街路樹の花水木の蕾がほんの少しだけ大きくなっていました。
昨日は立春だというのに、夕方から粉雪の舞う寒い日でした。
「春は名のみの 風の寒さよ~♪」
なんて、早春賦の歌詞が浮かんできます。
「森の鶯(うぐいす) 歌は思えど 時にあらずと 声もたてず~♪」
そういえば一昨日、鶯の姿を見ました。
慌てて携帯で写真を撮ろうとシャッターを押したのですが
残念なことに、姿は写っておりませんでした。
時にあらずと、鳴き声もたてず飛び去ってしまったようでした。










花も無く寒い公園に、もちの木が真っ赤な実をつけていました。
この木がなぜ「もち」という名前が付いているといえば
昔は鳥もち(鳥黐)を作る材料だったからだそうです。
この木の樹皮を、目の洗い袋に入れて春から秋にかけて流水に漬けておき
木質が腐ってなくなると、その後にもちのような成分だけが残っているのだそうです。
それをうすで細かく砕き、柔らかくなったら不純物を取り除き
やっと出来上がるのだそうです。
それを長い竿の先につけ、鳥や昆虫を捕まえていたのだとか。
何とまあ気の長い話でしょう!
もち米で作る「餅(もち)」が一般的に食べられるようになるまで
「もち」といえば、この鳥黐のことだったのだそうです。
真っ白で柔らかい お餅が、誰でも食べられるようになってからの歴史の方が
ずっと浅いということなんですね。
神社の境内に、御神木(神様の宿る木)としても植えられることのあるこの「もちの木」。
もし、話が出来るとしたら・・・・
どんなことを、話してくれるのでしょうか。










【寒い寒いといっていても、空は春の色になってきました。】



















