誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

広大なアメリカ合衆国 ・ 大自然との共存 / The US as Great Country; Coexistance with Mother Nature

2015-01-23 | 米国事情
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【Grand Canyon】




ロシア、カナダに次いで世界で3番目の面積 (size of land) を持つアメリカ合衆国の印象は、ただ「どでかい (vast land)」の一言。東西約4000㎞、南北約2500㎞の広大な土地は6つの標準時間 (the standard time) で区切られている。即ち東部、中部、山岳部、太平洋、アラスカ、ハワイ・アリューシャンの6つでそれぞれの時間差は1時間。それで一番困るのが大統領選挙などで開票に6時間の差が出来てしまうこと。(ちなみに日本の北海道から九州までの長さは約1900㎞。標準時間は明石市の1つ。)

【アメリカの標準時間を6つとしたが、プエルト・リコ、米領ヴァージン諸島、グアム島などを含むと9つになる。[出典:『謎の1セント硬貨』(講談社・向井万起男著;妻は日本人女性初の宇宙飛行士・向井千秋)]】

それを象徴するように、『180度以上 (over 180 degrees) の視界 (the visual range) で人間の姿と家の全く見えない』水平線 (the horizon) 、地平線 (the horizon) 、渓谷(canyon / valley) の光景を目撃した。ハワイ州オアフ島 (Oahu, Hawaii) のちょっと高い丘から見た水平線は空と海のみの半円線 (round arch) で地球は丸いと分かるほどで大変感激した。地平線はルイジアナ州ニューオリンズ市 (New Orleans, Louisiana) から車でミシシッピー川 (Mississippi) 沿いに広がる小麦の大地、でほとんど360度『麦 (wheat)』のみ。そしてネブラスカ州オマハ市 (Omaha, Nebraska) 近郊のトウモロコシ畑、360度『トウモロコシ (corn)』のみ。圧巻 (the highlight of the view) はアリゾナ州北部 (Arizona) ・ネバタ州ラスベガス市 (Las Vegas, Nevada) 近郊のグランドキャニオン (Grand Canyon) で、断崖 (cliff) は平均の深さ約1200m、長さ446㎞、幅6㎞~29㎞で面積約5000㎞2。東京都が2つ以上ぽっくり入ってしまう程の大きさの渓谷である。その景観は絵葉書を見ている感じというよりは、遠近 (far and near / distance) 感が全くとれず何とも不思議な体験をした現場だった。

その中で暮らす人々は一言でいうと大きな家・庭があり、それでいて生活面では結構質素でありながら、ゆったりとのんびりした生活を送っている感がある。自然を日本人以上に満喫し大切にしているのは確かである。「スローライフスタイル」を見直しているかどうかは分からないが、1960年代、1970年代で生活の近代化を急速にスローダウンした感じがする。日本の都市の様相が一日一日と変わってゆく姿、日本の繊細で便利な多種多様の家電製品、生活用品。そして異常と思えるぐらいのバラエティに富んだ食べ物、人的サービスなどなどは、現時点ではアメリカ国内では一切期待出来ない。

話は変わるが、合衆国で飛行機以外の公共交通手段(鉄道、バス、地下鉄など)が発達しない理由はいくつかある。主な一つは道路網がかなり整備されているのと、車の駐車にはほとんど困らない有料・無料駐車スペースがわんさとある。広大な土地にわざわざレールをひいて電車を走らせたり地下を掘るビジネスはアメリカではほとんど成り立たない。何十キロ、何百キロ離れた所でも、個人主義が強いので自分が好きな時間に好きな処へ車を走らせるし、 from door to door でかなり便利。自動車社会の最先端を進んでいる。出張とか時間短縮など、やむを得ない場合は飛行機を使うが、それでも空港までの時間、空港内での手続き・待ち時間、到着してからの交通手段などなどを考えるとアメリカ人にとってはかなり苦痛かも。

アメリカ社会と日本社会、それぞれ一長一短があるといえども、世界で最も繁栄した国々で豊かで平和に生活出来ることを我々は感謝しなければならない。□YS


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アメリカ合衆国とキューバ関係 ・ 国交正常化へ / Normalization of the U.S.-Cuba Relations

2015-01-02 | 政治

先日、オバマ米大統領が54年間も敵対関係(more than a half-century of enemy) にあった隣国キューバとの外交関係の回復 (the restoration of full diplomatic relations) を突然発表した。歴史に残る大変すごい出来事である。

アメリカ合衆国のわずか南145㎞に位置するカリブ海 (the Caribbean Sea) のキューバ島[面積は日本の本州の約半分]は発見されてからスペインの植民地 (colony) となり、1898年の米西戦争(スペイン・アメリカ戦争 / Spanish-American War of 1898)で米国が勝利。後の1902年に米国依存の独立国 (independent state) になった。1959年革命政権 (revolutionary regime) が誕生しフィデル・カストロ (Fidel Castro Ruz) が首相に就任。冷戦時代のソ連に急接近し正式な外交関係を結び社会主義国となった。それ以来、米国と敵対関係にある。2008年健康上の理由でカストロは引退し、現在は弟のラウル・カストロ (Raul Castro Ruz) が議長(国家元首・首相)になっている。人口は約1100万人。

両国の関係で最も有名なのに『キューバ危機 』(Cuban Missile Crisis)がある。1962年10月14日~28日の大事件で、米ソ間の冷戦の緊張(the tension of Cold War) が、核戦争(nuclear war) 寸前まで達した危機的な状況が起こった。簡単に言うと、当時のソ連(the Union of Soviet Socialist Republics) の首相ニキータ・フルショフ(Nikita Khrushchev) とフィデル・カストロとの合意でソ連がキューバに弾道ミサイル(ballistic missiles) を配備することになった。それに危機感を感じた米国がキューバ周辺の公海上の海上封鎖(a naval blocade over international waters) 及びソ連船の臨検(official inspection) を行うことでソ連船のキューバ入港を阻止しようとした。この緊張した状況の中で、ジョン・F・ケネディ米大統領(President John F. Kennedy) とフルショフ首相が何とか交渉しその結果、この最悪のシナリオは回避された。このキューバからのソ連核ミサイル配備の撤退によって、米ソ間で合意されたのは ① (ソ連の脅威となっていた)トルコからの米核弾頭の撤退 ② 米国は挑発的にキューバを侵略しない ③ 米ソ間の「核ホットライン」の設置などである。

政治的、経済的、そして社会的に色々な思惑が (views and opinions) があって、キューバ国内・米国内はもとより世界中で賛否両論 (the pros and cons) が飛び交っているが、平和でキューバの人々がもっと豊かで幸せに暮らすことができればこの動きは歓迎されるべきである。

話は変わるが、アメリカ大陸 (American continent) におけるスペインの影響力 (influential power) は大きくスペインの植民地化は15世紀から17世紀にかけて活発だった。現在、アメリカ合衆国は勿論、キューバを含む中南米諸国33ヶ国の内、18ヶ国でスペイン語が公用語 (official language) として話されている。他の12ヶ国は英語圏で、ブラジル(ポルトガル語)、ハイチ(フランス語)と スリナム(オランダ語)の3国のみが独自の言葉を使っている。

□YS
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