2007.11.20(火)
小説家の阿川弘之氏は大の生命保険嫌いである。氏の著書の中でも金輪際生命保険とは関わらないと宣言されている。
ところが、氏の奥様が都銀の人に勧められて、氏に内緒(奥様の永年のへそくり)で変額個人年金保険に加入された。加入されて1ヶ月経った頃、生命保険会社から保険証書が郵送されて来て氏の知るところとなったのである。
さあ大変である。文筆家が自身の作品の中で公言したことを破り捨てる訳にはいかない。早速、奥様に解約するように命じられた。
勧誘された都銀にて解約の請求をすると、なんと2千万円の加入で230万円もの解約手数料を取られることが解った。都銀の支店長からは、あまりにも損失が大きいので解約を思いとどまるように勧められたが、そこは流石に大正生まれの大文豪であらされる阿川氏、ご自身の主義主張を曲げられることなく損を承知で解約されたとのこと。
今でこそ説明責任のある銀行が敗訴するケースであろうが、この契約をされたのが4~5年前のことだと思われるが、当時はまだ顧客保護法が無かった時代である。解約手数料のことやクーリングオフのことなど、行員は説明した、奥様は説明を受けていないと堂々巡りとなる。しかしこの手の説明と言うのは、専門用語は沢山出てくるし、素人が聞いても実際よく解らないのが普通であろう。損失補填の話が都銀側から出たかどうかは解らないが、道義上の責任は都銀側にあると思う。
阿川氏は金銭絡みの個人的失敗談として、亦一種の笑い話としてエッセイで紹介されているが、ご自身の腹の虫は中々納まらないらしく、当今の銀行は要注意だと結んでおられる。
我々庶民にとっては230万円の損失は大損失でありまたよく聞く話でもあるが、今日では顧客保護法によって救われた方も多いのではないだろうか。それよりも銀行側の法令等の遵守を徹底してもらいたいものである。
小説家の阿川弘之氏は大の生命保険嫌いである。氏の著書の中でも金輪際生命保険とは関わらないと宣言されている。
ところが、氏の奥様が都銀の人に勧められて、氏に内緒(奥様の永年のへそくり)で変額個人年金保険に加入された。加入されて1ヶ月経った頃、生命保険会社から保険証書が郵送されて来て氏の知るところとなったのである。
さあ大変である。文筆家が自身の作品の中で公言したことを破り捨てる訳にはいかない。早速、奥様に解約するように命じられた。
勧誘された都銀にて解約の請求をすると、なんと2千万円の加入で230万円もの解約手数料を取られることが解った。都銀の支店長からは、あまりにも損失が大きいので解約を思いとどまるように勧められたが、そこは流石に大正生まれの大文豪であらされる阿川氏、ご自身の主義主張を曲げられることなく損を承知で解約されたとのこと。
今でこそ説明責任のある銀行が敗訴するケースであろうが、この契約をされたのが4~5年前のことだと思われるが、当時はまだ顧客保護法が無かった時代である。解約手数料のことやクーリングオフのことなど、行員は説明した、奥様は説明を受けていないと堂々巡りとなる。しかしこの手の説明と言うのは、専門用語は沢山出てくるし、素人が聞いても実際よく解らないのが普通であろう。損失補填の話が都銀側から出たかどうかは解らないが、道義上の責任は都銀側にあると思う。
阿川氏は金銭絡みの個人的失敗談として、亦一種の笑い話としてエッセイで紹介されているが、ご自身の腹の虫は中々納まらないらしく、当今の銀行は要注意だと結んでおられる。
我々庶民にとっては230万円の損失は大損失でありまたよく聞く話でもあるが、今日では顧客保護法によって救われた方も多いのではないだろうか。それよりも銀行側の法令等の遵守を徹底してもらいたいものである。