東京とロンドンのタクシー対決、今回はロンドン編です。やはりアオシマのキットになりますが、ロンドンタクシー(オースチンFX4)が製品化されています。
実はこのキット、ご存じの方も多いと思いますが元は旧イマイ製です。私もイマイ時代に一度組んだことがありました。30年以上前のことです。
(イマイ時代の箱は奇跡的に自宅に残っていました。)
ちなみにドイツレベルでもOEM製品がありましたが、当然のことながら日本では高価な製品となっていました。
とてもとても古いキットですので、今の目で見るといろいろ気になってしまう方もいらっしゃるかと思います。
キットはストレートに組みましたが、手を入れた方がいい箇所もあります。オリジナルがモーターライズのキットですので、内装などはやや上げ底な感じです。また、ヘッドライトは麦球を入れて光らせるようになっていた関係で、メッキパーツに開口がありますが、ここは透明パーツか何かをあてがってランプとするか、あるいはアルミテープ等で塞ぐなどしてもよいでしょう。また、フロントガラスのパーツにのりしろが少なく、外れやすいので、透明ゴム系接着剤などでがっちり固着させてください。
また、ジャパンタクシーと違ってデカール類は寂しいものです。窓ガラスや車内など、キャラもののコーションデータデカールを貼って、注意書きっぽくしています。運転席と後席には透明パーツの仕切りがあります。ここに料金表を掲示している車輌もあるようです。
シートはGM鉄道カラー26番 マルーンA(近鉄のマルーン色)にしました。ネットなどでも車内の写真は多く上がっていますので、探してみてください。
ロンドンタクシーはこれまで現地で2回ほど乗車の経験があり、2回ともオースチンでした。特に2009年の訪問の時は後継車種も走っていたのですが、私が乗ったのはFX4でした。厳密には製造者はBMC、ブリティッシュレイランド、カーボディーズ/LTIなど変遷があるそうですが、基本デザインは1958年以降変わっておらず、1997年まで生産されました。
写真は2009年9月筆者撮影。
ロンドンのタクシーというとドライバーがみな礼儀正しいというか、マナーが非常に良い印象がありました。オースチンの車内のゆったりした感じと、加速が意外にパワフルだったことも覚えています。スーツケースを前に置いても足元がゆったりしているあの空間は独特ですね。日本で言う「助手席」にシートはなく、人数が多い場合は後席に補助席のようなものがついていて、向い合せで座ります。ロンドンのタクシー乗務員というと、その採用に当たってはロンドンナレッジと呼ばれる口頭試問の試験があり、例えば「ヒースロー空港ターミナル2から〇〇通り何番地まで」といった試験が出され、最適なルートを答えるといった形のものです。このため、受験者はロンドン市内の道を熟知していなければならず、自転車、バイクなどで長期間「予習」することが求められます。合格するまで数年はかかるということですが、それでも人気の試験だと以前観たドキュメンタリーで採り上げられていました。
以前東京でも、FX4のタクシーというのを見たことがありました。ちょっと乗ってみたかったです。
ジャパンタクシーと「本家」ブラックキャブです。
セドリックの個人タクシーも交えて三台そろい踏みです。
オースチンFX4のキットについては、オーバースケールとの指摘もあるようで、確かに若干大きめにも見えるのですが、実車もカタログデータ以上に大きく見えます。
さて、タクシーというのは都市によってそれぞれカラーがあると言うか、その都市を知るための大事な何かを持っていたりすることがあります。欧州ですとロンドン、ローマ、パリとそれぞれお国柄と言いますか、特徴が出るものです。仕事で訪れたアジア諸国では車体のカラーで料金もサービスも違うといったところもあり、それはそれでカルチャーショックだったりしました。
今回はミニカーですがこういった車輌もご用意。
トミカから東京五輪(この言葉も遠い昔のようです)に合わせてジャパンタクシーのライセンス商品が出ていました。2019年頃だったか、コンビニで売られていました。
ふたをあけるとこんな感じです。
五輪前後のタクシーというと、扉に貼られたこの二つのマークを思い起こす方もいらっしゃるでしょう。
プラモでも欲しかったところですが、不用意に商品化するとおこられちゃうロゴやらエンブレムですから仕方ないですね。
前回、今回採り上げたプラモデルの3車種については2024年5月時点で比較的入手しやすいものとなっています(ジャパンタクシーは特定の事業者ではないタイプです)。手間は少々かかりますが、いつかまた作ってみたいなあという気になります。タクシー乗り場ならぬ模型屋さんの棚で、きっと乗車を待っていることでしょう。
実はこのキット、ご存じの方も多いと思いますが元は旧イマイ製です。私もイマイ時代に一度組んだことがありました。30年以上前のことです。
(イマイ時代の箱は奇跡的に自宅に残っていました。)
ちなみにドイツレベルでもOEM製品がありましたが、当然のことながら日本では高価な製品となっていました。
とてもとても古いキットですので、今の目で見るといろいろ気になってしまう方もいらっしゃるかと思います。
キットはストレートに組みましたが、手を入れた方がいい箇所もあります。オリジナルがモーターライズのキットですので、内装などはやや上げ底な感じです。また、ヘッドライトは麦球を入れて光らせるようになっていた関係で、メッキパーツに開口がありますが、ここは透明パーツか何かをあてがってランプとするか、あるいはアルミテープ等で塞ぐなどしてもよいでしょう。また、フロントガラスのパーツにのりしろが少なく、外れやすいので、透明ゴム系接着剤などでがっちり固着させてください。
また、ジャパンタクシーと違ってデカール類は寂しいものです。窓ガラスや車内など、キャラもののコーションデータデカールを貼って、注意書きっぽくしています。運転席と後席には透明パーツの仕切りがあります。ここに料金表を掲示している車輌もあるようです。
シートはGM鉄道カラー26番 マルーンA(近鉄のマルーン色)にしました。ネットなどでも車内の写真は多く上がっていますので、探してみてください。
ロンドンタクシーはこれまで現地で2回ほど乗車の経験があり、2回ともオースチンでした。特に2009年の訪問の時は後継車種も走っていたのですが、私が乗ったのはFX4でした。厳密には製造者はBMC、ブリティッシュレイランド、カーボディーズ/LTIなど変遷があるそうですが、基本デザインは1958年以降変わっておらず、1997年まで生産されました。
写真は2009年9月筆者撮影。
ロンドンのタクシーというとドライバーがみな礼儀正しいというか、マナーが非常に良い印象がありました。オースチンの車内のゆったりした感じと、加速が意外にパワフルだったことも覚えています。スーツケースを前に置いても足元がゆったりしているあの空間は独特ですね。日本で言う「助手席」にシートはなく、人数が多い場合は後席に補助席のようなものがついていて、向い合せで座ります。ロンドンのタクシー乗務員というと、その採用に当たってはロンドンナレッジと呼ばれる口頭試問の試験があり、例えば「ヒースロー空港ターミナル2から〇〇通り何番地まで」といった試験が出され、最適なルートを答えるといった形のものです。このため、受験者はロンドン市内の道を熟知していなければならず、自転車、バイクなどで長期間「予習」することが求められます。合格するまで数年はかかるということですが、それでも人気の試験だと以前観たドキュメンタリーで採り上げられていました。
以前東京でも、FX4のタクシーというのを見たことがありました。ちょっと乗ってみたかったです。
ジャパンタクシーと「本家」ブラックキャブです。
セドリックの個人タクシーも交えて三台そろい踏みです。
オースチンFX4のキットについては、オーバースケールとの指摘もあるようで、確かに若干大きめにも見えるのですが、実車もカタログデータ以上に大きく見えます。
さて、タクシーというのは都市によってそれぞれカラーがあると言うか、その都市を知るための大事な何かを持っていたりすることがあります。欧州ですとロンドン、ローマ、パリとそれぞれお国柄と言いますか、特徴が出るものです。仕事で訪れたアジア諸国では車体のカラーで料金もサービスも違うといったところもあり、それはそれでカルチャーショックだったりしました。
今回はミニカーですがこういった車輌もご用意。
トミカから東京五輪(この言葉も遠い昔のようです)に合わせてジャパンタクシーのライセンス商品が出ていました。2019年頃だったか、コンビニで売られていました。
ふたをあけるとこんな感じです。
五輪前後のタクシーというと、扉に貼られたこの二つのマークを思い起こす方もいらっしゃるでしょう。
プラモでも欲しかったところですが、不用意に商品化するとおこられちゃうロゴやらエンブレムですから仕方ないですね。
前回、今回採り上げたプラモデルの3車種については2024年5月時点で比較的入手しやすいものとなっています(ジャパンタクシーは特定の事業者ではないタイプです)。手間は少々かかりますが、いつかまた作ってみたいなあという気になります。タクシー乗り場ならぬ模型屋さんの棚で、きっと乗車を待っていることでしょう。