南斗屋のブログ

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ミニメンタルステート

2006年03月11日 | 高次脳機能障害の検査方法
 ミニメンタルステートとは、長谷川式検査と同様、痴呆のスクリーニングのための、簡易な検査方法です。
 長谷川式は全部で9項目でしたが、ミニメンタルステートは全部で11項目あります。長谷川式検査と似たような質問もあります。
 第1問は、今年は何年ですか。今の季節は何ですか。今日は何曜日ですか。今日は何月何日ですか。
 第2問は、ここは何県ですか。ここは何市ですか。ここは何病院ですか。ここは何階ですか。ここは何地方ですか。
と続いていきます。
 詳細をお知りになりたい方は、こちら(めるくマニュアルのHP)をどうぞ。

 最高得点は30点です。痴呆の疑いのあるのは、不思議なことに、ある教科書(標準精神医学)では、24点以下となっていましたが、別の教科書(標準脳神経外科学)では23点以下となっており、たった1点だけなのですが違っています。
こういう細かいところで違いのある記載に出くわすと、一般人としては、ひどく戸惑ってしまいます。
 どちらが正しいのでしょう?
 記載の違いといえば、正式名称もこの2つの教科書では異なっており、かたや
  ミニメンタルステート(mini-mental state , MMS)なのですが(標準脳神経外科学)、かたや
  Mini-Mental State Examination (MMSE)
と”Examination”がついておりました。(標準精神医学)

 おそらく、これらの差は微妙なものであって、特に意味のないところなのだと思いますが、素人がはじめてその言葉にふれるときは、違いがあるのかないのか、すぐにわからないのが悲しいところです。

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