オーストリア庭園の彫刻の絵の額装

2021-08-01 12:14:22 | フランス額装

 国際花と緑の博覧会から49年、当時、造られた世界中の、庭園や植物、樹木は、時を経て、関西市民の憩いの公園で、美しく育っているようです。公園の近くに住む友人が、毎週、現場で水彩画を描いて、楽しんでいます。9月1日から、5日まで、守口市の「ギャラリーはな」で「水彩スケッチ二人展」をする予定です。友人はインスタにたくさん絵を投稿していますが、そのうちの一枚の絵が、フランスの伝統的な額装の技法にピッタリ❣️と閃いたので、額装を買って出ました。人物の彫刻を、とても、丁寧に描かれています。

絵のモチーフ

オーストリア庭園のヨハン シュトラウスの向かって左下の人たち。

さて、額装は、より伝統的な技法を使いました。クラッシックな作品と相性のいいLavis(ラヴィ)と言う技法です。ラヴィは、彩色、線引きして、マットを飾ります。他にも様々なテクニックがあります。

手順

1.白い紙(コルトン コレ ヴェルジュ)に透明水彩絵具を薄めに溶いて塗ります。太いリス毛の筆を使用します。色むらが出ないように均一に塗ります。今回は、初めに全体を塗り、乾燥後、周囲を塗り、濃くしました。

2.乾燥後、烏口ペンで6本の線を引きました。線の幅は細い線と太い線があります。

3.インク乾燥後、2mm幅にカットした金テープを、糊で貼ります。

以上1mm厚紙。

4.1mm紙の内側に3mm厚紙を斜め45度にカットして、白い紙でくるみました。

5.2枚を貼り合わせて完成。

 額装を買って出たものの、初めからつまずきました。線の本数、幅、余白の幅。ほかに着彩の色が、なかなか見つからず、やっと見つけた色は、シュミンケ社のウルトラマリンフィネスとレンブラント社のペインズグレーの混色。よくこの色を持っていました。

烏口ペンでの線引きも苦労しました。着彩の上は、アクリル系のインクがにじまなくてよかったです。

斜断面カットは、基本ですが、最近取り組んでいなかったので、苦戦しました。

全体完成後、額探し。クラッシックなゴールド額にしたかったのですが、絵が少し弱くなるので断念。額屋さんでふと、目に留まった青っぽい色の額が、とても自然で、惹きつけられました。額屋さんのアドバイスにも助けられました。初めて利用する額屋さんでした。

全て完了。とてもたくさんの収穫がありました。何人もの人たちから、アドバイスも頂き完成できました。今は、既に大阪の友人の家に飾ってあります。次の画像は、長崎で撮影しました。私の額装はまだまだ未熟なのですが、興味深い技法なので、チャンスがあれば、「二人展」でこの額装をご覧頂けたらと思います。