錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

臼歯化石のクリーニング

2020年01月03日 | 石ころ

年末年始は何かと忙しく、結果として手を付けないまま昨年の12月17日に専用ケースに入れて仕舞い込んだ化石。
そして、この化石は海底から引き揚げられた化石のために単体サンゴやフジツボが付着していて何が何だか分からない。
いや、見る人が見れば直ぐに分かるのですが、このままでは展示物としては使えない。
だから、年も明けて多少は余裕ができたことから単体サンゴやフジツボ、そしてコケムシなどの付着物を剥がすというクリーニングに取りかかりました。


そして、こちらの画像が Before で・・・・


こちらが After 。
ただし処理した所が部分的なので周囲に見られる処理していない付着物も含めて比較をしてみてください。


いやぁ・・・
化石本体を壊さず、そして傷つけぬように細心の注意を払いながら表面に付着した単体サンゴやフジツボ、そしてコケムシなどを剥ぐ作業は長い時間を要しますが同時に精神力や集中力を伴います。
おまけに今回は5㎏と大き目の化石だっただけにマジで疲れました。


そして、このクリーニングを終えた大きな化石が何なのか分かりますか?
答えは・・・・
ナウマンゾウ( Palaeoloxodon naumanni )の臼歯化石。
で、この後はPCの収蔵物データーベースに情報を入力し、化石本体にもデータを記載して収蔵庫へと納められます。

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