昨日を そして今日をありがとう

Demain il fera jour.
遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

5月の庭と 母の日と 金柑の味… 

2010-05-09 | 四季折々のひとりごと
皐月躑躅サツキツツジ

5月の第二日曜日、今日は母の日です。

皆さんはいかがお過ごしですか?

                                         


胡瓜草キュウリグサ】庭に咲いた勿忘草に似た小さな青い花です。
自分の親と暮らしているサザエさんな

私はささやかなプレゼントを贈り

好きなものを作ってあげる
くらいです。

今年は、紫の花柄のガーデニング
ブーツとエプロンです。


エプロンというものは、「もっと働くように」

という意味を持っているらしく、目上の人に贈る事はタブーなのだそうですが

本人が欲しいと言ったものなので、よしとすることにいたしましょう。

                                               



【アマドコロ】

ところで、母の日の起源は諸説ありますが日本でよく知られているのが
アメリカでのお話です。

今から100年ほど前の5月10日、亡くなった母の追悼のため
ウェストバージニア州に住む娘のアンナ・ジャービスが
フィラデルフィアの教会で母の好きだった白いカーネーションをを配りました。

そしてその後も、その日を母に感謝する日を祝日にする普及運動を
続けたことに由来しているといわれています。

                                         


   【お向かいさんの大手毬オオテマリの花】    【緑から白へと変身しました】

牧師さんと結婚したミセス・ジャービスさんは
教会の活動として、「Mothers' Day Work Club」という組織を結成し
病気で苦しんでいる人を助けるために募金活動をしたり
病気予防のための食品検査や公衆衛生の活動をするなど
社会貢献を続けていた人でした。

その後、南北戦争(1861年~65年)中には、中立を宣言して南北どちらの兵士をも看病し
互いの敵意をなくそうと「Mother's Friendship Day」を企画して
兵士や地域の人々を招いたイベント開催していたそうです。

戦争や病気で8にんもの子供を失ったのですが、残された自分の子供だけでなく
全ての人々に愛情を注いだ人だったのでした。

平和のために献身的に活躍してきた母親を見てきたアンナさんは
母の追悼式を社会貢献活動をしているすべての母親たちを讃える母の日
として祝日にする活動を続けました。

そして、6年後その夢は叶ったのでした。

ところが、この社会貢献を讃えるための記念日が、商業的になって行き
政治的な思惑から、反戦的な思想は薄められていきました。

数年後、母の日になると白いカーネーションが驚くほど高い値段になってしまった
ことを嘆いたアンナさんは、欲のために母の日が利用されていくのに帰られなくなり
行事の差し止めの訴えを起こしました。

裁判には、敗訴してしまいましたが
自分が創ったこの祝日の商業化を自分の手で止めさせることによって
お母さんの恩に報いたかったと語ったそうです。



                                         



そういえば子供の頃、幼稚園や学校で造花のカーネーションを買っていました。

あれは、戦争のため未亡人となった人たちへの援助資金を作るためのものだったそうです。

当時は、細かい字で説明の書かれた小さな注文書が配られていましたが
それが、何かの役に立っているとは思っていませんでした。

母にその造花のカーネーションを渡すと、「これは、寄付するためのものだから」
と言って、代金を返してくれていた理由を大人になってから知りました。

母の日には、こんな背景があったから、日本でもこうした活動が
行われていたのですね。。

毎日一緒に暮らしているとなかなか口に出来ない母への感謝の気持ち

誰かのために、今日も一生懸命働いてくれているすべてのお母さんたちへ

「ありがとう」を送りたいと思います。

                                         



さて、そういう私も母ではあるのですが・・・

明日から海外~の長男は、そんな事はすっかり頭にないようですし
もう一人の息子は、何処でどうしているのやら・・・

まあ、母にとっては元気で暮らしてくれている事こそが
何よりのプレゼントではあるのですがねぇ・・・


 『金柑キンカン二種』
 
 



【キンカンの砂糖漬けとシロップ煮】

              



キンカンのど飴~♪でも知られるように、風邪のときののどの炎症を抑える
効果があるといわれる金柑を、たくさん頂きました。

早速、母の好きな砂糖漬けとシロップ煮にしてみました。

ちょっとほろ苦いけれど、疲れを癒してくれそうな味ですね。



                                         


今日もありがとう~!



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14 Comments

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こんにちわ (小父さん)
2010-05-09 15:52:38
母の日が出来たお話し、はじめてききましたよ。
まるでpinkyさんがアメリカに今住んで居られるかのような錯覚も覚えました。

pinkyさんの母親への想いと、ご子息たちのpinkyさんへの想いにはへだたりがあるんですか?(笑)
我が家も同じようなものですが・・・。

そうですね~、小父さんも母には物を贈ったこともなければ感謝の言葉をおくった記憶もないですが、優しさだけはあったと自負しています。

何かプレゼントすればよかったですね。
どこかに書きましたが母親の“無償の愛”ほど尊いものはないです。

青春時代には、火事場に自らの危険も省みず、我が子を助け出しにいくその行為だ!なんて亀井勝一郎の言葉か何かでイメージしていましたが、この真反対の最近のニュースを聞くににつけ、これからの子はどう育っていくのか気になりますね。

キンカンも長いこと食べたことないですね。
日本的なおやつと思いますが、我が家は買ってくれません
返信する
スイスの母の日 (ハイジ)
2010-05-10 06:22:37
こちらでも、今日は母の日。
ヨーゼフのお母さんに、日本で買ってたものと
昨日街で買ったものをプレゼントしました。
朝市でも、いつもに増して花が多く売られてましたね。
しかし、カーネーションは、1本も売られてませんでした。
バラとチューリップが大半を占めてました。

pinkyさんの説明で、母の日の起源を初めて知りました。
商業化・・・
何でもそうですね。
バレンタイン、ホワイトデー、クリスマスもそう。
楽しむ分には良いのですが、それが当たり前になって
半ば義務化してしまうと、ありがたみが半減しますね。

きんかん・・美味しそう♪
スイスでも時々見かけるので、作ってみます(希望)。
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母の日・・・ (Neko★)
2010-05-10 11:51:20
えっ?エプロンってそういう意味ですか?
初めて買った母の日プレゼントが、エプロンでした~(笑)
それまでは「肩たたき券」とか「お買い物券」

亡くなった母には、白いカーネーションですよね?
赤いカーネーションを買える内に
親孝行しなくては・・・と思いつつ
なかなか会うこともできないでいます
返信する
それぞれの・・ (はなこころ)
2010-05-10 14:45:30
「母の日」
亡くなった母の仏前に、
毎年、カーネーションを贈っています。
亡義母にも、同じようにお供えしました。

さてさて、3人の息子たち。
「おめでとう」のメールのみ。

・・まあ、母にとっては元気で暮らしてくれている事こそが
何よりのプレゼントではあるのですがねぇ・・

ほんとに!
その通りですねえ~。

ぴんきぃさん
今週もよろしくです。

・・はなこころ
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こんばんは。 (shoppgirl)
2010-05-10 19:46:58
ささやかだなんてとんでもない。
お母様の好物を作って差し上げる優しい娘さんです。
お花の柄のブーツで一層ガーデニングが楽しめそうですね♪

何より、ご一緒に暮らしている事が一番の親孝行にも思えます。

私は主人の母にはGWにカーネーションと夕食の仕度のプレゼント。
東京に住む母にはユリの鉢植えを贈りました。

娘からは感謝の言葉のメール。
間違えてメールを消さないように「保護」しました。
母の日の夜は一人だったので
大好物の「お寿司」を買って来て食べました(笑)

金柑瑞々しくて美味しそうですね!
コチラでもスーパーで見掛けます。今度買ってみようかな
返信する
プレゼントは難しい? (ローズ)
2010-05-10 23:33:51
こんばんは

良い母の日をお過ごしだったんですね、

私は感謝の気持ちを、って考える間もなくバタバタと2人の母へ顔を出しました、

金欠なのでプレゼントはエコバッグと携帯楊枝入れ…
次の日の朝に実家母から電話…
同じのを持ってるから進物に使っていいかって…(他の人に差し上げる)
オイコラーッ!!
我が親ながら閉口です~~(-_-;)

旦那母からはお礼の電話がありましたー。
返信する
☆コメントをありがとうございました。 (pinky)
2010-05-10 23:37:34
小父さんへ

こんばんは。

母の日の由来は、他にも色々あるようですが
よく見かけるのは、このお話だと思います。
日本もいいとこどりだったんですね。

息子たちの想いですか?
どうなんでしょう、母の日のプレゼントは
貰ったり貰わなかったりです。(笑)
夕べの夜中、あと数分で日付が変わる頃に
次男から
「いつもお世話になって、ありがとうございます。」
という電話がありましたけど・・・

父親に比べると、母親の方がプレゼントを喜ぶものなのかもしれませんね。

火事場での救出劇といえば、先日ありましたよ。
アパートの二階が火事になり
たまたまそこに居合わせた高校生が友達と二人で協力して、ベランダ側の雨どいを登り
幼児を助けたそうです。

ニュースを見ていて、「自然に体が動いた。」と言うインタビューを見ていて、目頭があつくなっていました。

ところで、私もキンカンはあまり食べたことが
ありませんでした。
それなのに、何か懐かしい味でした。
返信する
☆コメントをありがとうございました。 (pinky)
2010-05-10 23:55:28
ハイジさんへ

スイスでも、同じ日が母の日なんですね。
父の日もありますか?
でも、カーネーションではないんですね。

ヨーゼフさんのお母様、さぞかし喜ばれたことでしょうね。
いともブログを読ませていただくたびに
ハイジさんのことを、とてもかわいがってくださっているのがわかります。

なんだかお中元やお歳暮のような感覚になって
いる気もしますが
この不景気の折、消費拡大につながるなら
商業化もありかな~んて思ったりしてしまいます。

キンカンの産地では、生のままで食べるのはあたりまえだそうです。
なんでも、そのほうがビタミンCを多く摂ることが出来るそうです。

それならば~と、生で食べてみたのですが
「うへ~っ!渋っ!酸っぱ!」でした。
やはり、煮る方をお薦めいたします。(笑)
返信する
☆コメントをありがとうございました。 (pinky)
2010-05-11 00:06:04
Neko★さんへ

「肩たたき券」~懐かしいです。
うちの旦那様は、息子がくれた券を今も大事に持っています。
いつ使おうかな~なんて言っていますよ。(笑)

そうなんですよ~。
私も、先日テレビで見てビックリしました。
でも、お洒落なエプロンを貰うのって
嬉しいですよね。

最近は、白と赤を区別しないようになってきたらしいです。
小学校などで造花のプレゼントを作るときに
可哀想な思いをさせるからだそうです。

元気な顔を見せてあげることが、一番喜んでくださるんでしょうけどね。
遠くに住んでいらっしゃると、大変ですね。

返信する
☆コメントをありがとうございました。 (pinky)
2010-05-11 00:13:02
はなこころさんへ

仏前にカーネーション、素敵ですね。
きっとどちらのお母様も、喜んでいらっしゃることでしょう。

うちの息子も、母の日も終わるぎりぎりの時間に
電話がありました。
元気な声が聞けただけで、十分ですけどね~。

こちらこそ、またよろしくね~♪
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