ラセゾン ブログ

今も・・ケーキ屋さん!?

絆茶会

2019年05月11日 | お茶

令和を迎えてから最初の茶会となります。

今年の311日 あの日の記憶が風化しつつあるという報道がありました。

平成の決して忘れることはないと思っていた阪神淡路大震災と東日本大震災 これらも時の流れとともに

災害を知らない世代が生まれ育っていく中で、昭和の太平洋戦争と同じように忘れ去られていくのでしょうか。

阪神淡路大震災の10年後、神戸の町は復興したかに見えましたが、表通りから一歩裏通りに入ると

そこには空き地ばかりが目立つ空間があり、何ともいえない寂寥感に襲われたものでした。

被災者に寄り添うことは、忘れないでいることーといわれています。

あの日の記憶、衝撃を心に刻み、被災地被災者に心を寄せる…そんな一日がこの改元の10連休の中にあってもいいのかなと。

皆さまとそんなひとときを過ごせることを願って、お越しを心からお待ち申しております。

よろしくお願いいたします     絆茶会実行委員

 

と 少し重いご案内から始まった今年の絆茶会

50人を超えるお客様が来てくれました

今年は5月5日 端午の節句です

前夜に「鈴木さん」が届けてくれた 絆の石です

人皆苦炎熱
  (ひとはみな えんねつに くるしめども)
我愛夏日長
  (われは かじつのながきを あいす)
薫風自南来
  (くんぷう みなみより きたりて)
殿閣生微涼
  (でんかくは びりょうを しょうず)

心のこもった「懐石」ん・・「点心」か

駆け出し亭の手作り和菓子 美味しかった~

 さて 今回のお茶会では 皆様に「石」をお持ち帰り頂きました

見守り観音建立の会 鈴木正男さん制作です

以下 大林寺「増田友厚」方丈談

震災から時間が経過すると建築、土木等の復旧はある程度進むものの、犠牲者遺族の悲しみは深くつらいままであり、

「心の格差」は広がっていると実感しました。そこで、ともに活動した支援者達と

「物資の提供ではない、息の永い支援はできないだろうか。」と模索してきたのですが、

具体的な案が思いつかないまま1年半の月日が流れました。

そんな時に出会ったのが、石巻洞仙寺の「奇蹟の観音さま」だったのです。

この観音さまは津波被害を受けたにもかかわらず、ほとんど無傷で、倒壊した本堂の梁の上で、

目の前に広がる村と海の惨状を見守っておられたことから「奇蹟の観音さま」と呼ばれたそうです。

この観音さまに出会った時、観音さまを本尊として頂き、この地に東日本大震災の犠牲者2万人を供養するための、

観音堂を建立したいと支援者みんなで誓願しました。そのことがきっかけとなり、

「祈り」、「希望」、「縁」をコンセプトとした「見守り観音堂建立の会」が2013年2月に発足したのです。

 

輪は広がり60人が900人 7、000人 42,000人 5千万以上の浄財が集まり

2016年秋 見守り観音堂は落慶しました(夏にお邪魔した際は完成間近でした)

観音堂の下には 青森から福島県の海岸で集めた「石」2万個が写経され

納められています 亡くなられた2万の方々の魂を鎮めようと・・

ご寄付を頂いた方に御礼として 手書きの可愛い観音様の石をあげています

今回は 鈴木正男さんに無理をお願いして50個の石を用意して頂きました

鈴木さんが「千曲川」で拾い 綺麗に洗って 一つ一つ手描きで観音様を描いてあります

万葉集の歌を思い出しました

『信濃なる 千曲の川の さざれ石も 君し踏みてば玉と拾はむ』

ちょっと内容は違いますが 何となく情景が似ているような・・

 

寄付金の一部は「東北に桜を」桜の苗木の購入資金の一部にさせて頂いています

来年も春に植樹に行きます!

10年後 20年後 大きく育った桜を見に行くのが楽しみです

話が長くなってしまいました

次回の絆茶会 宜しくお願い申しあげます

合掌

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 菜の花 | トップ | 軽井沢 南ヶ丘倶楽部 茶会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お茶」カテゴリの最新記事