こいつは節足動物であっても虫じゃない。
けど、それらしいカテがないので虫のカテでUPしました。
で、その内容はと言うと・・・
サソリの脱脂処理。
キョクトウサソリに含まれているために生きた状態での持ち出しや飼育が禁止されているマダラサソリや小型のヤエヤマサソリを石垣島の山でチマチマと採集しているのですが、そんなサソリを標本にしようと乾燥させても食性が影響しているのか?体から油が滲み出して固定できない。
いや、そんなことよりも前に油が滲むとマジで臭い。
だから・・・・
このCherryは展足固定したサソリをパッキングしたまま有機溶媒のアセトンに浸けて軽く脱脂をし、ある程度の固定できたところでパッキンから取りだして再びアセトンに浸け込んでいます。
そして、その状態で暫く置くとサソリの油はアセトンへと溶け出すので、頃合いを見てアセトンから取り出して残ったアセトンを揮発させるとサソリの油は見事に脱脂されている・・・
ただ、このアセトンは引火性だけでなく吸引などでの健康面への影響が懸念される薬品であることから、使用するにあたっては危険物第四類や有機溶剤中毒予防規則などの知識が必要です。
まぁ、少しばかり話が逸れちゃいましたけど、このような作業の積み重ねによってCherryのコレクションが少しずつ追加されているのです。
“チリも積もれば山となる”じゃないけれど、小さなサソリも面倒な作業を繰り返すことで箱いっぱい!ってね。