気になっていた映画である。
でやっとDVDで見たのである。
興味は原作との違い、というか、村上春樹および小説ノルウェイの森の解釈である。
ノルウェイの森は基本的にいわゆる「面白い」物語ではない。ではないのに何故あのように多くの人に読まれたのだろう?
もっとも、私の周りでは途中で止めた!という人も多いのだけれど・・・
私の感想としては「全体的にはよくわからない」というかんじ。フレーズというか部分部分では、共感したり感動したりはしたのだけれど・・・だから3回ほど読んだのである。
なんというか「理不尽な不可解」というようなもので、つまり不可解であることは許されない、不可解で終わらせてはならない、そんな思いにかられたので読み返したのである。が、やっぱり不可解な部分は不可解であった。
そして、これは何回読んでもそうなのだと思う。
ある部分は理解できても、次に読むとまた理解できなかったりするのではないか。
それが、村上春樹のいいところ、だと思う。
という印象のあるノルウェイの森だが、映画はどうなんだろう?
まず第1印象は、映像がきれいである、ということだった。
でも、原作のイメージは「セピア色」であって、違和感のある「きれいさ」であった。
で、やっぱり原作の持つイメージは描けなかったなあ、ということ。
原作を読んだときに、まず思ったのは「こういう世界(人たち)には近づくまい」ということだった。
人というのは、こんなにも繊細でもろいのか?
という驚きであった。
私はどちらかといえば、今NHKの連続ドラマ「カーネーション」の主役・小原糸子のがさつさのほうが好ましい。
映画では、その「繊細」とか「もろさ」というものをどう描くのか苦労しているようであったが、描ききるのは難しいと思う。
それと見ていて「そうだったけ?」「こうだったっけ?」とずいぶん思った。
まあ、あの長編小説を130分くらいにまとめるのは、相当大胆な解釈をしなければならないとは思うが、やっぱり「ええっ!」なんて思ったりした。
だから、映画の中に入り込んでいけなかった。
なんというか「つぶやく」ように話すことが、どうもなあ、というカンジなのである。
そして、最初に述べたように「絵がきれい」であるし・・・
ともあれ、最後に「ああやっと終わった」と思ったのである。
それにしても、もう一回原作読んでみようかなあ。
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でやっとDVDで見たのである。
興味は原作との違い、というか、村上春樹および小説ノルウェイの森の解釈である。
ノルウェイの森は基本的にいわゆる「面白い」物語ではない。ではないのに何故あのように多くの人に読まれたのだろう?
もっとも、私の周りでは途中で止めた!という人も多いのだけれど・・・
私の感想としては「全体的にはよくわからない」というかんじ。フレーズというか部分部分では、共感したり感動したりはしたのだけれど・・・だから3回ほど読んだのである。
なんというか「理不尽な不可解」というようなもので、つまり不可解であることは許されない、不可解で終わらせてはならない、そんな思いにかられたので読み返したのである。が、やっぱり不可解な部分は不可解であった。
そして、これは何回読んでもそうなのだと思う。
ある部分は理解できても、次に読むとまた理解できなかったりするのではないか。
それが、村上春樹のいいところ、だと思う。
という印象のあるノルウェイの森だが、映画はどうなんだろう?
まず第1印象は、映像がきれいである、ということだった。
でも、原作のイメージは「セピア色」であって、違和感のある「きれいさ」であった。
で、やっぱり原作の持つイメージは描けなかったなあ、ということ。
原作を読んだときに、まず思ったのは「こういう世界(人たち)には近づくまい」ということだった。
人というのは、こんなにも繊細でもろいのか?
という驚きであった。
私はどちらかといえば、今NHKの連続ドラマ「カーネーション」の主役・小原糸子のがさつさのほうが好ましい。
映画では、その「繊細」とか「もろさ」というものをどう描くのか苦労しているようであったが、描ききるのは難しいと思う。
それと見ていて「そうだったけ?」「こうだったっけ?」とずいぶん思った。
まあ、あの長編小説を130分くらいにまとめるのは、相当大胆な解釈をしなければならないとは思うが、やっぱり「ええっ!」なんて思ったりした。
だから、映画の中に入り込んでいけなかった。
なんというか「つぶやく」ように話すことが、どうもなあ、というカンジなのである。
そして、最初に述べたように「絵がきれい」であるし・・・
ともあれ、最後に「ああやっと終わった」と思ったのである。
それにしても、もう一回原作読んでみようかなあ。
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