放送大学で、学んでいます

大学を出ているので、編入で全科生になりました。心理学を中心に学びまして、今は、再入学により、再び学びを始めました。

岡野憲一郎「忘れる技術」創元社、2006年について2

2013年10月16日 | 読書日記

技術的なことが書かれた書物は、書かれているようにやろうと思っても、事実上出来なかったり、逆に過剰になってしまったりするものだ。

なので、技術的な言及に対しては、それが自分に合うかどうかを見極め、その適用に当たっては、慎重に取り扱われるべきなのであろう。

できれば、練習ができるほどよい場があると、よりいっそう洗練されると思われる。

「忘れる・忘れられない・忘れてしまう」は、ある意味で、つまり、たとえば、フロイトなどの知見を借りれば、抑圧という防衛機制とのせめぎ合いということになろう。

理性化により、それらを客観視できるようになったとしても、無意識レベルでは、ひょっとすると生きているかもしれないのだ。

それは、ともかく、いろんなことに対して、気づいているということが、様々な人間関係で役立つのだろうと期待される。