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Selena(セレナ)

2012-03-24 | 映画の感想文(旧DVD体験談)
1997年 アメリカ映画
『Selena』
製作総指揮:エイブラハム・キンタニーヤ(セレナの父親)
主演:ジェニファー・ロペス

物語の面白さ:★★★★★
風景や映像の美しさ:★★★☆☆
スペイン語の聞き取りやすさ:★★★★☆

9歳から歌姫のように生き、成功と幸福を手に入れたメキシコ系アメリカ人、セレナの「太くて短い」生涯を描いた、物語というより『伝記』。

なぜか私はSELENAのCDを一枚持っている。どこで、どういうわけで購入したのか記憶にない。時々思い出したように聞いては、ハスキーな声とドスの利いた歌い方に惚れ惚れしていたものだ。しかし私はセレナの生涯については何も知らなかった。セレナがテハーノ音楽の女王といわれていたことも今になって知った。

テハーノとは、メキシコの国境を境にしたテキサス州の「テックス・メックス」と呼ばれる独特の文化の中で生まれた音楽らしい。米国生まれで母語は英語であるセレナは、父親に諭されスペイン語で歌い始め、そもそもは男の世界だったテハーノ音楽に進出していった。アメリカのヒスパニック系人口を魅了し、国境越えメキシコ人の心もつかんでいく。

生まれながらの才能、それを見出した父親、家族がひとつになり作り上げる音楽。スター街道まっしぐらで欲しいものは何でも手に入りそうだったセレナ。しかし彼女の人生は23年目に幕を閉じるのだ。悲しすぎる~。

映画の終わりには、セレナ本人の映像が映る。実在していた歌手セレナは、バーンと足腰太くてダイナミックな感じで、迫力あるんだなぁ。セレナを演じていたジェニファ・ロペスは華奢で美しすぎたけれど、上手にモノマネしていたし雰囲気は出ていたと思う。

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