スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

”荷物の多い女” がリベンジを試みた結果

2024-12-20 | 旅のよもやま話

去年(2023年)の私はこうだった。

>実はワタシ、今年の冬は1か月ほど海外に出たいと思っていて、今から荷造りの予行練習をしているんですが、今のところ「小さいスーツケースひとつ」+機内持ち込みで「大きいリュック車輪付き」「小さいリュック」の三点になるのではと思っています。現地でオンラインの仕事を続けるとしたら、ノートパソコンやら資料やらで、重さは増えてしまいます。

荷物の多い女になってしまった…

結局、2023年にはノートパソコンは購入せず、ipadとスマホ2台を持って行き「ワーケーション」をしたのだが、荷物は「小さいスーツケース」「大きいリュック車輪付き」「小さいリュック」の3点だった。仕事の資料は主にスキャンしてipad に入れたのだが、現地レジデンスに洗濯機があるというので(実際はコインランドリーの店が付属していた)服は1週間分持って行くことにし、荷物は減らなかった。お土産を買って荷物が増えることを想定していたので、最後に捨ててもいい服ばかりを入れたため、帰りの荷物も3点と変わりなかった。

 

この「荷物の多い女」という汚名を返上すべく、今年(2024年)冬のワーケーション旅行は、前もって綿密に準備をして、なんと上記の「大きいリュック車輪付き」と「小さいリュック」の2点だけに抑えることができた。ノートパソコンを購入したのでそれだけでOKかと思いきや、資料を見るのにはやはりipad のほうが便利だったので、結局両方持ち、スマホも2台。しかし今年はホテルで毎日手洗いして干すという前提だったので、持って行く服は最小限に抑えられた。化粧水など液体の消耗品はできるだけ小さいのを購入し、旅行前に少し消費して現地で使用する量だけにして持って行った。細かいワザである。(液体が漏れた経験があるため100均の小さな容器に入れ替えるというのは却下した)

今回は移動もあったため、この2点を最後まで維持するのが理想だった。しかし北国の冬服を現地で脱ぎ棄てるわけにはいかず、現地の空港でエコバッグに詰め込んで(1袋)荷物が増えてしまった。これは想定内である。

問題はお土産だった。今回はお土産無しでかんべんしてもらうつもりでいたのに「旅先ではお土産を買わなければならないという風習」が身についていて、なんやかんや買い物したものが最後には「大きいリュック車輪付き」の半分を占めてしまったのである。色々詰め替え作業に苦労したが、新たに購入した「象さんの絵柄バッグ」を含めた3点以内にはなんとか納まった。

ああ、やっぱり私は荷物の多い女。汚名返上は無理だったか~。しかも帰りの空港まで移動した際に「象さんの絵柄バッグ」の裏地がやぶけてしまった。持ち手が取れなかったのはせめてもの救いである。

旅行から帰ってから、荷解き作業、洗濯など、なにかと雑用が多いものが、やれやれと一息ついてから「象さんの絵柄バッグ」を修繕するのに思いのほか時間がかかった。せっかくリフレッシュして帰ってきたのに、肩こりが著しい。そんなわけで、来年の計画というか戦略も、すかさず練り始めている。


ニコリとするのも挨拶のうち

2024-12-09 | 旅のよもやま話

いきなりですが、登山する人々は、山道で知らない人に出会った時、すれ違う時など「こんにちは」とあいさつするそうです。暗黙の了解というかルールのようなもの?らしいのですが、あいさつする理由はそれなりにありそうです。

ところでみなさんは海外旅行中、ホテルであいさつをしていますか? たとえばホテルを出入りするときフロントの人に。朝食時に目が合ったほかの宿泊客に。またはエレベーターで一誰かと一緒になったとき、廊下ですれ違う時、誰かの隣のプールサイドチェアーに席をとるときなどなど。

実はワタシ、去年もタイでワーケーションしたのですが、レジデンスの廊下でほかの宿泊客とすれ違う時、目をそらされることが多くて驚きました。相手がカップル(男女)のときなど、目をそらすどころか顔ごとそむけられてしまいました。そこまで避けなくても…。長期滞在者と、普通のホテル短期使用者とが混在していたとは思うのですが、別にラブホテルではないんですよ。

その人たちは、外見はアジア系で、ぱっと見は日本人かな~くらいに思えるんですが、日本人だったらお互いに「日本人かな?」と伺うような眼をしたり、目で会釈というか顔だけで「こんにちは」しますよね? いや、下を向いて目を合わせない人もいますが、、。で、結論、というかレジデンスの下にあるマッサージのお姉さんによると「ここは韓国人が多い」とのことでした。その話を友人にしたら「そうなんだってね!韓国人のユーチューバーが言ってた。韓国人はホテルで挨拶しないんだって!」という話だったので、間違いないようです。


今年は、欧米人が多いと言われているビーチ沿いの街でワーケーションしたところ、ホテルで目が合えば「ニコリ」という反応が多かったです。私自身は、朝食の会場で誰かと目が合えば「グッドモーニング」、昼間のエレベーターやプールなどでは「ハロー」なのか「ハイ!」なのか迷って「ニコリ」ということが多かったです。でもやはり外見がアジア系の人とはなかなか目が合わないのであいさつしにくいです。

そのホテル内では、彼らがスタッフと話すときは英語なのに、彼ら同士では英語以外の言語で話している、ということに気づきました。フランス語が多かったですが、ドイツ語っぽいときもありました。あとは似てるけど違う言語。そこで私は考えました。相手が「英語は話せるけどできれば話したくない」という国民性のヨーロッパ人に私が「ハロー」といってもしょうがないよな、と。Where are you from? といきなり英語で話しかけるのは失礼だし、たいした話せない私が Do you speak English? と聞くのもますます変でしょう? そんなわけで、タイでほかの国の観光客と英語でコミュニケーションをとろう(英語の練習をさせてもらおう💦)という下心は、はかなく消えました。

唯一エレベーター内で、Where are you from? と私に英語で話しかけてくれたのは、英国人でした。

ホテルの外でも、外見が欧米人の人は目が合うと「ニコリ」の人が多かったように思います。そういえば昔、ヨーロッパ人が多いと言われているビーチリゾートホテルでデイユースしたときもそうでした。目が合うと、というより「目を合わせてニコリ」の人ばかりで、感じが良いな~と感心したものです。ヨーロッパ人はそれぞれが自国語であいさつしたところでお互いの母語が違ったりするので、たとえ英語が話せても言葉という媒介に頼らず「ニコリ法」であいさつをするのではないか、と今回の旅で私は思ったんですよね~。

あとで知ったんですが、今回のワーケーション先の街には、欧米人と言っても北欧の滞在者が多く、また英語を解さないロシア人も大勢来ているそうです。見た目は欧米人でも非英語圏の人ばかりでは「下心スゴスゴ撤退」は仕方がなかったです。しかしながら微笑みの国「タイ」ですから、「サワッディーカー」(朝・昼・夜使えるタイ語のあいさつ)でニコリとするのは日常的だったので、これだけは私も上手になりました。


言語脳って何なんだ?

2024-11-29 | ひとりごと

言語脳(語学脳?)について考えている。

昔、スペイン語ペラペラの日本人と親しくなったとき、どんな感じで「ペラペラ」の域に達したのか教えてもらたった。その人は若いころスペインに留学してスペイン人と知り合い、スペイン人同士が何を話しているか全然わからないときから何に誘われてもついていき、夜は眠くてもバルの「はしご」につきあい、わからないまま雑談を聞き続けていたそうだ。たぶん昼間は語学学校で真面目に文法を勉強していたと思うが、ある夜、友達の雑談が突然全部わかる瞬間が訪れたという。まるでスペイン語の回路ができたかのように、言葉がいっきに耳から流れ込んできたという。

私もそうなりたいと願ったものだ。しかしすでに若くもなく、お酒も飲まず夜出歩くのは好きじゃない私ができることは限られていた。私がスペイン語を学び始めたとき、英語に関しては「記憶にございません」状態だったので、ダイレクトに「スペイン語脳をつくろう」という方向でがんばれたのだが、結局、その友人のような "瞬間" が訪れることはなかった。(とは言っても、20年後には "なんちゃって" ながらも通訳業をやっていたのだから、いちおうスペイン語脳は "いつのまにか" できていたのだろう。)

そしていま、何が悩みかというと、英語を学び始めた時から「英語脳」のスペースが見つからないこと。そのうえ「タイ語」をやろうとしたら、まったく頭からはじいてしまうこと。これは、単に「加齢のせい」なのだろうか?

はじめは、英語を話そうとするときスペイン語で文を組み立てている自分に気が付いた。スペイン語のほうが日本語より英語に近いからだろうと思った。そのうち、英語を話そうとすると英語とスペイン語が回路で葛藤する感じになってきた。口から出てくるまで時間がかかる。「言語脳」のスペースがひとつしかないのか、あるいは言語脳は各言語で形成しつつも回路のほうが一本しかないのか…?

タイ語にあっては、まず文字の習得に時間がかかりすぎ、いったんあきらめた。私は日本語教師であり「日本語を学ぶには、ひらがなとカタカナは必須。ローマ字では文法を学ぶのに支障がでてくる」という方針なので、タイ語文字に挫折するのは不本意である。タイ語に対して失礼だと思う。でも申し訳ないけど「まずは旅行に必要なフレーズだけでも発音記号で覚えさせてください」という気持ちで、いくつかのフレーズと数字だけなんとか覚えた。

そしてここでまた葛藤である。

実は今、私はタイでワーケーション中なのだが、ホテルやレストランでタイ人に話しかけるとき、英語とタイ語のどちらを出すか回路でひともんちゃくあるらしく、出てくるまでに相当時間がかかるのである。ホテルやレストランでは英語は通じるというものの、どれだけできるのかわからないし、かと言って私から "Do you speak English?" と聞くのもおかしい(自分がたいした話せないので笑)。タイ語で覚えたフレーズ以外は英語を出すしかないし、ここではもうスペイン語の出る幕はない。私はただの「母語以外はカタコトしか話せない外国人」になってしまっている。

このところ、2言語以上を勉強している人とそのような経験を話すことがあった。日本語ビギナーなのに「昔から勉強しているドイツ語を久々に話そうとしたら日本語で考えてしまって、ドイツ語が出てこなかった」という人もいた。そこで考えたのだが「言語脳」は「母語」以外に「習得言語」というひとくくりの枠(脳)しかないのではないか。そして私の場合は、そこに「スペイン語・英語・タイ語」が同居していていて、出口というか回路がなかなか複数形成されないのではないか。

まったく素人ながら、こんなことを考えた次第である。


グローバルな時代にとりのこされたサマータイムってやつは…

2024-11-04 | ひとりごと

今年も、アメリカ合衆国のサマータイムが無事終了し、ホッと一息である。

どういうことかと言うと、オンラインで日本語教師を始めてから4年あまり、アメリカ、メキシコ、ヨーロッパのサマータイムに振り回されてきたのだが、今年はどうやら交通整理がうまくいったようなのだ。

初めてのサマータイム終了時(2020年の秋)、私は予約スケジュール枠を1時間遅らせて生徒のみなさんに合わせたのだった。例えばアメリカ人女性で「子供が寝てからが私の勉強時間。だからPM9時がいいんです」と定期的にレッスンをとってくれる生徒に対して、「そうは言っても日本の時間は変わらないので、サマータイムが終わったらPM8時にしてもらえませんか?」などと、私にはとても言えなかった。みなさん自分の生活リズムがある中、夕方から夜の時間帯(日本の午前中)の範囲で選んでくれているのだ。みなさんが1時間遅くなるなら、私の午前の時間割も1時間ズラせばよいではないか。アメリカとメキシコでサマータイムの終了日が違っていたので、どのタイミングで私がズレていくのかちょっと悩ましかった。

しかし初めのうちはまだ良かった。2022年にはメキシコのサマータイムが廃止され、翌年アメリカのサマータイムが始まるときに「アメリカ人生徒が1時間早い時間を予約しはじめてもメキシコ人生徒の時間は動かない」という事態が生じた。パンデミックが落ち着くとともにオンラインの生徒数が減ってきたので、それほど衝突の心配はなかったが。

去年2023年のサマータイム終了時には、なぜかアメリカ人同士の衝突があった。みなさん当然のように1時間遅くなったのに、ひとりズレたくないアメリカ人がいて席がなくなってしまったのだ。私は新たな曜日に予約枠を開けなければならなくなった。

今年もまた「日本の時間は変わらないのだから、私のレッスンは日本時間のAM**時のままでいいです」というアメリカ人が現れた。さらに新しい生徒がコロンビア人で、サマータイムがないため時間が変わらない。午前中の生徒の半数が1時間遅くなり、半数が変わらないという異例の事態だ。しかし幸い上記の通り、事なきを得た。

自分の国のサマータイム中心に世界が回っている人々。それは個人の責任じゃないのだからセルフィッシュとは言えない。オンライン教師として学生の望む時間割を尊重したいのはやまやまだが、サマータイムのない国の人々の時間も当然尊重しなければならない。椅子取りゲームで誰かの席がなくなってしまうというのは、やはり困るわけ。世界中に時差ってものがあるのはしょうがないけど、サマータイムを廃止するなら世界中で廃止してほしいよなぁ。

 

とりのこされたサマータイム、なんとかしてほしいんだけど。。。お願いします!


北海道では豚肉でも "焼き鳥" という?という伝説

2024-08-18 | ひとりごと

先日、お気に入りの定食屋に1年ぶりくらいで行った時の話である。

店先でメニューを見て、私が食べたいのは「チキン○○煮」であると確認し、席に着くや否や注文したかったのだが、”運ぶ人” が紙のメニューを運んできて注文はタブレットでお願いしますと言って去っていった。タブレット注文になったのは知っていたが、以前は口頭でも受け付けてくれていたと思った。でも去っていったので仕方なくタブレットと向き合った。”しぶしぶ” である。QRコードから注文してくださいと言われたらおそらく店を出ていた。

見ると「鶏肉・豚牛肉・魚」のように分類されていたので「鶏肉」のところから入って探したのだが見つからない。他の材料のところも念のため探したのだが出てこない。しばらく探したあげくに忙しそうな "運ぶ人" を呼んで「チキン○○煮はどこに入っているんですか?」と聞いたところ、彼女も知らないらしくタブレットを操作し始めた。アレコレ探してもないらしい。それから一瞬手をとめて私に、

「チキンは鶏肉ですか?」と聞いた。

私は「私はそう思うんですけど、もしかしてお宅のチキン○○煮は鶏肉で作ってないんですか?」と逆に聞きたかった。でもカスハラと言われたら困るのでじっとこらえて「私は鶏肉のところを探したんですけど。。。」と口ごもった。しばらくチキンの捜索は続き、やがて「鶏肉」ではなく「スペシャルなんとか」のところに○○あん煮とかといっしょに隠れているところを発見された。思いがけなかった。「これです」と言って ”運ぶ人” は去っていき、私は注文の操作を続けた。席についてから注文できるまでに10分以上かかったと思う。「チキン○○煮定食ひとつ」と言えばすむ時代は良かったとつくづく思った。

「鶏肉」のところからも発見できるようにシステムを変更してほしいと思ったが、”運ぶ人” には何を言ってもしかたがないので黙った。あの人は運ぶのが仕事なのだ。おそらく「チキン○○煮はどこに入っているんですか?」という質問もしてはいけなかったのだ。人手不足の飲食業界はロボットを導入できない限り、運んでくれる人材を確保するのに懸命なのだ。

友達にこの話をしたら大いに受けたが、もし私があの場で切れていたらカスハラというより老害だと言われた。


チキン○○煮が鶏肉じゃなかったら、豚肉じゃないトンカツとか、牛肉じゃないビーフシチューとかもあるのだろうか。など色々考えているうちに「北海道の焼き鳥は豚肉なんだって?」と内地の人(本州の人)がおどろいたという話を思い出した。

あの "運ぶ人” は本州出身で、その伝説を聞いた(ネットで読んだ)ことがあるのかもしれない。