放送大学で、学んでいます

大学を出ているので、編入で全科生になりました。心理学を中心に学びまして、今は、再入学により、再び学びを始めました。

森田療法的世界観から見た神経症の実相

2012年12月02日 | 臨床心理学

森田療法(特に原法によるもの)の最大の特徴は、ことばを使わないことに尽きるといってもよい。

そこが、体験療法の所以である。

1.臥褥期は、ジャック・ラカンが考えた「言語」以前の世界体験の時期とも解されている。赤ん坊の時までさかのぼると、特別な例外を除き、不安もあるが基本的に安心感のある世界が思い起こされるように

言語以前の世界を体験する時期だと言えよう。

2.軽作業期は、言葉を獲得する前の段階で世の中の中でも家のそばを観察的に体験する時期である。ここでも、言語化しないことが、治癒につながる。

3.それ以降は、日常生活でも、「言語」を使わない領域をこころに限定させ、定着させる時期である。

 

言語に関しては、若いときから関心があり、長年考えてきたのだが、最近になって、大山先生の知見を得て、そこにラカンと結びつけて「理解」できるのでないかと思うようになってきた。

 

森田療法から見た神経症は、それとおつきあいしていくものとして捉えられると考えられる。

 

今後、「言語」に関連づけて、たとえば、悩みというものを考えてみたい。