このお話はふるらんが一人で暮していた時のお話です
ある日、ふるらんが部屋のお掃除をしていた時、ふっと人の気配がしました。
みると・・(って見えるもんじゃないけど
)・・かっぽうぎを着たおばあちゃんが立っていて・・
「どこの人かな?」と思いました。
・・・って普通は驚くんだろうけど、ふるらんは驚かない人なので。
それで・・ちょっと聞いてみた。
「どこの人ですか?」と。
でも返答がなくて・・・
で、仕方ないからお茶一杯出してあげまして・・・
「どうぞ」と。
まぁとくに減るわけじゃないので・・そのまま向かい合って・・・二人でおちゃしていました。
するとふ~~っと薄くなって行って・・
「消えたかな?」状態。
それから一時間してお客様が来られました。
30代女性、好きな彼がいるんだけど、一緒になるには障害がいろいろありすぎで・・・
男性の収入が少なくて・・それって大変?みたいな・・・
「どうしたらいいでしょうか?」と聞く彼女に
「本当の男なら俺が稼いでお前を楽させるっていうと思うわ」と言った瞬間、彼女の後ろにさっきのかっぽうぎのおばあさんが出てきました。
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~この人の・・・・
「・・だよね?おばあちゃん」と聞くと彼女はきょとんとして
「なんですか?」と聞いたので
「かっぽうぎのおばあちゃんで・・・う~んとあずきが見えるから・・・う~んとぼたもち?おはぎとか作るの上手だった人いるよね?」と聞くと彼女はびっくりして
「おばあちゃん、居るんですか?」と言いました。
「うん、さっき早めに来たからお茶だしてあげたの」と言いました。
彼女の目からボロボロ涙が出てきて・・・・
「おばあちゃんはなんて言ってるんですか?」と聞いたので
「それはあなたが一番知ってるはずよ」と言ってふるらんはわざと答えませんでした。
少し間を置いてから彼女は
「そんなアホみたいな男、○○子の旦那とはみとめん、もっといいのをわしがさがしとるけん・・・・・」
と九州の言葉でお話してくれました。
「そうね、その通り。あなたはこの答えを知ってるよね」
「・・・はい・・・でも好きなのです」と言いました。
「それと・・もうひとつおばあちゃんが言ってること。伝えるね」
「はい」
「今の彼の前に付き合った男性の方がいいって」
「え?」
「その人とよりをもどしなさいって」
「え~」
「前の彼とケンカしたの?」
「はい・・私の浮気で・・・今の彼です」
「あ~~それで・・・でも前の方がいいんでしょ?」
「はい、確かに。でも今の彼も好きなんです」と。
「そうだ、あのね、おばあちゃんが・・・・」と言ってあることを教えました。
そしてそれを彼女にしてもらうことにしました。
今回の場合、非常におばあちゃんが協力的な(?)人だったので、よくお話してくれました。
それもこれも・・・おばあちゃんは彼女のことが心配で、心配で・・
その時彼女にはいいませんでしたが、彼女のご両親が不仲だったからおばあちゃんは彼女を守っていたのでした。
彼女の愛とか恋とかの不安定さはもともとのご両親からの愛の確実な安定がなかったからなのです。
それで・・ふるらんが言ったことを実行してもらったら・・
2週間後彼女からメールが来ました。
「ふるらんさん、答えがでました。今の彼をちゃんとある場所へ連れて行こうとしたら嫌がりました。そして無理に連れて行ったら帰りに転んで彼が私を責めました。私、やっぱり彼と別れて、前の彼にあやまりに行きます」と言いました。
ふるらんは
「そうしなさい。そして前の彼に頭を下げて謝ってそして今の彼と同じ場所につれていきなさい。そしたら答えが出るわ」と。
それから2日後、彼女からメールが来て
「前の彼に謝ったらすんなり許してくれました。ずっと待っていてくれたそうです。うれしかったでした」と書いてありました。
そして数日後・・・彼をある場所へ連れて行ったそうです。
その彼はすんなり一緒に行ってくれたそうです。
その帰り道彼が
「僕は君をずっと離したくないし、一生そばにいてほしい」と。
「ふるらんさん、私、もう迷ったりしません。もっといい人がいるなんてもう絶対思いません。だってこんなにいい人がそばにいるんだから。これからもちゃんと彼を支えていきます。そして幸せになってみせます」と、メールが来ました
もっといい男がいるはず。
もっとお金を稼ぐ男がいるはず。
もっと優しい男がいるはず。
そしてもっともっと私を愛してくれる男がいるはず・・・・
・・と思うのは人間だれしもあること。
ただ、その判断が正しい人と、間違っている人がいることを知ってください。
おばあちゃん、あなたの孫は一度大きな間違いをしましたが、ちゃんと修正しましたよ。
そして間違いなく、あなたの孫は幸せになる決断をできる人です。
彼女に
「たぶん今年が○○回忌だから、ちゃんと親戚一同仲良くしてやってね」と話すと
「どうして知ってるんですか?」と。
「だってねぇ・・指で教えてくれるから・・
」