急行特急は行く…

オルゴールがどこかでなっている。曲名は解らないが確かになっている。ぜんまいを巻いて、きっとそれは流れているのだろう。
心音もそんなオルゴールみたいに、誰も知らないような曲を奏で始める。誰かに伝えたいが為に。しかしその音色は必ずしも誰かの胸に届く訳じゃない。届かぬ想い、今流れているとすればそんな曲名だろう。小さくか細く流れている。今、それに耳をすまして…。

涼風鈴子「はい、はよーざいますう～、涼風鈴子どすぅ～、“Morning on”どすぅ～」

雀宮朝輝「はよーざいますう。急行の雀宮朝輝どすぅ～」

涼風「雨、ですね、雨。嫌ですね、嫌ですねっ、嫌ですねっ！と月曜日風にやってみましたが、そんな冗談が通用しない台風が来ていますね。今夜くらいから、速度が急行になるらしいですが」

雀宮「穏やかではありませんね、決して。季節の変わり目であることに違い無いですけれどね。９月もあと１０日切ってますからねぇ、いーかげんに終るべきものは終わってほしい所です」

涼風「まともな意見にただ眠たくなる朝に仕上がりましたが、笑いの種ももはや尽きてしまった“Morning on”でございます。厄介な事にならなきゃいいのですが、まぁそんな所で“Morning on”、今日はここまでと致します」