錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

御船層群探訪(石を割って潮干狩り)

2021年02月24日 | 石ころ

ちわー!
今日一番の記事は昨日の続きで化石採り。
タイトルは御船層群探訪。
して、サブタイトルは石を割っての潮干狩り。 👈そのまんまじゃん ww
そんでもって、昨日は天気にも恵まれて気分も爽快。


ただねぇ・・・
その行く道は次第に細くなり、川に沿って何やらヤバそうな感じ。
ガードレールなんかもベコベコになっちゃってるしねぇ。


さらに・・・・
時間の経過とともにヤバそうな雰囲気が増していく・・・・
とは言え、この程度は何時ものことで慣れてますけどね。

しかーし!

さらなる難関がCherryを待っている。


それが・・・・  👆これ!
わかるかなぁ?
車は無理だけど、これでも道なんですよ。


そう、俗にいう獣道ってやつですよ ww
で、この画像に黄色い線でルートを記すと、こんな感じね。
なーんかヤバくない?
おーいクマが出るぞぉ!って、クマはいません。
ブヒブヒのイノシシはいますけど・・・
まぁ、そんなことよりも前にCherryにとっては何時ものことですけどね。


すると・・・・
突然、視界が開けて川へと出る。
後は川の中をジヤバジャバ歩き、ルートが無くなれば川横の壁面を高巻きして上流へと向かう。
いやぁ、正に『虎穴に入らざれば虎子を得ず』ってやつですよ。


そして、さらに上り続けると川幅は狭くなり周囲も何となく暗くなる。
いやぁ・・・ ワクワク感が増すってもんですよ。


そうこうしていると現場に到着。
露頭は、もう少し先なんだけど・・・・ ここまでの画像でご勘弁。


そして、露頭から落ちてきた石を探す。
とは言っても川床に散乱する阿蘇の凝灰岩の中から御船層群の堆積岩を探すだけなので苦労はしないし、場合によっては、ここにUPしたような溶脱した巻貝の断面が見えていたりカキ(牡蠣)やら二枚貝の断面が見えてますからね。


で、そんな石を見つけて・・・・・ 
3.5キロの大ハンマーで叩く。
すると・・・・


パコーン!パコーン!と深い谷に音だけが響き、ゴクッ!という音と同時に割れる。
それをタガネやハンマーで注意深く割っていくんだけど、皆さんが考えるほど力は必要ないんですよ。
要は最初に叩いた反動を利用して次の一撃を打つみたいなコツがあるのです。


で、昨日の化石採りで得られたものは、👆こんなもの・・・
はぁ?
こんなに小さいの?
なーんて思われるかもしれないけれど、この巻貝は殻頂の保存が良ければ15cm程度にまで達する大型の巻貝なので、それなりに石も大きいんですよ。
そんでもって、この巻貝なのですが昔はセリシウム(Cerithium)と呼ばれていたのですが、のちに御所浦層群の個体群はオリゴプティクシス(Oligoptyxis)へと変更された。
と、いうことで・・・・
この御船層群の個体群もオリゴプティクシス・ピラミダエフォルミス(Oligoptyxis pyramidaeformis)かオリゴプティクシスの一種(Oligoptyxis sp,)でイイんじゃないのかなぁ?なんて思うんですよね。
だって、この地の個体群でも風化した縦断面や切断研磨した場合には軸に特有の螺管が確認できますから・・・
で、話は変わって右上の端に写る👈先の巻貝だけはオリゴプティクシスではなくメソグローコニア(Mesoglauconia )。
まぁ、そんなこんなで・・・・
これから化石のクリーニング作業が大変だぁ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の陽気に誘われて・・・

2021年02月23日 | 石ころ

最近の福岡県南部は天気にも恵まれ昨日の最高気温は17.6℃まで上昇し、昨日なんて20℃を超える暖かさ。
そんなことから白い梅の花と競うように早咲きの河津桜や寒緋桜だけでなく、とうとうサクランボなんて花も咲き始めた。


だから、ここ一時の冷え込みを忘れさせてくれるくらい夜も暖かい。
こうなると何処かへ出かけたいんだなぁ。
けど・・・
このコロナ禍で街中なんかに飛び出しちゃうとバカ丸出しで即アウト!
でもぉ、5日後の満月を前に血が騒ぐ・・・・ 狼男かっ!


そこで以前にも、このブログにアップしていた大バールやら3.5キロのハンマーを車に積み込み化石採りに出かけることにしました。
が!
どこへ行く?
もちろんCherryが住む地元にもポイントは数多くある。
でも、一人静かに採りたいじゃじゃなですかぁ。


だから最初は先日っていうか先々週に出かけた山の近くまで走ろうと思ったんだけど、家を出たのが11時と遅かったのでポイントを急遽変更し九州自動車道を降りた。
どこへ行くことにした?
ん・・・・
内緒!なーんて言いたいところなのですが・・・・


この画像から、もうバレバレ。
だって下の方に御船町って大きく写ってんだもん。
だけど化石といっても広い範囲で採集できるので規制がかかるような面倒くさい場所には行きませんよ。
というか御船層群の露頭なんて広範囲にあるのですから・・・
まぁ、そんなこんなで化石採りへと出かけたCherryですが、ここは一旦終了し次の記事へと続く。
毎度、毎度、すんませーーーん。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腰岳探訪 ( 黒曜石 )

2021年02月16日 | 石ころ

昨夜のことですが佐賀県にある腰岳の黒曜石に関する文献に目を通していると、何気に懐かしくなって・・・・
お昼から車を走らせちゃいました。
まぁ、西の端に位置する伊万里市とは言ってもCherryの自宅からは65kmくらいなので、上手くすると1時間と30分もあるとイケる距離ときたものだから捉え方しだいでは程良いドライブなんだなぁ。


そして、この腰岳は黒曜石の産地としては日本でも有名な場所なので行けば何とかなると思うかもしんないけど、そんな甘いもんじゃない。
と、言うのも腰岳の山頂は流紋岩(黒雲母流紋岩)で覆われていて、その下に黒曜石の層がバンド状に存在しているので、このことを知らずに闇雲に山頂を目指すと黒曜石は得られない。
だからもし、その黒曜石を得ようとすれば中腹を一周するように存在する層っていうか露頭から下を探さないと・・・・ ねぇ。


だから、その露頭から下であれば、こんな林道脇でも普通に拾えた・・・・ 昔はね。
と、言うのも・・・
今は物珍しさも手伝って畑の脇とか道路脇に放置された黒曜石は片っ端に持ち帰られてなくなった。
ただ、5cmほどの小さな黒曜石であれば拾えるかもしんない・・・・ 頑張ればだけど
なら何処へ行けばイイの?


そう、こんな山中徘徊でルッキング。
でもね、ここは ブヒ・ブヒ と鳴きながら駆け回るイノシシ もいるので要注意。
しかーし!
こんなところで拾えるサイズの黒曜石では我は納得できないんだなぁ。


だから露頭を目指して道なき谷を登る。
そして、烏ん枕(からすんまくら)と呼ばれる黒曜石の露頭を探すんだなぁ。
でもぉ・・・
露頭には手をつけない。
だって、その足下には大きめの黒曜石が転がっているので、敢えて露頭を傷つける必要がない。


ただ、これらは気が遠くなるような時を経た黒曜石なので表面は風化して、これが黒曜石か?と思えるような黒曜石と化している。


が!
そんな黒曜石を割ってみると・・・・
ほらぁ、黒くてピカピカ。
と、言うのも黒曜石って火山ガラスだもんね。
で、この黒曜石を以前に『石ころ』のカテでUPしたように動物の皮とシカの角を使って面取りをすると鋭い石器が出来上がる。
例えばナイフとか矢じりとかね。


しかーし、そんな黒曜石の中には発泡したもの存在し、これらは貝殻状に割れずに細かく砕けてしまうので使い物にならない。
要するに粗悪品というか不良品なんですよ。
だから・・・
この腰岳の黒曜石は九州だけでなく遠くは韓国にまで運ばれて加工されていたようなので、こんな発泡した黒曜石を誤魔化して流通させると場合によっては取引停止ってこともあったかもしれない。
と、言うことで・・・・


得るものを得たら腰岳の中腹に腰を下ろして一休み。
ただ夕方ごろから西よりの風が強くなり肌寒さを感じるようになりましたが天気にも恵まれて楽しい一日でした。


と言うことで・・・・
次は化石採りにでも出かけるかぁ!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再びレピドデンドロン(鱗木)

2021年02月03日 | 石ころ

これはドイツ産のレピドデンドロン。
古生代の石炭紀に栄えた植物で大きなものは樹高40mまで成長し、その幹の直径2mにまで達したとされ幹の表面に鱗型の凹凸が並ぶことから日本では鱗木とも呼ばれいます。
そして・・・・
先日のことですが、そんなレピドデンドロンの更に美しいモノがCherryの目に止まった。


いやぁ・・・
ヒカゲノカズラなどリコポ(Lycopodium)が大好きなCherryの前に美しいレピドデンドロン・・・
もう、猫に鰹節を差しだすようなものですよ。
いや、今の世だと鰹節なんかじゃなくて、“いなばのCiaoちゅ~る”ってやつかな?
だから・・・・
速攻で買っちゃいましたよぉ。
でもぉ、そんなレピドデンドロンばかりを集めてどうすんの?。
ん・・・・
どうしましょうね ww

--------------------------------------------------------

レピドデンドロン(鱗木)
Lepidodendron aculeatum
古生代 /石炭紀
Westphalian C.
Ibbenburen.Westfalen.Germany


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

準備 ヨーシ!

2021年01月24日 | 石ころ

患った病気のために随分と長く出番を失ってしまった大ハンマー。
この大きなハンマーを昔はブンブンと振り回して大きな石から化石を割り出していたんだけれど・・・ 
今では石よりも先に、我が心の臓が壊れてしまう。
何故ならば・・・・


この大ハンマーのトップは3.5 ㎏もあるんだなぁ。
そして何度も言うようだけど、このハンマーを昔は1分間に40回以上は楽勝で振れた。
が!しかーし・・・・
昔とった杵柄じゃないけど、今でも数分間の限定であれば変わらぬように降り回す事はできる・・・ たぶん
ただし、その後はウルトラマンのように胸のカラータイマーが発動し、運が悪けりゃシュワッチ!と魂だけが空高く舞い上がり帰らぬ人になるやもしれませんけどね
でもぉ、この大ハンマーを引っぱり出してきたってことは・・・・
はい、ご想像の通りで行く気 満々。
ただ、時は少しばかり暖かくなってからのことですよ。

と、言うことで・・・

準備 ヨーシ!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第 4 回熊本ミネラルマルシェ

2021年01月19日 | 石ころ

第 4 回熊本ミネラルマルシェがグランメッセ熊本を海上に先週の15日から17日の3日間で開催されました。
と、言うことで・・・・
このCherryも早々に会場を覗いてきましたぁ。


あっ!
ここにUPした会場の画像は閉場直前のものなので混み合ってない(来場者の写り込みを抑えました)のですが、15日と16日の2日は多くの人で賑わっていましたよ。
最終日の17日は行ってないので分かりませんけどね。
そんでもって、この第 4 回熊本ミネラルマルシェで購入した物はというと・・・・・


ビスマス・インゴット(Bismuth)  500g
で、このビスマス・インゴットの購入理由はと言うと高純度のレアメタル(希少金属)なのに安価であるということと、このインゴットを溶かしビスマス結晶(骸晶)を作ろうと購入を決めました。


そして、このベルヌイ法で作られたコランダム(合成ルビー)も購入。
宝石などに加工されたものは良く見かけますが、加工される前は・・・・ こんなもの。
で、この合成コランダムを元に精密機器のパーツを加工したり、様々なカットを施して宝石として利用されているんだなぁ。
ただ、随分と前にも『紫外線で遊ぼ』という記事でも書き込みましたが・・・・・


同時に購入を決めたのが、このレーザー光線用のレーザー・ロッド。
上記で述べた溶融法や融液法で得られた合成コランダムを加工して作られたものですが、こちらは人を殺めるアイテムとしてではなく平和的なものとして利用して欲しい。


ただ、これらの合成コランダム(合成ルビー)は合成といっても本物と変わらないルビー。
だから・・・・
そこへ365nm(nm≒ナノメートル)の紫外線を照射すると赤く激光します。


そして最後に『みつばむし』の化石・・・・ 冗談ですよ
はい!
モロッコ産出の三葉虫の化石
この化石は比較的に小型で一部では殻皮も剥げて決して良いものではありませんでしたが、この目に惚れちゃいました。
目だけに一目惚れってね
なーんてバカみたいな話は置いといて・・・
恐竜が大地を闊歩する遥か昔の約4億1920万年前から3億5890万年前に生きていた三葉虫が、現在の昆虫のような複眼を持ち物体の形や動きを細かく認識できていたかもしれない?
そんなことを想像すると、小さな三葉虫化石であっても面白いんだなぁ。
で、もって・・・
そのデータは 👇こちら

三葉虫
Thacopida sp,
古生代 デボン紀
Alnif,Morocco

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ん!? 何か忘れてませんか?

2021年01月13日 | 石ころ

5日をかけて木製パネルに固定した大きなクラドシクルスの化石。
それを壁に取り付けた。
ん~、思った以上に上手くできました。
が!
ここで何かを忘れていませんか?
ほらぁ
そこ!


パネルの下にあるはずのキャップションっていうか解説パネルが無い。
と、言うのも・・・・
その解説内容を石垣滞在中にでも考えようと思っていたら、島での夜遊びが面白すぎて忘れてたww
だから、それに気づいて正月休みにでもと思っていたら、今度は初夢が正夢に変わって怒り大爆発!
そんなことから解説パネルどころではなかったんだなぁ。
でもぉ・・・
キャプションは以前にUPしたデータをコピペすれば事が済むし、後の解説文は短文で頭をひねれ大丈ってね。
そんな分けで出来上がったデータをプリンアップしてパネルに張り込めば全てが完了です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木製の固定パネル その3.

2021年01月12日 | 石ころ
今日一番の記事は・・・
先の木製の固定パネル その2.の続編でーす。
それでは、早速・・・・


木製の固定パネル その2.でもお知らせしていたのですが、積雪による交通障害に加えて3連休が重なって発注したクロスが届かない。
はぁ~
もう、どうでもイイや!
だって水濡れをするような場所で使うわけじゃないし、湿度も低いのでカビの心配も必要ない。
だから、どうしても防水・防カビのクロスが必要かというと・・・・ はい、要りませぬ。
と、言うことで接着スプレーを使って合皮タイプの布クロスを貼り込んでみましたぁ。
そして・・・


裏側にあるアルミ管から表の合皮面へと直径の大きな針を通し、道を作っところでコーティング・ワイヤーを通す。
で、反対側の合皮面はと言うと・・・・


こんな感じで違和感は全くない。
そして、この後は化石本体をコーティング・ワイヤーで巻くように通し、圧着工具でワイヤーを“かしめ”るのだ。


その仕上がりは、👆こんな感じでコーティング・ワイヤーは遊びもなくギチギチに張っている。
と、言うことで・・・・・


先週の8日から5日をかけて作った木製パネルに、やっと大きなクラドシクルスの化石が固定されました。
が!
ここからが大変なのです。
この化石を展示する場所を決めて、それと同時に位置の微調整を行った後に水平を出してアンカーやらで固定しないといけないのですが、そのお話は・・・・  つづく

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木製の固定パネル その2.

2021年01月10日 | 石ころ

先日から手がけたクラドシクルスの化石を固定するための木製パネル 。
そして、そして今日は、もう片方の面にシナベニアを貼りつけて、中三本の補強梁にドリルで穴をあけちゃいました。


そんでもって、その穴に筒状のアルミ管を押し込むのですが・・・・


その筒状のアルミ管を完全に押し込むと・・・・ 👆こんな感じですね。
えー、これは何を意味するのかと言うと、重量のある化石を木製パネル にコーティングワイヤーを使ってギチギチに締め込むとワイヤーがパネルの木材部分や薄いベニアを破損させてしまうものですから、それを防ぐためのアルミ管なのです。
そして、この後の工程は防水と防カビを兼ねた厚手のクロスを貼り込むのですが・・・
この件に関しては発注が遅れたために、これにて今日の作業は終了。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木製の固定パネル

2021年01月08日 | 石ころ

昨年の11月に補修を終えたクラドシクルスの化石ですが、年が明けた今でも日の目を見ていない。
と、言うのも・・・・
この大きくて重いクラドシクルスを、どのように固定するのかを思案していたのです。
しかーし、そんな悠長に構えておくこともできずに、とうとう重い腰を開けたという訳で・・・・
今日は1m20cm×27cmの木製パネルを作りました。
そして、この後は・・・・
使用した接着剤の強度が得られるのを待って何かしらの表装を施すのですが、それに関しては今のところ検討中。
ただ、ただ今の気温は-3.3 ℃で、こんな朝っぱらにパネル作りの続きなんてやってられません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする