仕事の帰り道、地下鉄のベンチに座りたくなり…
しばしのんびり
地下鉄を歩く人達は足早で、時が流れているのがわかる。
都市によってリズムがあって…
そして年代やその人の想いによって刻む速度や重さがあって…
人の流れが一段落するところを見計らって、深呼吸…
自分の体に入るかな、
この空氣…と思いながら。
さすがに空気が美味しいわけではない
だた知りたいのは
この空気が吸えるか?
それも吸える空気を選り分けて
糸のように吸う。
選んで、
選んで。
人の邪魔にならないように吐く。
静かに。
身につけたものから削ぎ落とす時期に入っているのでちょっと慎重気味。
でも…少しずつつまらない迷いが無くなって行くのはわかる。
迷いが発生するのは勇気と知恵が足りないから。
無事に家に帰ることができるってありがたいこと。
小さく感じることが実はとても大きなことでありがたいこと。
そんなことをなおさら感じる今日このごろです。
眼の前のたくさんの人達が1つずつ心臓を持ち、今動いている。
この鼓動が地球の上で何十億と言うリズムを発しているのです。
生きてるって奇跡の連続で、そして助け合ってこその音楽になるのに…と思っています。
みんな同じ心臓を持っているのにね…
なぜそれがわからない人達がいるのでしょうね。
フッと頭の中に、
帰宅したら、あれと、あれを片付けようという気持ちが湧いてきてベンチから立ち上がりました。
地下鉄に乗り…
心の中に思うのは、
みんな無事にお家に着けますように
スーパームーンはすっかり忘れていましてね。
見逃したのは、
今の自分には必要なかったからかもね…と勝手な理由をつけました
今は夜空お月様を見ることではなくて、
昼の月を“手に取る”ことみたいです。