この町に昔から居たとしても、この町を嫌いになりそうな気がする昨今。
町を行けば、顔見知りばかりが行き交う、と言うことは幸せな事なんだろう。本来は。しかし私はそれを幸せとは思えない。どうも嫌なのだ。いまいましき過去を突きつけられるようなものなので。
地元街を行き交う人の波に、見知った顔がないことにほっとしている今であるが、地元繋がりが深い街に足を踏み入れている今でもある。そんな中で、ふと思ったのが、私がもしこの町に昔から居たら、この町を好きになっていただろうか?好きになれただろうか?と言うこと。しかしその答えは、ノーだ。やはり好きには成れないし、町を行けば顔見知りだらけなんて私には耐えられない。そのくらいに私は、誰もに受け入れられずまた受け入れずな存在だから。
町に馴染めたら良い、町を好きになれて、そこにいる人達と仲良くなれたらいい、とは思うものの、想像をしたくない。変な風に、受け入れらない様に、誰の様でもない事を望んでしまうから。そんな事を思う私はこれからもひとりだろう。でもそれで良い。それが一番私が望んでいることだから。