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青い花
読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。
夏風邪
2015-08-21 09:09:22
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日記
桜、ヨガみたい。猫は体が柔らかいので、痒いところを存分に掻けて良いですね。
娘八歳、水曜日から発熱中。私もここ2週間ほど微熱が続いております。親子揃って夏風邪です。夏風邪は、バカしかひかないんでしたっけ?(笑)夜間の室温調節が上手くいっていないせいでしょうね。8日に立秋を迎えたというのに、相変わらずの暑さでかないません。冷房は体の負担になりますし、電気料金も気になりますので、早く涼しくなって欲しいものです。
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影を買う店
2015-08-19 09:18:40
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日記
皆川博子著『影を買う店』は、表題作のほか、『使者』『猫座流星群』『陽はまた昇る』『迷路』『釘屋敷/水屋敷』『沈鐘』『柘榴』『真珠』『断章』『こま』『創世記』『蜜猫』『月蝕領彷徨』『穴』『夕日が沈む』『墓標』『更紗眼鏡』『魔王 遠い日の童話劇風に』『青髭』『連禱』を収録した幻想小説集。いずれも90年代後半から2013年までの約20年間に発表された単行本未収録作品である。
『影を買う店』は、諸家が中井英夫についてのエッセイや小説を寄稿した本多正一監修による“中井英夫へ捧げるオマージュ”『凶鳥の黒影』が初出。『影を買う店』は、勿論、中井英夫の『影を売る店』を踏まえたトリビュート作品である。
中井英夫は、日本三大奇書のひとつ『虚無への供物』の作者として有名で、私が初めて読んだ中井作品もこれなのであるが、中井英夫の美意識が存分に生きているのは、捻りに捻った長編よりもさらりと書かれた(ような印象の)短編であると思っている。そんな訳で、皆川博子が『影を売る店』を踏まえたトリビュートを書いたのは納得のいく選択なのだ。
その『影を買う店』であるが――。
物語は〈私〉の弟の通夜の場面から始まる。弟は精神を病んで、入院中の病院の屋上から墜死したのだ。弟は中井英夫の愛読者で、病室の遺品の中にはボロボロになった『虚無への供物』と最新刊の『夜翔ぶ女』があった。通夜の席で、〈私〉は、弟の友人の一人から、女流作家M・Mが執筆に使っている喫茶店の話を持ち出される。場所は中井英夫の『影を売る店』の舞台と同じ下北沢だった。その喫茶店に弟もよく行っていたと聞かされた〈私〉は、わざわざ私鉄に乗り、下北沢の喫茶店に出向くようになった。いつ行ってもM・Mは隅の席にいた。常連という呼称も生易しすぎる、根を生やしているといった方が正確な風情のM・Mを観察するうちに〈私〉は、次第にM・M本体よりも彼女の影と、その影をそっと剥がす店主の繊細な指の動きに関心を寄せるようになっていく…。
M・Mのモデルは森茉莉であろう。森茉莉の身の上にならこんな現象が起きてもおかしくない気がする。M・Mが店を選んだように、店主もM・Mを選んだのだ。影を一枚奪われる度に、躰の内側が薄くなるので、少しずつ透明になり、生きているふりをしなくても、誰の目にも見えなくなり、最後の皮膚が一枚の影と同化した時、たぶん、消滅できる。影を剥がされる者と剥がす者、そして、それを観ている者の感情の余波が官能的な作品だった。
『使者』は、ロートレアモンの『マルドロールの歌』を底に敷いている。『異形コレクション29 黒い遊園地』が初出。
〈私〉は、新人発掘にかけて目利きと評判のベテラン編集者。〈私〉は、20歳そこそこの駆け出しの頃に、イジドール・デュカスの原稿を誰よりも早く目にしていたのにも拘らず、その才能を見抜けずに黙殺してしまっていた。このイジドール・デュカスこそがロートレアモン伯爵であったのだ。ロートレアモンの『マルドロールの歌』は、出版から10数年ほど経ってから人の口の端にのぼるようになり、シュールレアリストたちの聖書となって、現在に至るまで世界中で版を重ねている。イジドール・デュカス自身は己の成功を知らぬまま、24歳で夭折していた。
己の眼識の無さを秘かに恥じている〈私〉のもとに、一通の手紙が寄せられた。その手紙の主が、夭折の天才ロートレアモン伯爵ことイジドールと同名を名乗っていたのである。手紙の文面は、過剰な自負心と極度の自信喪失との間を揺れ動く、極めてありふれた若い作家志望者の自意識の垂れ流しに過ぎなかった。己をロートレアモンの再来とでも自惚れているのか?しかし、〈私〉は、手紙の主が、己がその才能を見誤ったイジドール・デュカスと同名であることと、文面から薬物中毒者であることをうかがわせるフレーズが散見できることから無視することが出来なかった。「書いたものを見せたまえ」と返信をしたため、更にはイジドールが働く遊園地にまでこっそり姿を見に行き、船遊具を操る彼の姿に一目で心を奪われてしまったのだった…。
彼は〈私〉の顔を知らない。自分の運命を握っているのが神ではないということも知らない。彼の命を奪う事故を起こした〈私〉は、重度の薬物中毒者であるとされ、強制的に入院させられる。彼の遺体はついに発見されなかった。はたして、彼は現世に存在していたのか?彼は〈私〉の幻想世界の住人ではなかったのか?〈私〉は、彼のことをもう一人のイジドール・デュカスであると思っている。ロートレアモンになる時をあらかじめ失ったイジドール・デュカスだ。彼を殺害したことで〈私〉は、彼の体が〈私〉の一部になったと思っている。それを否定しない限り、医者は外に出さないと言っているが、〈私〉にとってはどうでも良いことだ。イジドール・デュカスのいなくなった外の世界など〈私〉にとっては何の意味も持たないのだから…。
皆川博子は器用な作家だ。出版社から求められれば、不特定多数の読者を意識した小説誌向けの長期連載小説も書けてしまうし、それも面白い。私が皆川博子を知るきっかけとなったのも『花櫓』や『みだら英泉』といった長編時代小説であった。そんな皆川博子にとって、オリジナルアンソロジーはターゲットとなる読者層があらかじめ絞られているため、本来の領分である純粋幻想小説を発表するにはうってつけの舞台だったのだ。本書収録の諸篇は、皆川博子が愛誦する詩歌や小説を下敷きに想像力の翼を羽ばたかせた、幻想や奇想――つまり作者自身が最も偏愛する傾向のもの――が殆どである。皆川博子の真骨頂を堪能できる最良の作品集なのだ。
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猫路地
2015-08-18 09:18:28
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日記
東雅夫編『猫路地』は、現代日本の怪奇・伝奇小説を代表する書き手たちが、猫と異界をめぐる幻想譚を思う様に紡ぎあげた書き下ろし作品20篇を収録した競作集。路地裏に屯する野良猫たちのように、模様も大きさも様々な猫譚たちである。
『猫路地』というタイトルから、萩原朔太郎の『猫町』を連想する方も多いと思われるが、編者の意図もそこにあるらしい。猫町幻想譚としては、ほかにブラックウッドの『古き魔術』や日影丈吉の『猫の泉』が有名だが、異国人による『古き魔術』や南仏が舞台の『猫の泉』に比べると、朔太郎の『猫町』は日本人の脳に馴染みやすく、夢のようにうっとりとした郷愁と憧憬を誘う。
『猫路地』の収録作は、『猫町』の衣鉢を継ぐが如く、繊細で閑雅な作品ばかりなので、「猫の精霊ばかりの住んでる町が、確かに宇宙の或る何所かに、必らず実在しているにちがいないということ」を「詩人の病的な錯覚であり、愚にもつかない妄想の幻影だと」冷笑しない人ならきっと楽しめるはずである。
以下が、収録作。
『猫花火』……加門七海
『猫ノ湯』……長嶋槇子
『猫眼鏡』……谷山浩子
『猫書店』……秋里光彦
『花喰い猫』……寮美千子
『猫坂』……倉坂鬼一郎
『猫寺物語』……佐藤弓生
『妙猫』……片桐京介
『魔女猫』……井辻朱美
『猫のサーカス』……菊池秀行
『失猫症候群』……片岡まみこ
『猫波』……霧島ケイ
『猫闇』……吉田知子
『猫女房』……天沼春樹
『猫魂』……化野潾
『猫視』……梶尾真治
『四方猫』……森真沙子
『とりかわりねこ』……別役実
『蜜猫』……皆川博子
『猫鏡』……花輪莞爾
タイトルだけでも魅力的な作品群である。「猫」と付くだけで、ありふれた言葉が特別な輝きを放出する。試しに思いつくだけの言葉に「猫」をつけてみられると良い。豆腐でも下駄でも、忽ち魔法の言葉になるのである。
秋里光彦の『猫書店』は、中央線沿いの商店街にある小さな書店の創業者と萩原朔太郎との関わりを描いた物語。
大戦中も空襲にあわなかった商店街の狭い通りに猫書店はあった。わずか10畳ほどの店内の中央には大きなガラスケースが置いてあって、その中には萩原朔太郎の『猫町』の初版本が立ててある。店の棚は、詩歌と幻想文学の品揃えを究めており、創業以来、主がこれと決めた本はその都度複数確保してあるので、絶版ゆえ古書店では数万円の値がつく本が定価で買えたりする。本好きな人には極楽のような店だ。
現在の店主・俊之は三代目。馴染み客の読書傾向を把握しているうえに、馴れ馴れしく無駄話世間話をふらない。愛書家の痒いところに手の届く店主だ。その俊之から、〈私〉は、朔太郎の『猫町』と猫書店との関わりを聞くことになる。
俊之の祖父・新一郎は、23歳の折、詩人を志して上京してきた。自作の詩を携え、私淑する萩原朔太郎を訪ねるが、人柄を褒められつつも、詩才の無いことをはっきりと告げられてしまう。萩原邸を辞した後、投げやりな気持ちで夜道を歩いていた新一郎は、誤字混じりの珍語を話す女と知り合う。言葉つきは妙だが、聡明で詩歌に詳しい女に好感を持った新一郎。話しながら歩いているうちに、いつの間にか猫人の世界に連れ込まれていたのだった――。
新一郎の異界往復譚が、朔太郎の『猫町』につながる。そして、俊之の猫的な性格の理由もわかるのだ。猫と書店はまことに相性が良い。
良かれ悪しかれ猫ほど人間の感情を刺激する動物はいない。殊に猫嫌いの感情は、犬嫌いや爬虫類嫌いとは複雑さが違う。私の実父などは、猫に対して嫌悪感を通り越した恐怖心を抱いているのであるが、その感情の出所は、花輪莞爾の『猫鏡』を読めば何となくわかる。猫は自然そのものなので、制御しがたく、得体が知れないのだ。実父は霊感があるらしいので、その意味でも猫を恐れているようだ。
我が家では、犬と猫の両方を飼っているのだが、「犬は可愛い」「猫は面白い」というのが感想だ。私は俳句を嗜んでいるのだが、猫はその辺に転がっているのを観察しているだけで楽しいので、実に句材に適している。犬だと心情的に距離が近すぎるのだ。
猫を愛し、あるがままに受け入れることのできる人にとって、『猫路地』は至福の一冊だ。そして、飼い猫に邪魔されながらこの感想文を書いている私は、本書の最も幸せな読者の一人なのだろう。
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猫は箱好き
2015-08-17 08:28:54
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日記
桜は箱が好きです。我が家では、桜が遊べるように居間のあちこちに空き箱を置いていますよ。決して散らかしている訳ではありません(笑)
首だけ出して、穴晒し風。
隙間から覗いています。目付き悪し。
箱の中は安心するようです。勾玉のポーズで寝ています。
籠も好きです。
番外編・コードが結界。
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凜、残暑の散歩
2015-08-14 09:27:57
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日記
8日に立秋を迎えましたが、まだまだ暑い日が続いております。凜の散歩はなるべく日の射さない場所を選んでいますよ。
百日紅が最盛期。白い花も爽やかで良いのですが…
濃いピンクの方が残暑にふさわしいですね。
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柴犬と雑種猫が好き。読書傾向は偏っています。生きている限り、先のことはわかりません。
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