南斗屋のブログ

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グラスゴー コーマ スケール(GCS) 下

2006年03月29日 | 高次脳機能障害の検査方法
 グラスゴー コーマ スケール(GCS)は、開眼・発語・運動反応に分けて、それぞれ評価します。

 開眼(E)は4点満点で
     4点  自発的に開眼
     3点  言葉によって開眼
     2点  痛み刺激によって開眼
     1点  開眼しない

  発語(V)は5点満点で
     5点  指南力良好
     4点  会話混乱
     2点  言語混乱
     3点  理解不明の声
     1点  発語せず

  運動反応(M)は6点満点で
     6点  命令に従う
     5点  払いのける
     4点  逃避的屈曲
     3点  異常な屈曲
     2点  伸展する
     1点  全く動かない

 グラスゴーコーマスケール(GCS)のカルテ等での記載は
   E4 V1 M5
のようになっています。
 これで「開眼は自発的にするが、発語はなし、運動反応は払いのけるレベルにある」という意味になります。

 グラスゴーコーマスケール(GCS)は開眼、発語、運動反応の点数を合計して、重症度をみることもします。
 先ほどの E4V1M5 の例ですと
   E+V+M=4+1+5=10点
ということになります。

 満点が15点ですから
   13~15点  軽度
   9~12 点  中等度
   8 点以下  重度
と分類されています。
 この分類は、頭部外傷では、予後(後遺症がどのくらい残るかどうか)とも関連性が高いとされています。


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