自然の力が創る

2018-05-25 12:22:07 | 透明水彩画
子どもの頃から 人間関係や 勉強に疲れたとき 良く空を眺めていました。正直に言うと 高校時代の授業時間に話を聞かないで良く空を眺めていました。高校は高台にあり、広々とした空が広がっていました。

雲や夕陽の美しさに見とれていましたが、今も 魅了されます。絵の具の流し込みをするなかで 流し込みですら 絵の具の数が多くなると 水彩紙の画面上で 濁った色になります。また、急に乾かした画面より 自然に乾く画面の方が 勢いや美しさを感じます。

以前 絵の先生が
「水の具合が大切」
と言われていましたが、やっとそのことがわかるようになりました。考え方や言動すら 絵に影響する気がします。そう思うとなんだか、絵を描いたり ものを創ったりすることは 生き物と接している気がします。自分自身が映し出す鏡のようなものと思います。

下の絵はバックランを 施しました。もう少し早めに水をたらすと 自然なにじみができたことでしょう。バックランがとてもうるさくなりました。押さえ加減がポイントだと思います。軍艦島は 背景ができてから 好きな場所に鉛筆で下書きを描いて 島の形を塗っています。シンプルな絵ですが、島や 岩などしっかり現場でスケッチしようという気になります。