手島さんが「ゼロセンガ、ハトニナルヒ。」プログラム用に寄せてくれたコメントご紹介。
_原発の是非を単純に問うているのではない。_
約5年前の新聞に、「旧ソビエト連邦で、放射能の影響により、今後年間に数多くの人々が死んでいく」とのショッキングな記事を目にしたのが、私とチェルノブイリ原発事故との出会いの契機となった。ウクライナへ出立、そして、交渉の末、立入禁止区域及びチェルノブイリ原発内に入ることが出来た。
撮影が進むたびに目と肌で感じる現地の悲惨さ・・・にも関わらず姿を顕さない放射能。
この事故により私が考えたこと、それは「ありとあらゆる諸問題は、安全間隔の麻痺・危機意識の低下・人間の傲慢さ等からくるものではないか。」ただ、それだけだ。
それらは人類を破滅の道へと誘うことに必至になるといっても過言ではない。その事を、我が生命に刻みつつ、広く皆へも投げかけたい。「さぁ、みんなで考えよう!」「世界人類の平和を追求すべく、数々の出来事を真剣に考えよう!」と。
今後も数々の現実を写真におさめて行きたい。
手島 雅弘
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