錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

石灰岩の石磨き Part,3

2015年03月07日 | 石ころ
さぁ、研磨も終わったので、ここからは中に入っている化石をみてみましょう。

先ず、入院前に熊本の八代市でサンプリングしていた球磨層の石灰岩。
本命は未だ山の中に残してきてるので「お見事!」なんてまでは言えませんが、絶滅種である四射サンゴのワーケノフィルム(Waagenophyllum)が綺麗に磨き出されました。

10数年前に岐阜の金生山で採取した石灰岩を玄関先に放置したままだったので、今回、ワーケノフィルム(Waagenophyllum)が入ったものを選んで磨いて見ました。
いっぱい入っていると思ったんだけど…
実際に磨いてみると、その大半は有孔虫(フズリナ)のヤベイナ(Yabeina)でした。

序だから…
そのヤベイナ・グロボーサ(Yabeina globosa )もUPしてみました。
ん…
大き過ぎて、マジで紛らわしいんだよ!

こいつは、一昨年の今頃、熊本の深水層で採取したシルル紀の石灰岩。
研磨面に床板サンゴのシェドハリシテス・キタカミエンシス(Schedohalysites kitakamiensis)が…
横断面の構造から判断してキタカミエンシスと思うんだけど、でも、キタカミって、こんな小さかったかなぁ?

でもって…
こちらは同じ深水層で採取した床板サンゴのハリシテス・シスミルヒ(Halysites sussmilchi)。
でも、はっきり言ってショボイ…

そして、最後に…
上の深水層の隣谷にある坂本層で採取…
いや、正しくは拾ってきたジュラ紀のサンゴ化石。
風化面で確認すると、ちょうど横断面と縦断面の双方が観察されたので、化石化したジュラ紀サンゴの成長を理解してもらう意味で、あえてサイドを曲面で研磨をしてみました。
が!こいつの同定は、まだ、やってない…



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