1頭のイワカワシジミを使って現地のホテルで採卵をし30卵ほどの卵を得たことは、このブログででも報告済み。
そして、その卵らから孵化した幼虫は自力でクチナシの実の中へと入り果肉を食べて育つで、その後は殆ど手が掛からない。
だから管理する側はクチナシの実に開けられた小さな穴から“糞”が出ているのを確認するだけ。
※孵化殻はあっても穿孔した穴や糞が出ていなければ孵化した幼虫は侵入に失敗したものと考えられる。
ただ、それも一時の事で・・・・
クチナシの実が劣化したり、中の果肉を食べ尽すと新しい実へと引っ越しさせなければならない。
だって、そのままだと餓死しちゃうんだもん。

だから、そんな時はクチナシの実にドリルピット(木工用5mm)を使って穴を開ける。
とは言え・・・・
ドリルピットは指で回せば穴は簡単に開くので、面倒だからと電動ドリルにピットを装着して空けるなんてことは絶対にしちゃダメですよ。
特に良い子はね。
いや、悪い子であってもダメ。

そんでもって引っ越しさせる幼虫が大きくて、開けた穴が少し小さいようであれば開口部をカッターナイフの先で拡張してあげるとOK。
でもさぁ・・・
そんなこと言ってるけど上手く入ってくれずに徘徊する幼虫もいるんだよ!
なーんて仰る方へ・・・・

幼虫の頭を穴の中に入れたらフデを使ってお尻をチョンチョン。
それでも手間取るようならハンドライトで明るく照らしてみましょう。
暗い場所が好きな“引きこもり型”の幼虫だから、そこへハンドライトで照らされると嫌がって素直に潜り込みますよ。
それでもダメな時は狭い容器に入れて実ごと入れて自主的に潜るまで待つしかない・・・かな?

ただ、蛹化前の幼虫だと用意した実には潜らずに狭い容器の隅で前蛹態に入ります。

そして、そのクチナシの実を食べて十分に成長したら幼虫は実の中を清掃し蛹化する。
と、言うことで・・・・
そろそろイワカワシジミの飼育も終わりを迎えそうです。