工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

YFSさんの「ノーまるフェス」で盛り上がってきたはなし

2024年02月07日 | 鉄道・鉄道模型
 1月の終わりのことになりますが、いつもお世話になっております御徒町のミニチュア模型のYFSさんで「ノーまるフェス」が開催され、私もお邪魔してきました。
 こちらのイベントですが、YFSさんではおなじみのクリエイターさんたちの作品の即売などがあって、小さな店内にたくさんの方が訪れるのですが、今回はなんと、渋谷のスクランブル交差点のジオラマでおなじみの「Cityscape Studio」様が新宿駅南口のジオラマを持ち込まれる上に、好きな車輌を持ち込んで写真撮影もできる、ということで私も車輌持参でうかがってきました。
 新宿駅南口は道路から上の部分を取り外すことができますので、線路に車輌を置いて上から撮影もできます。現在の車輌を持ち込まれる方もいらっしゃったようですが、私はそもそも持っていないし、こういう編成を持ち込みました。
 急行用の気動車と貨物列車です。

よく見ますとこのキハ58、両運転台です。


このキハ58、新宿駅にゆかりがございまして富士急行が運用しておりました。急行「かわぐち」として新宿~大月間を国鉄の急行「アルプス」に併結して運行、切り離して河口湖まで運転されていたそうです。キハ58ファミリーでは異彩を放つ私鉄のキハでございます。実際には富士急行のキハは甲府方に連結されているため、南口方向には顔を向けないのですが、そこは模型と言うことで・・・。1975年頃まで活躍したそうですが、さすがに私は覚えておりません。「アルプス」と言うとこちらもバラエティに富んだ165系を見るのが好きでした。
そしてキハ58の隣の線にはEF15に牽かれたタンク車が・・・。そう、合衆国陸軍輸送隊所属の「米タン」です。新宿で米タンのタキ3000というと横転・炎上という縁起でもない組み合わせになってしまいますので怒られるかと思いましたが寛大なご配慮で撮影を許していただきました。ありがとうございます。ちなみに新宿で貨物というと私の記憶にあるのはワム80000がずらりと並ぶ風景だったりします。いつものベテランモデラー氏の場合は、所在なげにたたずむ救援車も忘れられないということで、私も寂しい風景だった南口を思い起こしておりました。
そして鉄道ネタでもう一枚

山手線の外回りホームにいるのは小田急のキハ5100形です。御殿場線乗り入れの「芙蓉」のヘッドマークも誇らしいです。もちろん、小田急ですから壁をはさんでさらに向こう側でないといけないのですが、こちらも新宿にちなんだ車輌ということでご寛恕ください。

さて、駅前もにぎやかです。


バスや自動車は私が持ち込んだものです。えんじ色とアイボリー、えんじ色とクリームの大型バスは、私の架空の地方私鉄、埴原鉄道のバスです。日本海側の架空の地方都市・埴原(はにわら)を走る地方私鉄の模型を以前作っていたのですが、バスも欲しいよな、たぶん東京まで夜行バスとか運行しているんじゃないか、と思い立ち、バスコレクションから塗り替えたりして作りました。クリームとえんじ色で、漢字で「埴原鉄道」とある一台は昔の塗装の復刻バージョンという設定です。


そして白地に青の「Senators」って何?と件のベテランモデラー氏からご質問をいただきました。

その昔「東京セネタース」という職業野球チームがありました。貴族院議員の有馬頼寧がオーナーだったことから上院議員を意味するSenatorという名称を使ったそうです。残念ながら無くなってしまった球団なのですが、今もその名前が生きていたら、という設定でバスコレを塗り替え、自作デカールを貼った選手バスです。車体後部の青い翼のような模様は、昭和15年に「翼軍」と改名した名残です。なお、セネタースに関しては戦後の一時期そういった名前を持つチームがありましたが、こちらは現在の北海道日本ハムファイターズの源流となっています。このバスを作った後に埼玉西武ライオンズが「ライオンズクラシック」としてセネタースが西武沿線の上井草の球場で試合をしていたという縁などから、戦前のセネタースのユニフォームを「復刻」して試合を行ったことがあり、これには驚きました。ゆかりのある昔の球団のユニフォームで試合を行う、というのはライオンズのみならずいくつかの球団で行われていますが、直系の子孫のない球団故、まず見ることができないと思っていたので、多少こじつけだろうが野球の歴史に興味がある者にとっては、こういうイベントは嬉しかったですね。
 
 話を戻しまして、上から撮った写真もあります。

埴原鉄道のバスもバスタ新宿に乗り入れているようです。乗用車はカトー、トミーテック、さらにはちょっと昔のトミー製品を塗り替えたものです。道路の表現もリアルですので、自動車の方も丁寧に塗りなおしたりしています。


 当日は鉄道模型ファンのみならず、ジオラマ好きの方、Cityscape Studioさんのファンの方も多く訪れておりました。私の拙いジオラマにも興味を示した方がいらっしゃったので、私から説明もさせていただきました。ありがとうございます。
 
 今回のようにCityscape Studioさんのジオラマに車輌を置けるなんて、夢のような経験ではありました。私もより精密に、丁寧に作ろう、と誓った日曜の午後でございました。YFS様、Cityscape Studio様、勝手なお願いをいろいろ聞いていただき、どうもありがとうございました。







 
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