スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

いまさら聞けないhambreとapetitoの違い

2021-01-30 | ほうげん・ひょうげん
最近スペイン語で、悩んでることがあります。


いまさら聞くに聞けないんですが…、

"No tengo hambre" と "No tengo apetito" の違いについてです。



先日、日本語の「病気の表現」を教えているときに、「食欲がありません」という表現が出てきました。


食事を前に、食べたくなさそう(気分が悪そう)な男の子の絵と「しょくよくがありません」という日本語。


生徒さんがスペイン語話者だったため、「これは"No tengo hambre" じゃなくて "No tengo apetito"のほうだ」と説明しました。


ところが、"No tengo hambre" と "No tengo apetito" の意味は同じだ …と生徒さんは言うのです。


うそっ!? 私はいままで二十数年に渡り、このふたつが同じじゃないとひたすら思い込んでいたのでしょうか?


生徒さんはメキシコ出身ですが、強いて言えば金持ちは"No tengo hambre" と言わずに "No tengo apetito"と言い、貧乏人は逆だとのこと。


「食欲がない」= "No tengo apetito"

「お腹がすいてない」= "No tengo hambre"
(私は空腹がない)


私の頭の中の、上記の公式がガラガラと音を立てて崩れていきました。


日本では医者が患者に「食欲はありますか?」と聞くことはあっても「お腹がすきますか?」とは聞かないでしょう。


「食欲」がないのは何か病的な感じがするのに対し、「空腹」は物理的に胃袋が空のイメージで、日本語の両者には違いがあるのに、


この違いをスペイン語では表現できないのでしょうか? ショックです。


そこで別の国(エルサルバドル)のスペイン語ネイティブに聞いてみました。


「確かに、文字通りの意味はまったく同じだ。金持ちと貧乏人の違いは、人によってはそう感じることもあり得る」…とのこと。


ガーン。やっぱり同じなんですかぁ? そんなあ…


だけどネット検索してみると、"No tengo apetito" のほうは医療や栄養関係のサイトなんかに、私の思惑通りに出ているんですよ。



そしてスペインの栄養学のブログには、hambre と apetito の違いについて説明が載っていました。

"Diferencias entre el hambre y el apetito"


そこには私の思っていたようなことが書かれていて、良かったです。(*‘∀‘)


でもこの違いをわざわざ説明しているサイトがあるということは、違いがわからないネイティブが多いということでしょうか。




おそらくスペインのスペイン語では両者をはっきり区別しているんじゃないかと、私は推測しています。




この悩みを解決するために、スペインのスペイン語を習いにスペインに行きたいです(笑)。

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雪は「娯楽」か「災害」か

2021-01-14 | ひとりごと
1月8日~9日、スペインのマドリッドで、50年ぶりに大雪が降って大変なことになってるらしい。


大変だと思うのは、私は雪を災害だと認識するからである。


このニュースはオンラインの(日本語を習っている)生徒Aから送られてきた写真で知った。


ほとんど雪が降ることのないマドリッドなのに、真っ白な雪景色の写真。


路駐している車が雪に埋もれている。


北海道の車と違い、マドリッドの車はスタッドレスタイヤなど履いていない。


雪に対して何の準備もない都会で、高速道路等で車1500台?が立ち往生。


車を放置して郊外のホテルに駆け込む人が続出する中、そのホテルの従業員である生徒Aは、


車を出せないし走れない。同じシフトの誰もが出勤できないという災難。


先月から日本でも大雪災害、立ち往生と救出作業の繰り返しで大変なことになっているが、


先月私がその話をしたとき、生徒Aは「雪だるま作れて良いね」と羨ましがっていたのだが。



あの時は「他人事」だった。





さて本日、まったく雪とは無縁らしい国の生徒Bから、マドリッドの大雪のビデオが回ってきた。


マヨール広場など有名な場所で、人々が雪遊びに繰り出して大騒ぎ、の映像であった。


政府が「不要不急の外出は控えるよう」呼び掛けているというのに、娯楽として雪を楽しむ人あり。


雪だるまを作る子供たちはもちろん、大の大人 も雪が珍しくてはしゃいでいる。





私は彼らを「脳天気」と呼ぶ。





生徒Bも「マドリッドはみんなスキーで移動しているそうよ、楽しそうね」と言うのである。



「他人事」である。



マドリッドの雪は氷に変わり、滑って転倒し骨折した人々が(コロナでひっ迫した)病院に押し寄せたという。



マドリッドじゃたぶん、「滑らない冬靴」なんて誰も履いてないと思う(汗)。



逆に、脳天気な人々はスケート靴に履き替えてるんじゃなかろうか。





今日の単語:

雪だるま= Muñeco de nieve = Snowman

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