60代のある女性のお話。
彼女は会社で20年働き、そして定年後も会社から
「働きに来てほしいので70才、いや元気なうちはずっと来てほしい」と言われていた人でした。
数年前、ある男性が入社。
その人は息子よりもずっと若い人でしたがまもなく彼女より上の主任という立場になりました。
女性は上にはあがれないし、役職なんてなかなか付かないですからね・・
そしてその男性は・・自分が好きな人には仕事が出来なくても優しく、好きでは無い人にはあからさまに圧力をかけてくる人でした。
彼女に対してはあからさまにキツイ発言。
「仕事が遅い」
「能力が低い」・・
彼女の方が仕事が出来て早く、彼はまだ年数が浅くて時々サボっているぐらいなので、彼女はそれを注意すると彼はキレる。
周りも発言を止めるほどのひどいことを言うのですが、会社側は対応することも無く・・
おばちゃんと若い人の意見の衝突、ぐらいなことで見て見ないようにしていたそうです。
ある日・・
その男性は女性に
「そんな年なのに、働かないと食べていけないのぉ~?」と言ったそうです。
それでカッときて
「その言い方はあまりにも失礼ではありませんか?」と言うと
「何が?」と言われる始末。
上司に話すと、上司はその男性に事の詳細を確認したそうですが、彼は
「僕はそんなことをいっていませんよ」と言われたそうです。
上司も
「言っていないと言っているけれど」と言い・・
「それでもうこの会社にいるのが本当に嫌になりました。それで辞めます、と言ってしまったのです」と彼女は言いました。
冷静になり、よく考えると
「辞めたくは無かった」という気持ちになり、でもあの言葉と、上司の対応を思い出すとやっぱり辞めなければならない、という気持ち。
そしてたまたま他の支店の人と話しをすることがあり、聞くと
「あの彼、元々外面が良くて上にはいい顔をするのよ。どこの支店に行っても気に入らない人とケンカして相手を怒らせて、辞めます、という言葉を相手に出させて、自分のお気に入りだけ残していくワナを仕掛けているそうよ」と言われたそうです。
「私、ワナにかかってしまいました・・と落ち込む彼女
60代でもまだまだ働ける能力と会社のすべてを知っている歴史、経験。
彼女がいないと困るところもある。
しかし、あの男性は
「空いた席に男性を入れるから。女性は仕事ができないしね」と普通に言う人。
「それは・・ひどい話ですね。心も痛いでしょうし・・戻りたいならその方法を教えますが、でもそうではないですね?」と私が言うと
「ええ、もう戻ることは諦めました。ただ話を聞いて欲しかったのです」と静かに話されました。
まさか自分が今辞めるなんて思ってもみなかったし、
後のことなど考えては居なかったし。
働いて居る自分の姿しか想像していなかったし・・
とても悲しい、というお話をずっとされていました。
まだまだ昭和の縦社会がドンと残る大きな会社のお話です。
彼女のこれからの未来のお話をして行きました
実は彼女、その男性よりも遙かに強い運勢を持つ人なので
「あの・・自営でも出来ますよ」と話すと
「実はマンション一棟持っている社長さんから、ある仕事をやらないかと少し前に言われていたのです」と言うので
「早い内にその方とまた会ってくださいね。チャンスですから。縁が切れる時は大変なのですが、受け入れると運勢が変わるので心の中のものも一気に変わりますよ」とお話しました。
今起きていることはすべて○幸ととらえてしまいますが、あとあと考えると
「あの事であの人、あの場所と縁が切れてよかった」と思う事が多々あります。
○い事があっても、前を向いた人には必ず良い事があると私は思っています