昨日から、祇園祭の後祭の鉾建てが始まりました。出かけたついでに見てきました。新町通四条の大船鉾です。152年前、後祭の最後尾を進んだ鉾で、幕末の蛤御門の変の大火で鉾が焼失し長く休み鉾となっていましたが、一昨年、後祭の復活とともに、大船鉾も復活しました。それ以前は、懸想品などを納めた唐櫃とお囃子が巡行に参加していました。また鉾完成までは、京都駅前のビルに展示されていました。以前の様子は【前ぶろぐ】にて。
鉾の組み立てには、釘は一切使わず荒縄のみを使用します。人気の鉾なので、この状態でもたくさんの人が見守っていました。
大船鉾の町会所の近くにある「矢尾定」さんで、わらび餅の祇園祭限定パッケージを買ってきました。(わらび餅3個入り1,200円)完成品かな~って思ったら・・・組み立て式でした。(^^;)あ"~、しかも説明図も、完成図ない・・・。
わらび餅食べて・・・いざ!切って、考えて、貼って、作業すること30分、なんとか完成しました。まずは、昨年までの姿、先頭に大金幣(きんぺい)がついた形です。
そして、龍頭をつけた形です!龍頭は、幕末、鉾とともに焼失しましたが、今年めでたく完成しました。焼失以前は、大金平と龍頭と1年おきに大船鉾の先頭に飾られていたのだそうです。昨日、鉾につけた姿が152年ぶりにお披露目されました。なお、龍頭は瀧尾神社の寄進だそうです。瀧尾神社は東山区にある神社で、拝殿には龍が飾られています。その龍が夜な夜な今熊野川の水を飲みにくという伝説が残っています。以前ご紹介しています。【前ぶろぐ】にて。
続いて、室町通の鯉山です。左甚五郎の作と伝えられる木彫の大鯉がのった山で、真松から麻緒を垂らし竜門の滝を表しています。私が見た時は、骨組みと真松が立っていました。
木が新しいな?って見たら、昨年新調されたようです。なお、鯉山の懸装品は16世紀のベルギー製の絨毯で、1枚の毛綴を6枚に裁断しパッチワークのように組合わせた珍しいもので、とても美しいです。飾りつけは巡行が行われる24日当日の朝です。
さて、後祭は、前祭のように歩行者天国や夜店はありませんが、周辺のお店はいろいろセールもやっています。江戸時代、このあたりは呉服業が立ち並ぶ問屋街として発展した場所です。祇園祭の期間は、掘り出し物があるかも?小物や和アクセサリーなどが格安で売られているので、着物ビギナーにはお勧めです。
祇園祭 https://www.kyokanko.or.jp/gion/index.html
2014前祭:町会所・ご朱印めぐり 山鉾巡行 (1) (2) (3)
2014後祭:ご朱印めぐり 2014(1) (2) (3)花傘巡行
【おまけ】現在、文化庁の京都への全面移転のための「お試し移転」が行われている京都芸術センターも室町通にあります。1993年に閉校した明倫小学校だった場所です。以前、建物内にある前田珈琲明倫店をご紹介しています。【前ぶろぐ】
京都芸術センター http://www.kac.or.jp/
船鉾、大船鉾・・・ともに見ると感動しますね。人波をかきわけて進むような姿が何とも言えないです。ぜひ~。