*「ここで、問題。6月1日のブルーマンデーのモーニングオン、担当は誰?」
#「木田麻衣子さん?」
(ブーという効果音が入る)
#「ええっ、マジかよ。また、あのウルサイのがやるのかよ」
(ピンポン、ピンポンという効果音が入る)
*「厄介ですねぇ、ラジオの電源切っちゃいましょ」
涼風「切るな~(エコー)」
タイトルコール「涼風鈴子のモーニングオンマンデー(おはよー、という効果音が入る)」
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モーニングオン画像
涼風鈴子「やってきたよー、やってきたんだよー、モーニングオンマンデー、モーニングオンマンデー、ブルーな朝を更にブルーにするこのインチキ番組。スタジオの向こうの空も憂鬱模様で、いや~んブルーマンデーって感じですねぇ。でもって今日から6月1日。雨の時期ですよ皆さん、雨の時期。何か復唱するのがやけに多いと思われましょうが、この番組のしつこさ、いや、私の性格のしつっこさが表れています。それにしても、月曜の朝から私をだそうという心行きには、感謝感激ですねぇ」
アドバイザーイドワイザー「自分で出たいって言ってたのはどこだれでしたっけねぇ」
涼風「それも私だー(エコー)」
アドバイザーイドワイザー「えらそーですねぇ、このインチキDJはっ!」
涼風「(頭上から小さなタライが落ちて来る)いてっ、何すんねん!」
ア・イ「たらいを落として、制裁を与えただけですよ(いきなり頭から水がこぼされる)」
涼風「たらいの次は水と随分やることが古い上に安易よねぇ。スタジオ汚して後が大変じゃないの」
ア・イ「ネタ切れですよ、ネタ切れ。気にしてはなりません」
涼風「内輪の事情で盛り上がるの止めて下さいっていう話もきてますけど、その辺りはどーする訳?」
ア・イ「んー、無視で。何しろインチキ番組なんで、リスナーなんてあってないよーなものですから」
涼風「極論言いますねー、このつもり偽放送作家は」
ア・イ「涼風鈴子のモーニングオンってのは、半ばチャラケマショーですから、関係ないです」
涼風「何か、番組スタッフのこめかみに青十字が出てきましたので、そろそろ今日と今週の動きに入りますか?」
ア・イ「実態はあっても中身が無く、単に体よく番組記事を切り上げさせる為に作ったとさえ言われますが」
涼風「一応朝番組ですからね、そこはお約束…ってカンペが出てきてますが、何故にカンペなんでしょうか?」
ア・イ「お約束なら仕方ありません、やっちゃってください」
涼風「今日6月1日は……」
何ともやる気のねーモーニングオンだなぁと自分でスクリプト書いておいて何を言うんだよ、という声が聞こえてきそうで怖いが、いつでもノリノリにスクリプトを書ける筈もなく、自分の力量の無さが現れるが、日々積み重ねてやっていくと必然的にそーなるのかなぁ…と思える。
変化していく積み重ねという教科書的論理を成立させられぬ自分自身は、つまらない人間の様だ。