男性が車の運転をして、私が助手席に座り、
後ろに二人男女が座っている。
車は宙を飛び、山々を駆け巡り、田んぼや畑の様子を見たり、
人々が生活している町の上を飛んでいました。
少しずつ天に昇って行くのがわかり、
でも自分は今ではない、とどこかで抵抗していました。
少し焦っていたような感覚の夢でしたね。
目覚めると首元にびっしり汗をかいていて、暑かったのかしら?とタオルで拭きとり、
夢に出てきた人は誰かしら?と思いながらスマホを見ると、
20年来のお友達の女性から着信があり、
え?と思い、でもまだ早朝なので、と遠慮して、8時過ぎに電話をしようとすると彼女から電話が来て
「Aさんが昨夜亡くなったのよ」と。
え!と驚くところなのですが、私は電話の彼女に
「やっぱり」と言いました。
実は、二日前から亡くなったお友達Aさんの顔がフッと出てきていて、
「?」という感覚が続いていました。
先日、用事を終わらせ帰ろうとするとある場所を通った時にフッと思い出したのが
「そういえばここでAさんと待ち合わせしたわよね」と思ったり。
電話をかけてきた友人に
「やっぱり」と言った理由を話すと、
「もしかして会いたかったのかもね」と言われました。
うん・・そうかも
友人が
「病名はね・・・」と言いかけたので、本人からは聞いていませんでしたが、
「ガンでしょう?」となんとなく答えると、
「うん、そうなの。肝臓、肺・・ほかにも・・」と言って声を詰まらせているのがわかりました。
実は・・とにかく私自身の心が騒がしく、友人たちに
「がん保険に入らないと」としきりに言って、
知人の一人から
「ガン保険なんて入ってもね」と否定されてしまいましてね。
でもね、どうしてもがん保険に入らないと、という強い気持ちがありましてね、
書類を書いて、それが契約完了になったのが3日前。
それで心が落ち着きました。
保険、保険、と焦っていた先月末から今日までの自分だったのです。
ふと時間の“間”が開くと
亡くなったAさんの笑顔ばかり浮かんでくる・・
そして悲しいかな、
予感があったので、亡くなったのを聞いた瞬間にも冷静でいる自分がある。
普通の人のように驚かない自分が異質に思える。
なんとなく知っているというこの感覚・・・
強いて言うなら、驚かない自分に驚く。
まして人の死。
なんなのかしら。
普通に人の死を聞いて、驚き、
事実を否定し、
そして認めることによって悲しみが湧きあがってきて、
過去のたくさんの思い出をまぶたの裏に映しながら涙を流す・・・
そんな普通な流れに沿う自分ではない。
予感って、なんなのでしょうね・・
知ってどうするのよ、
変よ…
普通で良いのに…
そう思って2~3時間過ぎ、
お昼ご飯を食べていると
そういえばAさんって食べているときってとってもいい顔をする人だったわ、と思った瞬間、涙がボロボロ出てきました
やっと普通な感覚になった。
これから思い出すたびに溢れてくるのでしょうね。
心の中にいるAさんのことを。