この週末で、ガラケーからようやくスマホに切り替えることにした。選んだ機種は「F-12C」。「Xperia acro」か置くだけ充電「SH-13」かで迷ってたのだけど、手にした瞬間にこの機種に決定!常に手元にある存在だし、使いやすさが1番かな、と。
それにしてもやはりこれまでのガラケーとは使い方も環境も全く別な存在。いくら性能がよかったとはいえ、ガラケーの場合、やはりPCとは別のツールとしてそれ単体で閉じていたように思う。しかしスマホの場合、PCとかモバイル端末とか、そういった区分けが限りなく薄くなる。むしろデバイスの違いを意識せずに、どのように利用する環境を構築するかが問われている気がする。
今回のスマートフォンへの移行にあたっては、いろいろ苦労したところもあるので、それをメモしておくことに。
■WiFi環境
自宅はWiFi環境なので、スマホもWiFiに対応させようと試みるが、これがうまくいかない。
暗号化方式はWEP。電波は感知してるし、SSIDも認証キーも間違いはない。それにも関わらず、IPアドレスを取得中のまま、いっこうに繋がらない。これはおそらく「周波数チャンネル」が間違っているに違いないと、目星をつけて、その修正にあたる。
以前からWiFiで無線ネットワークを組んでいたのだけれど、Bフレッツの普及に伴って、自宅のPCが繋がりにくくなったことがあった。順番に原因を探っていったところ、どうも近所の人の無線LANと干渉してるっぽいということになり、無線の周波数チャンネルを変更したことがある。
802.11g方式の場合、無線LANのチャンネルは11ch。ただし指定したチャンネルの前後2~3CHくらいは空けておかない干渉のおそれがある。それで、当時、空いていそうなCHに切り替えたのだ。
しかしスマホ側を見ていてもCHを変更でできる設定項目が見当たらない。となると、これはデェフォルとのCHが「1」あたりに違いないと想定し、反対に自宅の無線LANルータ、PCの側の設定を「1」にあわせることに。とりあえず、無事に繋がったので、一安心。
しかしスマホのために、自宅のLAN環境を変更させなければならないとは。。。
しかもこれで問題は全て解決したわけではない。無線LANの強い部屋であれば問題ないのだけれど、「WiFiネットワークへの自動切替」の状態にしていた場合、電波の弱い部屋や無線LANとの間に干渉物があると、WiFiから3Gに自動的に切り替わる。この間、数秒。しかしこのわずかな「繋がらない」時間が無性に「イラッ」とくる。WiFiと3Gのタイミングは手動で行うことになりそうだ。
■メール環境
FOMAからスマホへ切り替える人の多くは、iモードメールからSPモードメールに切替えるだろう。iモード/SPモードメールは、メールが届いた場合にdocomo側から端末側へメールを届けるPUSH型のサービス。WEBメールのようにメールを見に行かねばならないPULL型のサービスに比べて、メールの到着がリアルタイムに分かる分、非常に便利なサービスだ。
その一方でiモード/SPモードのメールの場合、容量を超えたメールは自動的に削除されていくし、その端末からしか見ることはできない。
これを克服するのが「ドコモWEBメール」サービス。iモードに届いたメールが同時にPCからも閲覧可能で返信することもできる(返信時のドメインは「@docomo.ne.jp」ではないけれど)。しかも2GBまでメールを残すことが可能なので、お客さんとのやりとりも記録しておくことができる。キャリアメールの強みとデバイスフリーを実現した便利なサービスなのだ。
しかしこれがSPモード非対応。
そんなこともあったので、今回の切替に際しては、iモードを残したままSPモードを申請(「@docomo.ne.jp」が2つある状態)。iモードにきたメールは「ドコモWEBメール」を利用すればそのままPCで対応できる。
ただどうだろう。同じ人からの返信だと分かっていたとしても「aaa@aaa.jp」あてに送ったメールが「aaa@bbb.jp」から返信があるというのは違和感があるだろう。
スマホ暦の長い後輩が「スマホの場合、(PUSH型の)キャリアメールとgmailの差はないですよ」と言っていたけれど、まさにその通り。gmailアプリがgmailのアドレスあてに届いたメールを直ぐに教えてくれるし、そのまま返信することもできる。ましてgmailはPCから使うこともできる。今後は、gmailだけを使うような環境になるのかもしれない。
ま、SPモードがドコモWEBメール対応になるかどうかも含めて、もうしばらく様子を見ていく必要がありそうだ。
■ブラウザ
さて、ここからが「F-12C」を自分流に使いやすくしていくための作業。まずデェフォルとブラウザが使いにくそうなので、「Boat Browzer mini」に変更。アドオンなども多い「Dolphin Browser」が評判は高そうだったんだけど、最近の評価が悪かったのと、いずれChromeが出てくるだろうということで、軽・速のブラウザを選択。格段と使いやすくなった。
ただブラウザ落ちの頻度が高い。これはまだ最適化されていないからなのか。
■RSSリーダー
ブラウザを入れ替えたところで、次は情報収集ツールとして必須のRSSリーダーをどうするか。
以前、ブラウザをFirefoxからChromeに乗り換えた時に1番困ったのが、このRSSへの対応。Firefoxにはライブブックマークという「RSSリーダー」の機能があり、これが非常に便利だったのだけれど、Chromeにはこれがない。そこでChromeに「RSS Subscription Extension」と「RSS Live Links」という機能拡張を用いることで、RSSリーダーの機能を実装したということがある。
今回もブラウザにそういったアドオンを求めるという手もあったのだけれど、ガラケーでいう「iチャネル」のようにそれ単体で情報更新がわかるアプリを探すことに。
何となく便利そうなのが「NewsRob」というRSSリーダー。
このアプリの1番の特徴は、クラウド型のRSSリーダー「Googleリーダー」と同期がとれること。これまでのガラケーの世界では、直接、PCサイトを読むということはあまりなかったので、あえてPCと連携させる必要がなかった。しかしスマホはそうではない。いくらスマホに最適化されたUIのサイトが出始めたとはいえ、基本はPCインターネットの世界と同一だ。
PCとの連携を前提とするならば、たとえその方が個別では便利だとしてもブラウザに付随する「RSSリーダー」よりは「クラウド型RSSリーダー」を使う方が、結果としてのパフォーマンスは高くなる。
ブラウザに登録してあったRSSフィードを、改めて「Googleリーダー」に登録し直し、PCと同じ情報をスマホでも利用できるようにする。「PC」+「ケータイ」という異なる2つの世界から、クラウドを利用して「PCでもスマホでも」同じ環境を利用する世界へ。ライフスタイルも変わらざろうえない、象徴的なシーンだ。
■音楽ファイルの転送~着信音/目覚ましのアラームの設定
ガラケーのエコシステムとして象徴的なサービスが「着うた/うたフル配信」が挙げられる。日本では音楽配信ビジネスの9割以上がケータイ向けであり、その用途としてただ「聴く」だけでなく、着信音や目覚ましのアラーム音として使っていたりする。
ガラケーでは着信音に「着うた/うたフル」を設定するためには、公式サービスを利用しなければならない。しかしandroidの場合はそうではない。DAPと同じようにPCから音楽ファイルを転送し、好みの曲を目覚ましや着信音に設定することができる。
まずはスマホのファイル管理をするために、「アストロファイルマネージャ」をダウンロード。
「アストロファイルマネージャ」は、Windowsで言うところの「Explorer」のような感じで、スマホのフォルダ構成を確認することができる。特にSDカードの状態がわかるので、どこに何が保存されているか、保存されたファイルを整理・削除することができる。
まずはアストロマネージャーでSDカード内に「music」フォルダを作成。PCとスマホをUSBで接続し、PC側で音楽管理ソフト(僕の場合はWMP)を起動。WMP上では外部接続機器としてスマホを認識するので、転送したい音楽ファイルを「同期リスト」に選択し、同期させる。
これで転送はOK。スマホで音楽を聴くことができる。
この楽曲を着信音に設定するには、「アストロファイルマネージャ」でそのファイルを指定し、音楽のオプションから「着信音への設定」を選択。これで指定した楽曲が着信音になる。音量などは通常の「設定」画面から調整すればいい。
目覚ましのアラーム音に設定するためには、その名のとおり「目覚まし時計」アプリを利用する。
「目覚まし時計」からアラーム音として「音楽」を選び、「楽曲」を指定すればOK。
■おさいふケータイ
Felica上アプリを以前から使っていたのだけれど、特に重要なのがEdyの切替。これは機種変を行う前から対応が必要だ。事前に、Edyの残金をサーバに預ける、スマホに切替後、Edyアプリをインストールし、そのアプリに残金を戻すという処理が必要になる。ちなみに手数料が取られことに。
ANAのアプリでSKIPなども対応している。ただどうもこれに必要な「ANA旅達空間」アプリの評判があまりよくない。かなり重いようなので、インストールするかどうかも含めて要検討です。
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最初の方でも書いたけれど、スマホの場合、これまでのPC+ケータイで「どう使いこなすか」という発想とは大きく異なる。実際に、EVERNOTEやDropboxが使えるようになるし、FacebookやTwitterもケータイよりは数段使いやすくなるだろう。スケジューラーやタスク管理なども、PCとスマホでの連携はかなりシームレスにできるだろう。
そしてその中継装置として、クラウドサービスが存在することになる。
このあたりの感想はもう少しいろいろ試してから書きたいと思う。
それにしてもやはりこれまでのガラケーとは使い方も環境も全く別な存在。いくら性能がよかったとはいえ、ガラケーの場合、やはりPCとは別のツールとしてそれ単体で閉じていたように思う。しかしスマホの場合、PCとかモバイル端末とか、そういった区分けが限りなく薄くなる。むしろデバイスの違いを意識せずに、どのように利用する環境を構築するかが問われている気がする。
今回のスマートフォンへの移行にあたっては、いろいろ苦労したところもあるので、それをメモしておくことに。
■WiFi環境
自宅はWiFi環境なので、スマホもWiFiに対応させようと試みるが、これがうまくいかない。
暗号化方式はWEP。電波は感知してるし、SSIDも認証キーも間違いはない。それにも関わらず、IPアドレスを取得中のまま、いっこうに繋がらない。これはおそらく「周波数チャンネル」が間違っているに違いないと、目星をつけて、その修正にあたる。
以前からWiFiで無線ネットワークを組んでいたのだけれど、Bフレッツの普及に伴って、自宅のPCが繋がりにくくなったことがあった。順番に原因を探っていったところ、どうも近所の人の無線LANと干渉してるっぽいということになり、無線の周波数チャンネルを変更したことがある。
802.11g方式の場合、無線LANのチャンネルは11ch。ただし指定したチャンネルの前後2~3CHくらいは空けておかない干渉のおそれがある。それで、当時、空いていそうなCHに切り替えたのだ。
しかしスマホ側を見ていてもCHを変更でできる設定項目が見当たらない。となると、これはデェフォルとのCHが「1」あたりに違いないと想定し、反対に自宅の無線LANルータ、PCの側の設定を「1」にあわせることに。とりあえず、無事に繋がったので、一安心。
しかしスマホのために、自宅のLAN環境を変更させなければならないとは。。。
しかもこれで問題は全て解決したわけではない。無線LANの強い部屋であれば問題ないのだけれど、「WiFiネットワークへの自動切替」の状態にしていた場合、電波の弱い部屋や無線LANとの間に干渉物があると、WiFiから3Gに自動的に切り替わる。この間、数秒。しかしこのわずかな「繋がらない」時間が無性に「イラッ」とくる。WiFiと3Gのタイミングは手動で行うことになりそうだ。
■メール環境
FOMAからスマホへ切り替える人の多くは、iモードメールからSPモードメールに切替えるだろう。iモード/SPモードメールは、メールが届いた場合にdocomo側から端末側へメールを届けるPUSH型のサービス。WEBメールのようにメールを見に行かねばならないPULL型のサービスに比べて、メールの到着がリアルタイムに分かる分、非常に便利なサービスだ。
その一方でiモード/SPモードのメールの場合、容量を超えたメールは自動的に削除されていくし、その端末からしか見ることはできない。
これを克服するのが「ドコモWEBメール」サービス。iモードに届いたメールが同時にPCからも閲覧可能で返信することもできる(返信時のドメインは「@docomo.ne.jp」ではないけれど)。しかも2GBまでメールを残すことが可能なので、お客さんとのやりとりも記録しておくことができる。キャリアメールの強みとデバイスフリーを実現した便利なサービスなのだ。
しかしこれがSPモード非対応。
そんなこともあったので、今回の切替に際しては、iモードを残したままSPモードを申請(「@docomo.ne.jp」が2つある状態)。iモードにきたメールは「ドコモWEBメール」を利用すればそのままPCで対応できる。
ただどうだろう。同じ人からの返信だと分かっていたとしても「aaa@aaa.jp」あてに送ったメールが「aaa@bbb.jp」から返信があるというのは違和感があるだろう。
スマホ暦の長い後輩が「スマホの場合、(PUSH型の)キャリアメールとgmailの差はないですよ」と言っていたけれど、まさにその通り。gmailアプリがgmailのアドレスあてに届いたメールを直ぐに教えてくれるし、そのまま返信することもできる。ましてgmailはPCから使うこともできる。今後は、gmailだけを使うような環境になるのかもしれない。
ま、SPモードがドコモWEBメール対応になるかどうかも含めて、もうしばらく様子を見ていく必要がありそうだ。
■ブラウザ
さて、ここからが「F-12C」を自分流に使いやすくしていくための作業。まずデェフォルとブラウザが使いにくそうなので、「Boat Browzer mini」に変更。アドオンなども多い「Dolphin Browser」が評判は高そうだったんだけど、最近の評価が悪かったのと、いずれChromeが出てくるだろうということで、軽・速のブラウザを選択。格段と使いやすくなった。
ただブラウザ落ちの頻度が高い。これはまだ最適化されていないからなのか。
■RSSリーダー
ブラウザを入れ替えたところで、次は情報収集ツールとして必須のRSSリーダーをどうするか。
以前、ブラウザをFirefoxからChromeに乗り換えた時に1番困ったのが、このRSSへの対応。Firefoxにはライブブックマークという「RSSリーダー」の機能があり、これが非常に便利だったのだけれど、Chromeにはこれがない。そこでChromeに「RSS Subscription Extension」と「RSS Live Links」という機能拡張を用いることで、RSSリーダーの機能を実装したということがある。
今回もブラウザにそういったアドオンを求めるという手もあったのだけれど、ガラケーでいう「iチャネル」のようにそれ単体で情報更新がわかるアプリを探すことに。
何となく便利そうなのが「NewsRob」というRSSリーダー。
このアプリの1番の特徴は、クラウド型のRSSリーダー「Googleリーダー」と同期がとれること。これまでのガラケーの世界では、直接、PCサイトを読むということはあまりなかったので、あえてPCと連携させる必要がなかった。しかしスマホはそうではない。いくらスマホに最適化されたUIのサイトが出始めたとはいえ、基本はPCインターネットの世界と同一だ。
PCとの連携を前提とするならば、たとえその方が個別では便利だとしてもブラウザに付随する「RSSリーダー」よりは「クラウド型RSSリーダー」を使う方が、結果としてのパフォーマンスは高くなる。
ブラウザに登録してあったRSSフィードを、改めて「Googleリーダー」に登録し直し、PCと同じ情報をスマホでも利用できるようにする。「PC」+「ケータイ」という異なる2つの世界から、クラウドを利用して「PCでもスマホでも」同じ環境を利用する世界へ。ライフスタイルも変わらざろうえない、象徴的なシーンだ。
■音楽ファイルの転送~着信音/目覚ましのアラームの設定
ガラケーのエコシステムとして象徴的なサービスが「着うた/うたフル配信」が挙げられる。日本では音楽配信ビジネスの9割以上がケータイ向けであり、その用途としてただ「聴く」だけでなく、着信音や目覚ましのアラーム音として使っていたりする。
ガラケーでは着信音に「着うた/うたフル」を設定するためには、公式サービスを利用しなければならない。しかしandroidの場合はそうではない。DAPと同じようにPCから音楽ファイルを転送し、好みの曲を目覚ましや着信音に設定することができる。
まずはスマホのファイル管理をするために、「アストロファイルマネージャ」をダウンロード。
「アストロファイルマネージャ」は、Windowsで言うところの「Explorer」のような感じで、スマホのフォルダ構成を確認することができる。特にSDカードの状態がわかるので、どこに何が保存されているか、保存されたファイルを整理・削除することができる。
まずはアストロマネージャーでSDカード内に「music」フォルダを作成。PCとスマホをUSBで接続し、PC側で音楽管理ソフト(僕の場合はWMP)を起動。WMP上では外部接続機器としてスマホを認識するので、転送したい音楽ファイルを「同期リスト」に選択し、同期させる。
これで転送はOK。スマホで音楽を聴くことができる。
この楽曲を着信音に設定するには、「アストロファイルマネージャ」でそのファイルを指定し、音楽のオプションから「着信音への設定」を選択。これで指定した楽曲が着信音になる。音量などは通常の「設定」画面から調整すればいい。
目覚ましのアラーム音に設定するためには、その名のとおり「目覚まし時計」アプリを利用する。
「目覚まし時計」からアラーム音として「音楽」を選び、「楽曲」を指定すればOK。
■おさいふケータイ
Felica上アプリを以前から使っていたのだけれど、特に重要なのがEdyの切替。これは機種変を行う前から対応が必要だ。事前に、Edyの残金をサーバに預ける、スマホに切替後、Edyアプリをインストールし、そのアプリに残金を戻すという処理が必要になる。ちなみに手数料が取られことに。
ANAのアプリでSKIPなども対応している。ただどうもこれに必要な「ANA旅達空間」アプリの評判があまりよくない。かなり重いようなので、インストールするかどうかも含めて要検討です。
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最初の方でも書いたけれど、スマホの場合、これまでのPC+ケータイで「どう使いこなすか」という発想とは大きく異なる。実際に、EVERNOTEやDropboxが使えるようになるし、FacebookやTwitterもケータイよりは数段使いやすくなるだろう。スケジューラーやタスク管理なども、PCとスマホでの連携はかなりシームレスにできるだろう。
そしてその中継装置として、クラウドサービスが存在することになる。
このあたりの感想はもう少しいろいろ試してから書きたいと思う。
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