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ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

ピアノソナタ「悲愴」

2014年01月14日 | CD「竪琴の祈り」
CD「竪琴の祈り」2曲目は
ドイツの作曲家ベートーベンの
ピアノソナタ第8番「悲愴」第二楽章です。

この曲をコンパクトにライアー用にアレンジしました。

ピアノソナタ「悲愴」より ~ ライアー演奏 三野友子 ~


この曲のメロディーがなんともいえず・・・大好きです。
彼方へと
地平線がずっとひろがって行くようなイメージが湧いてきます。

ベートーベン(1770ー1827)はドイツのボンで生まれました。
大作曲家のベートーベンについては
私ごときがあれこれと解説するまでもなく
いろいろな専門的な紹介があると思いますのでここでは
私の体験したことを・・・

ドイツに住んでいたころ
ベートーベンの生まれたボンは車で1時間ほどの距離だったので
何度かベートーベンの生家に行ったことがありました。

その生家は博物館になっていて
ベートーベンの直筆の楽譜だの
当時使っていたものだのが陳列されていました。

その中で私の目が釘付けになったのは・・・
彼が使用していた「補聴器」の数々でした。

20代後半から難聴がひどくなり
40歳の時には完全に聞こえなくなっていたとか・・・
生家である博物館にはそんな彼が使っていた
補聴器がずら~っと並んでいました。

200年近く前の補聴器はまるで「じょうご」のようで
(若い方・・・じょうごってわかりますか?)
かなり武骨な金属のかたまり・・・という感じでした。

その金属の補聴器にベートーベンが耳を当てて
なんとか、かすかに音を聴こうと試みたときに
できた指のあとが・・・
ものすごくいっぱいついていました。

彼は一生懸命、一生懸命に補聴器を指で押さえて
ぐっと耳にあてて
かずかな音を・・・たぐりよせていたのかと思うと
本当に胸がいっぱいになりました。

耳が聞こえなくなって絶望し、
自殺すら考えたらしいのですが
強靭な精神力とともに
素晴らしい音楽を次々に作曲していったのですから・・・

どんな逆境でも
人間には素晴らしい可能性を見出すことができる
ということを教えてくれているような気がします。

最後にベートーベンの名言を

「苦悩を突き抜ければ、 歓喜に至る!」
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