコーン・パイプ(corn pipe) を口にくわえ飛行機から降り立つ写真は日本のみならず世界中にマッカーサーの名前を知らしめた。(それで後にアメリカ大統領候補をねらったが、それには失敗した。)自分も小さい頃から、他の人々と同様に「天皇も『神 (God)』だが、元帥も他国から来た『神の神 (God of Gods)』だ」と信じ切っていた。日本国憲法の作成・施行、象徴としての天皇の存続、ソ連側の要求の拒絶(北海道分離案)、画期的な教育制度の改革(6・3・3制の誕生)、宗教の自由、農地改革、公職追放指令(吉田茂首相の誕生)などなど現在の日本の民主主義 (democracy)・繁栄 (prosperity) の基礎 (foundation) を築き上げた功績 (achievement) は計り知れない。ただ「マッカーサー」の名前も60代以下の年齢層には忘れられた存在になりつつある。 "Time flies, doesn't it?"

余談だが (In this connection, I may add that..)、マッカーサーが日本人政治家の中で最も高く評価していたのが第45、48、49、51代内閣総理大臣の吉田茂だった。そして元帥 (General) と総理大臣 (Prime Minister) の面談は75回も行われており信頼関係を強固なものとしていった。(それでも彼らのツーショット写真は存在しない!)その証拠に1964年にマッカーサーが亡くなったとき、吉田は高齢(85歳)にもかかわらず渡米して葬儀に参列した。実は吉田茂氏は明治時代中期(1894年)、日本中学校(前東京英語学校、現日本学園中学校)で学んでおり、英語力はズバ抜けていた。[くしくも (strange to say) 自分も日本学園中学校の卒業生!] ■YS




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宗教 (イスラム教・アメリカ合衆国とキリスト教) / Religion (Islamism; and Christianity in the US)

2015-02-05 | 歴史
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大昔の人たちには様々な大きな「謎 (mystery)」があった。自然現象や人間そのもの存在など多くの謎に答えを出そうとしたのが「神話 (myth)」であり、それによって宇宙、国、文化などの起源 (origin) が説明された。そして人間の死についての問いに答えようとしたのが今日の「宗教 (religion)」と呼ばれるものである。そして生き方によって死んでからの世界が異なるとすれば、どのように生きなければならなのか、ということでキリスト教 Christianity (西暦0028年伝道開始・現在の世界人口約22億人)、イスラム教 Islamism (西暦0614年伝道開始・同約13億人)、ヒンドゥー教 Hinduism (紀元前1000年成立・同約8億7000万人)、仏教 Buddhism (紀元前0428年成立・同約3億8000万人)、ユダヤ教 Judaism(紀元前0477年成立・同約1500万人) の5大教ほか多くの宗教が生まれてきた。そして科学の発達と共にかつての謎のいくつかが解明されてきた。

各宗教を一言でいうと、キリスト、ユダヤ、イスラムの3大教は元々『神 (God)』は同じ1つであり、「聖都 (the Holy City)」は3つともイスラエル Israel の中にある「エルサレム(Jerusalem)【国連によって定められた治外法権の場所】」である。ヒンドゥー教は『多神教 (polytheism)』。仏教では「仏」は仏陀(ブッダ)・お釈迦様を指し、悟りを開いた人間で、悟りの世界に入った段階で人間ではなくなり「特別な存在」となる。仏教の世界では西洋的な「神」の概念は存在せず、イエス・キリストが「父なる神」と崇める対象をあえて求めるなら、それは『天』としかいいようがない。

宗教の最終目的は「信者たちの平和と幸福」であるのに、現実はそれとはほど遠い宗教・民族戦争、紛争が頻発しているのが実情。いつまでたっても絶えない宗教・民族戦争、紛争の主な理由としては、①どんな教義を掲げても本質的には自分のところが最良であり、他は邪教という独善性がある。②自己勢力拡大のため妨害する宗教にはあえて闘争も辞さない。③自分たちの「宗教王国」をもくろんでいる。【以上、「図解世界5大宗教入門」監修者ひろちさや・主婦と生活社より抜粋】

それを象徴しているのが中近東諸国。この人種的、派閥的、宗教的に加え、政治的、利権的要素が複雑に絡み合い、ちょっとやそっとではこの地域での平和は当分望めそうもない。この中東諸国の人々の大半は「ムスリム(Muslim) 」(=イスラム教信者のこと)で、たまたま本国・米国務省の視察研修でサウスキャロライナ州チャールストン市(Charleston, South Carolina) にあるイスラム教のモスク mosque (=礼拝をする場所のこと)を訪問する機会があった。男尊女卑なのか?礼拝は男女の居場所が明確に分かれていて、男性の信者はモスクの前で、女性の信者は後ろの隅っこの位置か、別部屋か、自宅で行う。「図解世界5大宗教入門」によると、ユダヤ教ならびにイスラム教ではあからさまな女性蔑視こそしていないが「女性差別」はあると。そして男性の肉欲を刺激し快楽に溺れさせて正しい信仰心を失わせしめるものという認識があり、女性への敵視が蔑視に変わり差別につながったとしている。まったくイスラム教に無知だったので、ムスリムが行っている動作を見よう見まねでやってみることにした。ひざまずいて、おじぎをするというよりは、頭を地面につけ伏せて祈るのだ。慣れていないせいか何とも居心地が悪く違和感があった。

アメリカ合衆国について言うと、以前のブログ『アメリカ合衆国という国を理解するには?』に書いた通り、キリスト教という宗教を知らないとこの国の社会、習慣、人の物に対する考え方などなどを全く理解することが出来ないと言っても過言ではない。(ブログ参照のこと。)その証拠に人口約3億2千万人の内の77%にあたる約2億5千万人がクリスチャン Christians だからだ。キリスト教には様々な宗派 (sect) が存在するが、大きく分けて52%がプロテスタント (Protestant) 、23%がカトリック (Catholic) 、その他が2%と言われている。

宗教色が顕著に表れているのが、合衆国における公式な国家のモットーである "IN GOD WE TRUST" 『われわれはゴッドを信じる』がすべてのドル貨幣・紙幣(coins and currency) に印字されている。そして宣誓式(oath ceremony 大統領・政治家が要職に就任する際、あるいは米国民になる際)には直立不動の姿勢をとり、聖書の上に左手をおき、右手を挙げて『忠誠の誓い(Pledge of Allegiance)』を述べる。"I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all." 『私はアメリカ合衆国の国旗と、その国旗が象徴する共和国、の下に一つとなって分かたれず、全ての人に自由と正義が約束された国に忠誠を誓います。』と42年前に経験したことを思い出した。

余談だが、親しいアメリカ人の友人と会うと必ず出てくるのがこの宗教談話。そして必ず聞かれるのが「日本人の宗教について」。自分の答えはいつも "the mix of Buddhism, Shintoism, Confucianism and Christianity; And also, naturism" である。すなわち「ひとびとの日々の心得・慈悲の概念・社会のしくみは仏教、神道、儒教、キリスト教と自然崇拝を混合したもので、それらによって影響をうけている」と説明することにしているのだが...。正月、初詣、鏡開き、七草がゆ、節分(豆まき)、桃の節句(ひな祭り)、母の日、バレンタインデー、花祭り、イースター(復活祭)、端午の節句(こいのぼり)、七夕、お盆、中秋の名月(一五夜)、ハロウィン(収穫祭)、七五三、秋のお彼岸、クリスマス、クリスマスケーキ、年越しそば、除夜の鐘などなどの行事・慣習が沢山あり、現実的に日本では仏教、神道、キリスト教も冠婚葬祭宗教と化しているし、何でも必要なときに近くにあればよいし、近くにあるものなら宗教や教義が多少異なったところで意にかない御利益さえ与えてくれれば「良し」としているのだ。

多くの日本人が、自分は「無宗教」だとか「仏教」などと平気で言うが、本当のところどうだろう?「宗教にまったく無知なのでは?」 □YS


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