工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

趣味誌あれこれ 令和4年5月編

2022年06月10日 | 鉄道・鉄道模型
 モナコGPの記事を書いていたり、模型の工作で忙しかったというのもあるのですが、5月発売の鉄道趣味誌から印象に残ったものをいくつか。普段は買わなかったり、立ち読みで済ませたり、電子書籍で買ったりというものもありますが、先月は「紙で」買ったものが多くなりました。既に皆様書かれていますが、私なりの印象などを。
 まず、鉄道ピクトリアルが1000号を迎えました。現存する鉄道関連の趣味誌としては「鉄道模型趣味」誌と並ぶ老舗雑誌です。私のような薄っぺらい趣味人には縁が薄いのですが、それでも私鉄特集など、気になったものを買うことがありますし、周囲の諸先輩方も愛読しています。折しも今年は鉄道開業150年という大変おめでたい年ですので、特集の方も「鉄道150年と東海道線」ということで、ストライクゾーンど真ん中な感がいたします。個人的にはかつて開催された鉄道関連の展示会、博覧会についてまとめた「車両展示会と鉄道150年」(岩成政和氏)がなかなか興味深かったです。また、東海道線ということでエピソードも時代ごとに多くありますので、特急から長距離鈍行までさまざまな記事が掲載されています。また「鉄道と郵便」今昔ものがたり(白土貞夫氏)では、鉄道郵便の歴史とともに、東京駅と東京中央郵便局間を結んでいた郵便物運搬用の専用地下軌道や駅構内の郵便ポストなどについても触れられています。もっとも、鉄道と郵便の関係については、それだけで一冊の本になるくらいの歴史やエピソードがありますし、研究されている方も多いでしょうから、今後もさまざまな記事が生まれるように思います。ピクトリアルの特集記事というのは相変わらず腹持ちのよい食事をしたような気分がいたしますが、それだけではなく、1000号を振り返る記事として、4月発売の6月号から編集長へのインタビューということで同誌の歴史を振り返っています。内幕的な話も出てくるわけですが、社内の体制転換があと少し遅かったら倒産・廃刊の危機、といった時代もあったようです。同誌が「特集主義」に転換した経緯を読みながら、私も以前、本業で広報誌(といっても無料のミニコミ誌でしたが)の編集を引き受けることになったときに、より多くの読者を得るため、また今すぐ知ってほしいことを書きたいために特集主義に転換したことを思い出しました。
 次は「RM MODELS」誌ですが、今号からKATOの製品開発に長年携わった関良太郎氏の連載もスタートしています。今号では自己紹介的な記事になっていましたが、次号以降テーマを決めてエッセイ的なものを書かれるということで、メーカーの「中の人」が趣味誌に連載を持つというのも珍しいですし、それ故に書けない内容もありましょうが、記事の中からなぜあの時、あの製品が世に出たのかといったヒントがあるかもしれませんね。また、最近連載がスタートした「鉄道模型絶対領域」はまだ内容がごった煮的なところがありますが、鉄道の周辺にあるおもちゃ、グッズにも多少興味があるものですから、今後どのようなものが出てくるか、ちょっと期待しています。
 最後は「とれいん」誌です。「Nキット 上達への近道」という連載(P.S氏)に、GMの東急7000系が取り上げられています。個人的なことになりますが、高校時代からこれまで、東急の仕様として3回、架空の地方私鉄払下げとしても2回ほど作っています。1980年代初頭のEシリーズと呼ばれたキットを中心に、あの時代の板状キットはいいアイテム選択も多いのですが、さすがに寄る年波もありますし、もともと組みにくかったり癖があったりで、完成まで一苦労、いやかなりの苦労をしています。東急の7000などは三度目の東横線仕様を作っていた折にカトーがレジェンドコレクションで完成品を発売していますので、完成させるまで気持ちが萎えないようにするのが大変でした。東急7000も丁寧に組むまでが大変なキットですが、かなり細かい解説がされていますので、自分が苦労したところも含めて「なるほど、ここは先にこういう加工をしておくのね」といったガイドにもなってくれそうです。

 ということで今日はここまで。そろそろ梅雨の季節ですが、皆様もご自愛ください。
 それにしても最近は電車が混むようになりましたね。新規感染者が減ったとはいえ、まだまだ東京でも1000人単位で感染者がカウントされています。引き続き、感染対策はしっかりと。みんなテレワークとか飽きちゃったのかな。特に公的補助でノートPCとかアクリル仕切りを買った企業の皆様、うっかり捨てたりすると後で返還請求が来ちゃいますよ。



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