ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

電子マネー「Edy」普及のキーとしての「ポイント」制

2004年10月02日 | 貨幣、ポイント
以前に「Edyが電子マネーの本命になるとしたら、インターネットサイトとの連動がキー」と書きつつも、正直、「普及にはもうちょっとかかるかなぁ」と思っていました。ただこないだ友人と話していて、「意外と早いかも」と思ったのでそのことについてちょっと書きたいと思います。

Felicaをめぐる兄弟喧嘩?!「suica」と「Edy」


時間がかかると思っていた理由というのが、まずEdyの端末として「お財布携帯」を想定していたこともあり、実際に財布から小銭を取り出して払うことから、電子マネーで小銭を払うことにスイッチするメリットをあまり感じないことがありました。

確かに携帯は常に持ち歩くし、「貨幣」というものが基本的には「情報」でしかないと思うといい組み合わせではあるのですが、コンビニのレジであの大きさの端末をポケットやバックから取り出し「ピッ!」というのは想像ができない。電源は大丈夫か、雨に濡れたらどうなるんだろう、もしも落としたら…と不安の方が気にかかるし、そうなるとそのイメージを払拭するだけの時間が必要だろうと思ったからです。

では、「早いかも」と思った理由はというと、何を隠そう「ポイント」制です。

ビットワレット株式会社の資本関係を見ている限り特に全日空とは1取引先くらいの感じしかしないのですが、これがなかなか強力にEdyをバックアップするかもしれません。ご存知の方も多いと思いますが、「ANAマイレージクラブEdyカード」というものがあり、Edyで支払いをすると「マイル(ANAのポイントプログラム)」が貯まります。また、マイルをEdyに交換することも可能です。

ANA:Edyでマイルをためる

つまりこのカードの利用者からすると、どうせ買うなら「Edy」を使って「マイル」を貯め、それで(無料で)海外へ行こうといった気持ちに駆り立てられる、あるいは旅行が無理ならそのまま「Edy」で使おうということになり、結果的に「Edy」が流通することになる。

本来の「貨幣」の代わりの機能として「電子マネー」ではなく、ポイント制のもつ"お得感"が「Edy」を牽引するのではないかということです。

ビットワレット株式会社の採算性を考えると微妙なところも多々ありますが、こうしたアイデア、「電子マネー」が「貨幣」ではなく"お得感"を演出する「ポイント」制として捉えなおせるという考え方は、もともとがお堅い「Suica」陣営にはできない"強み"になるかもしれません。



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