寺田屋を後にして、次に向かったのはもちろん酒蔵です。
この辺りは酒どころ伏見を象徴する白壁土蔵の酒蔵が建ち並び
本場の酒造りの雰囲気と自然に恵まれた昔ながらの風情が楽しめます。
何処からともなく日本酒のいい香りが漂ってきそうです。
この辺りは寺田屋からも近く、伏見奉行所跡も目と鼻の先。
坂本龍馬も好物の軍鶏鍋と共に伏見のお酒を楽しんだのでしょうね。
<大倉家本宅>
<大倉酒造:旧本店>
※現在は、NPO法人・伏見観光協会が「伏見夢百衆(ふしみゆめひゃくしゅう)」として、喫茶、土産販売・観光案内所を運営
数ある酒蔵の中で、やって来たのはここ。
創業1687年の酒屋月桂冠の記念館です。月桂冠大倉醸造記念館
お酒の博物館「月桂冠大倉記念館」は、1982年(昭和57年)に開館しました。
かつての酒蔵を活用し酒造り唄の流れる館内には
「京都市指定・有形民俗文化財」の酒造用具類をはじめ
明治期の瓶詰商品や懐かしいポスター、写真等を展示しています。
酒造りや日本酒の歴史をわかりやすく紹介する酒の博物館です。
昔の酒造用具を工程にしたがって観覧できます。
敷地内では酒造りに使われる伏流水が湧き出ていていました。
案内してくださった方が「どうぞ、飲んでみてください。」仰るので
飲んでみたところ、とてもまろやかな味の美味しいお水でした。
お酒になる水 さかみづは栄える水からきていて
お酒の語源だといわれているそうです。
そして、見学の一番最後では吟醸酒やプラムワインの試飲もできるようになっていました。
明治末期に発売されていた駅売りの酒「コップ付き小瓶」は
昔の製造方法でつくられた吟醸酒が入っていました。
そして、玉の泉大吟醸はフルーティーな味で冷やして飲むと美味しいお酒。
もう一本は、梅と伏見の水から造られた美しい色のワインでした
。
梅酒ではなくて、ワインです。
海外で人気が高く、ほとんどが輸出されているということでした。
誰に似たのか??なかなかの酒豪の姪が玉の泉とプラムワインをすっかり気に入り
通販でしか購入することのできないプラムワインをお土産にしていました。
我が家へは酒粕と障害者福祉センターの方たちが作られた酒粕ボーロ♪
(お酒を電車で持って帰るのは少々辛いですものね。)
300円の入館料には、利き酒が出来る上に
一合入りの日本酒のお土産付きなんですよ。(写真中央)↓
なんだかとっても得した気分の酒蔵見学となりました。
さてさて、京都の旅もそろそろお終い。
近鉄桃山御陵駅から京都駅へと向かうことにしました。
帰り道で見つけた「魚三楼」は江戸時代から続く料亭。
幕末、新政府軍と幕府軍が衝突した鳥羽伏見の戦いでは
魚三楼の前・京町通に布陣した新撰組が
銃砲で武装した薩摩藩軍へ白刃で斬り込んだといわれているそうです。
表の格子には当時の銃撃戦の弾痕が保存されています。
歴史の舞台となった伏見界隈、坂本龍馬や新撰組に思いを馳せ
のんびり歩く旅となったのでした。