
「その道に入らんと思ふ心こそ 我身ながらの師匠なりけれ」
という利休居士道歌で始まった茶道裏千家淡交会長崎支部創立65周年、青年部50周年の記念大会に長崎青年会議所茶道同好会「長崎青松会」として出席させていただきました。
定刻15分前には、ビシッと会場が着物姿の女性で埋め尽くされた光景は、圧巻でした。
青年会議所の式典も見習うものがありました。
周年を祝う式典の後は、千元室大宗匠によるご講演でした。

お茶のお点前において、ついつい順序・形ばかりを追ってしまっている。順序より道理が大切なんだと。
ちょっと、お茶をかじった私は、やり方、形を知っていることで出来たというおごりが生まれてくる。
道理、本質を見ようとする心を忘れていることに気付かされました。
たまたまお茶のお点前を例に取られているが、仕事においても同じことが言えると思います。
やり方の前に、あり方。
どいう心で、物事、相手と向き合うのか?

私はあまり海外経験がないので、日本人としてのアイデンティーは低いのですが、もし海外に行き、日本のことを話そう、日本の文化を伝えようと思って、術がない。
お茶というのは、日本文化を体得するとてもいいものだと思います。
まだ、趣味と言えるレベルではないが、生涯のたしなみとしたいと思いました。
90歳を迎えられた大宗匠「一残杓底の水」ということで、これからも一椀からピースフルネスの精神を伝えていかれるそうです。

「その道に入らんと思ふ心こそ 我身ながらの師匠なりけれ」
今属している組織、会社、家族に最初に入ろうと思った心を思い出したいと思います。
貴重な機会をいただいた裏千家、淡交会、青年会議所に感謝します。