廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
左下のお好きなカテゴリー(1~16)毎にどうぞ!

大倉さん書の「般若心経」

2005-08-28 16:20:57 | 4.05~24年のイベント 告知&報告

会場に到着してすぐの大倉さん(後ろ姿)。
KAZUさん(左の赤い服)とは長いお付き合いで、おふたりは今まで何度も共演されています。
なので、4~5回お目にかかってはいますが、とにかく毎回思う、
全てが「かっこイイ。 」その一言に尽きますね~。

大倉さんの半生が書かれた、著書の
「鼓動」 KODO ~いのちのビートを響かせて~ http://www.hiten-jp.com/
を読ませていただきましたが、さらに
う~んカッコいいっ!!あまりにもカッコ良すぎっ!とミーハー気分になっちゃいました。

日本の伝統芸能である大鼓の奏者とワイルドなバイク乗りという、
一見かけ離れたように感じさせる側面を持つその2つの顔が
どんな風に融合してあのカッコ良さが生まれているのかという部分が
この本でとってもよくわかりました。

個人的な感想では「ロックな人生だな~」と思ったのと
ちょっと刹那的なところが胸を打ち、なんか読みながら
BLANKEY JET CITY(1990-2000)というバンドの
「ガソリンの揺れかた」という大好きな曲が頭の中でずう~っとリピートされていて、
その後はこの曲聞く度に必ず大倉さんの事を思い出してしまいます。
今も聞きたくなってCDガサゴソ探し出してかけちゃいました。

だけど今はっと気づいたんです。
自分の中ではあれだけ結びついていたイメージがあったのにもかかわらず、
イベント当日はブランキーの事はいっっさい思い出していない!!ということに。

やっぱ当然なのかもしれませんが....
(あと単に当日自分自身がテンぱってたからというのもあるケド)
ご本人を目前にしただけで、「正之助パワー」みたいなものに
知らず知らずのウチにす~っかり圧倒されてしまってた自分に改めて気づく。
それと大倉さんの静かなそのパワーの強さ、大きさに。



※写真左下は、事務所の方が手配してくださった、イベントプログラム用のコメントがわりの書。
 大倉さんが毎日書き続けている手描きの「般若心経」。


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大倉正之助プロフィール

2005-08-28 15:37:02 | 4.05~24年のイベント 告知&報告

[大鼓]大倉正之助(おおくら しょうのすけ)

経 歴

大倉流15世宗家故大倉長十郎の長男。
能舞台の活動はもとより、過去類を見ない「大鼓ソリスト」として新たな分野を確立し、
至難の技とされる素手打ちにこだわる。
自身で主催する能公演や、薪能、各種公演の企画制作、
様々な国のアーティストとのライブパフォーマンス活動等、大鼓という打楽器を通じて、
伝統文化とその新たな可能性を追究。
ローマ法皇より招聘されバチカン宮殿内のクリスマスコンサートにて演奏、
ニューヨークメトロポリタン美術館での「オリベ2003inNY」に出演、
スイス・ダボスで行われた世界経済会議(東京ナイト)での演奏等、
世界各国の式典やイベントで「大鼓独奏」を披露。
CMやラジオ、国内外のTV、雑誌・新聞等で広く紹介され、
CD「飛天」、著書「鼓動」を発売している。
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第1章「誕生(生命)」大倉正之助登場。

2005-08-28 15:19:27 | 4.05~24年のイベント 告知&報告


山川さんの朗読の後、大倉正之助さんの大鼓(おおつづみ)の独奏が始まりました。

暗やみの中から、ゆ~っくりとした調子で始まる大倉さんの発する声と鼓の音。
しかしそれは、広い会場中の空気が引き締まるような、はりつめた緊張感を創り出しています。

単調なようでいて少しずつ確実に、だんだんと早くなっていく音と掛け声。

大倉さんの「気」が観客を包みこむ。

まるで、
じわじわと大気が渦巻きマグマが燃え、地球が形づくられ、
海が出来、生命が誕生しさまざまに進化してゆく.....
という
どこからやって来て、いったいどこへ向かおうとしているのかもわからない「人間」の
長い長い誕生のプロセスが、その数分間に集約されているかのように感じました。



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