たくさん人がいて、みんなそれぞれ買い物をしたり、家族と歩いていたり・・・
普通の街の風景でした。
そこへ・・急に細かい地震がざわざわざわ・・・・と来て、どんどん大きくなって・・・
「わ~」とか「きゃぁ~」とか悲鳴があがり、どんどんものが頭の上から落ちてきました。
立っていられないぐらいに揺れて・・・ここに居たらまずい、と判断して・・・揺れながら、そして逃げて・・・
周りの若い人はさっさと逃げていますが、お年寄りが数人いるので、しっかりしているほかの人に
「あなたそのひと、そっちのあなたはその人」とふるらんが指示して(看護師癖)で、移動を開始。
そして手を引いたり、おぶったりして・・・少し安全な場所へ移動・・・・
「まだ・・・揺れてるね・・・」と頭上をみながら、落ちてくるが止まるのを待ち・・・
おじいさんやおばあさんたちも落ち着いてきて・・・
「みなさん、ありがとうございます」と頭を下げていました。
助けた人たちはみな、
「よかったですね~」と笑顔。
。。。ということで、ここにいる人は徳が高いな・・・と思いながら、まだ余震がくるかな?と思い・・・
ふるらんが・・・
「このままだとまた大きいのが来るみたいだから・・・(○感)、え~っと・・」と思って、一人の男性30代ぐらいの人に」
「ちょっと一緒に来て」と言って、スーパーのカートを数台借りてきて、それにお年寄りで痩せた人を足を乗せて、カゴにつかまってもらって・・
「これで、高台まで走って。途中できっと誰か助けてくれると思うから」と頼み、
残り数人のお年よりをシャツや服で簡易な担架を作ってもらい・・・
わっしょい・・状態で高台へ。
「津波だ~」と聞こえてきたから、まずいな、と思いつつ走っていると、横目に老人ホームが見えてきて、みんな大混乱になっていて。
「私、抜けるから、あとあの高台まで頑張って!」と言って、その老人ホームに無理やり入り、
「看護師です、手伝います!」と叫び、スタッフに
「まだ、十分間に合うから・・」といい、
「歩かせるより、扉を外して乗せるほうが早いし、シーツや布団にくるめて運びなさい、窒息と骨折には気を付けて。
そして移動の途中で大きな声で助けを求めたらみんな手伝ってくれるから」と言って、扉の上に乗せて、道に出ると、人が手伝ってくれて、そのまま高台や車に乗せて運んでくれました。
途中で
「そんなじ○い、ば○あのことより、先ににげたらいいのに」とたくさんの声が聞こえてきましたが、
「きっと助けたら、自分も助かる」と不思議に信じていて・・・
でも、津波がもうすぐそこまで来て・・・・
あと数人!と思ったところで、また足元が揺れ・・・・
残ったスタッフと入居者さん数人で耐えながら・・・
「大丈夫、水はここまでこない」と祈り・・・・・
揺れが収まって・・玄関を見ると・・・
もう足元まで水が来ていましたが、す~~っとひき始めていました。
みんなで・・・
「たすかった」
お年寄りさんに
「あんたらのおかげだ・・」と泣いて言われ、ふるらんももらい泣き・・・
わ~~~助かったぁ~~~~~
本当は逃げようと思ったけど、でも逃げても助からないかもしれないから・・
それに、きっと一生後悔すると思ったし。
どうせ○ぬなら、たくさん助けてる時にしようと。
でも・・・正直怖かったぁ~~~~
よかった~よかった~~~とみんなで泣いていると、消防隊の人が来て
「大丈夫か」と。
やっぱり男の人の声を聴くとホッとする~~
落ち着いて・・・
「携帯は連絡が付かないと思うし、連絡は紙に書いて渡すんだよ、それと体力勝負になると思うからスタッフの体調にも気を付けてね。ふるらん、これから救急の手伝いに行くから。ごめんね」と言って、施設を出ました。
水に浮かんでいる人を丘にあげて、救急処置の手伝い。
緊急レベルを分けて救急車に乗せ・・
骨折の固定と・・簡易な処置。
手伝えることは山ほどあるわ・・・と思いながら現場へ降りて行って・・
途中知り合いの人を数人見つけ、無事を喜び。
処置の時に「ば○あ・・・」言っていた人が数人いたけど、水ではなくて、途中の転倒や、石にあたって○くなっていて・・・
仏様はふるらんを生かしてくれたのだから、できることは頑張ろう・・・ともっと下に向かって行って、ひどいなぁ・・・・と、胸が痛んでいたら・・目が覚めました。
目には涙のあとが。
助かった・・と思ったとき、生きているってすごいこと・・と深く感じました。
生きている間、できるだけ、楽しく、嬉しく、そして悲しいことがあっても乗り越え・・・
充実した人生を送りたいと思います