急行特急は行く…

それはきっとこんな風に、溜まった水の上に雫が落ちて、波紋が出来ると生まれる……どんな気持ち、感情でもそれは良い。強さも弱さも全ては、降ってくる、感じる強さによる。
雫が落ちなくなれば、気持ち、感情は変化しないがそれが時々刻々と移り変わるのが人。時として、場合によっては同じままであってほしいと自分にも他人にも思う事がある。

「おはようございます。９月１日防災の日、Morning on 担当の木田麻衣子です。こうして月曜日の朝から、マイクの前に座りまして放送するのは、間が空いてしまったので、感覚を忘れてしまっている所があります。さて、夏休みの気配が消え、いつもの平日がやって来ておりますが、やはり、張り詰めた空気が普段を強調しますね。それでは、今月の動きと今週の動きをお伝え致します。」

その「普段」が再びやって来た。力無く晴れて曇っている空は何を意味しているのか？また木田麻衣子氏は、何を思いながら再びありふれた日々に立ち向かうのだろうか？

冬の底にあるトンネルを今見下ろしている。その無効に１年後の夏がある…下りに下って、今は短く見えるトンネルも、実は思う以上に長い。その向こうには何があるのだろう？多分今は何もないだろう。無理に有を造っても具現化されない現実がある。思い描いた場所に行けたなら...。