コロナの影響で職員食堂が止まり、各自でお弁当を持参するようになった会社も多いです。
そしてやっと職員食堂が再開。
でも前のように並んでトレイに運んで…ではなくて、業務用冷蔵庫に入っているおかずを各自で取る…と言うシステムになっている所もあります
(これはある日の私の昼ごはん
)
ある会社で働いている女性と話しているとこんなお話を彼女から聞きました。
職員食堂で数日に一回、おかずのお皿の数が合わないそうなのです。
厨房では確実に数を合せているのに合わないのは注文していない人が食べているから、はわかっているのですが、それが誰かがわからない。
と言って犯人探しも揉め事になるかもしれないので大掛かりにはやりたくない…
「私は多分男性だと思うのですが…」と話されるので、
「普通はそう考えがちですよね」と会話していました。
注文の記憶違い、
でもやっぱり故意?
食べた人はチェックシートをつけたりしてのですが、やっぱり合わない。
私は
「注文していない人が食べている…でわからないなら、もしかして注文している人が2回食べているかもね」とフッと言ってしまいました
「2回食べてるのですか?」と言わるて、
「ん〜なんとなく」と答えると、
「それは…無理ですよ。お腹パンパンです」
「そうよね〜」と彼女と私は笑っていました。
確かに現実には笑える話。
でもね…
話を聞いていると、女性がおかずもこ版も残している風景が頭に出てくるのよね…
「とりあえず…ご飯を残す人はいますか?」と聞き、
数名入ることがわかったので、静にチェックすることにしたそうです。
それと
「悪気は全く感じないから許してあげてね」と一言添えました。
そして、彼女はたまたま11時〇〇分に職員食堂の側を通ると数名の人がお昼ごはんを食べていました。
その中にいつもご飯を残す人が一人。
この会社の中で長く働き、一番高齢の女性の善子さん(仮名)。
元気でハツラツとしていてみんなの人気者。
今日も元気で頑張っておられるのね、と思っていていました。
そして、彼女は仕事に追われ、お昼ごはんがかなり遅れて食べることになりました。
するとあの善子さんがまたご飯を食べているのを見ました。
びっくりして見ているとその善子さんは
「お腹いっぱいで食べられないからラップに包んで持って帰るわ」と言うのです。
つまり…すでに食べた記憶が無い。
彼女は親戚の人が部分的な記憶が無いという経験があったので…理解できました。
善子さんのことを静かに周りの人に聞いて見ると最近、仕事にも物忘れが出てきている話が…
善子さんを注意するよりも、2回食べることに対処しなければ…となり、厨房と話し合い。
厨房からは
「いつも残す、と聞いていたので…少なめのお膳をいくつか作りましょう。2回食べても一人分ぐらいになるように」と心遣いをしてもらいました。
するとその後からは小さめお膳を2つ食べ、無事に数が合うようになったそうです
記憶が無くなる人に正面から注意するのはあまりオススメできません。
落ち込み、泣いてしまう人や、怒りがこみ上げてややこしくなることもあるのです。
とにかく仕事はきちんとしてくださる善子さん。
今のところは小さなミスと食べることだけの問題です。
長年頑張って働いてくださっているので会社の皆さんからも愛されていますし。
家族さんにはちらっと報告。
家族さんからお詫びと感謝をされたそうです。
素敵な会社ですね
老化のミスを責め過ぎては行けません。
愛のある対応を。
一番素敵な対処方法を考えてあげるのが“見守る”という温かい愛と思います