先日、京都文化博物館で開催中の“レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展”を見てきました。メイン展示の絵画は、日本初公開の《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》として知られる著名な16世紀の油彩画です。イタリアのフレンツェにあるシニョリーア宮殿(当時は政庁舎)の大広間の壁画で、時代を代表するレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロが競作した戦闘画です。
2つの作品は、政庁舎の壁に、しばらく未完のまま残されていたらしく、当時、それを見た画家たちの模写のみが、現存しています。政庁舎には、のちに別の壁画が描かれているため、画家たちの模写から作品を想像するしかない幻の戦闘画です。ミケランジェロが描くはずだった「カッシナの戦い」は原寸大の下絵の模写が残されています。彫刻家として有名だったミケランジェロらしい、肉体美あふれる戦闘シーンが描かれています。レオナルドが描くはずだった「アンギアーリの戦い」は、絵の中心部分だったといわれる軍旗争奪の激しいシーンの模写がいくつか残されています。また、レオナルド直筆の戦闘画を構成する馬や騎兵の習作も残っています。
この展覧会は、美術的要素よりは、幻の名作の謎解き的な要素が強く、とても面白かったです。ポスターや、ちらしを見ていると、馬の身体の一部がなかったり、人物も複雑に絡み合っていてよくわからないな?って思っていたんですが・・・展示を最後まで見て、さらに上映されている謎解き映像を見てよくわかりました。知れば知るほど、この作品が、万能で知られたレオナルドらしい緻密な計算の基に描かれた絵であることを感じます。
他にも、関連する作品や、レオナルドが残した資料や発明品なども展示されています。
京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp/
レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 11月23日まで開催
入場料:一般1,300円 音声ガイド:540円 *所要時間は、音声ガイドを聞きながら作品を見て、映像を見て90分程でした。
観覧の前に、博物館内にある前田珈琲でランチを頂きました。なお、赤いレンガが印象的な京都文化博物館は、明治39年から昭和40年まで、日本銀行京都出張所として使われた建物です。お店は、銀行の金庫室だった場所です。
ランチ(ミートスパゲッティのセット:650円)を頂きました。ソースの味はあっさり、もっちり太麺です。ハーフサイズのスパゲッティにサラダと飲み物がついています。
飲み物は紅茶にしました。珈琲店だけどね・・・(^^;)
紅茶のカップに描かれたイラストがとってもかわいいのです。バーテンさんと、楽しそうなカップル? 親子にも見えない事もない・・・。
右手で持って飲もうとすると・・・おじさんとメイドさん。大き目のカップなのでたっぷり頂けます。
前田珈琲文博店 http://www.bunpaku.or.jp/info/shop/maedacoffee/
以前は、宇宙兄弟展とハヤシライスのランチをご紹介しています。【前ぶろぐ】