ようやく「新食養療法」の本を手に入れた。
友だちから話を聞いていて、捜していたのだが、地元の自然食の店であっさりと手に入った。
この本の初版はなんと昭和14年。
当時たちまち重版がかかり、その後改訂版が1964年、そして2003年には27刷りにもなった脅威の大ロングセラーだ。
著者の桜沢如一氏は日本のマクロビオテックの祖ともいえる方で、当時書かれた内容は、現在にもそのまま通用することが多い。
これが書かれた昭和14年当時でさえも、西洋式の食生活が健康を乱していると解いているのだから、現在の食生活を見たら、まるで毒を食べていると嘆くかもしれない。
食物なきところ、生命現象なし
くるしみなきモノに、ヨロコビなし
すべての病気は正しき食物をとらねばケッシテ治るものではない
(本書まま転載)
現在、マクロビオテックは一種のおしゃれなブーム化している気がする。
でも本来はもっと質素なもの、というか自然を取り入れるというもの。
私自身、おしゃれ化してしまったマクロビオテックはあまり口に合わなかった。
かといってこの本に書かれている「食養」も、自分自身の生活様式や性格から言って、すべて守れるものでもない。
しかし、時はすぎても、考え方の理念は変わらず、それを私も基本にして「食養」をやっていこうと思っている。
自己流のマクロビオテックになるかもしれないが、基本さえきっちりしていればいいのではないだろうか。
「好きなことばかりやりぬいて、楽しい、楽しい一生を送る秘密は最高の精神と最大の健康をもつこと」 その方法がこの本に書かれている。
そしてその唯一の方法を桜沢先生は「無双原理」(Le Principe Unique=PU)と言っている。
私にとっては最近知った初めての言葉。
頭でなんとなくわかっても、まだまだ実践は難しい。