待ちに待った勘太郎くんの勘九郎襲名披露公演。
もちろん大入り満員。
中に入れば、ご贔屓さんからの絵馬が壁にかざられ・・
西座敷(下手側=舞台に向かって左側)には、舞子さん2名、芸妓さん4名のきれいどころがズラーッと並ぶ。
さすが、中村屋さん、やることが粋だねぇ。
で、今回は私もいい席で、後方とはいえ、花道の左側なので、花道への出入りがしっかと観ることが出来る。
口上が観たかったので、疲れた身体にむち打ち(こういうときは動ける?)夜の部を観た。
出しものは最初は御存 鈴ヶ森。
白井権八を勘三郎丈が演じる。
私が自分のお金を出して歌舞伎を観た最初の演目がこの鈴ヶ森だった。
そして権八はこの間亡くなった中村芝翫丈だった。
何か因縁を感じる。
そして口上。
ズラーッツと並ぶ親戚筋、幹部たち。
これからの歌舞伎界を背負って立つ勘九郎くんに温かい拍手が鳴り止まなかった。
ここで休憩。
そして待ってました、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子。
弥生(後の獅子)役はもちろん新勘九郎!
その弥生を連れてくるのが、今年90歳の中村屋の生き字引小山三さん。
正座していて立ち上がるとき、自力でヒョイと立ち上がるのに、みんなびっくり。
弥生の後見は弟の七之助クン。
まだまだ、ちょっと粗い踊りのところもあるけれど、よく練習したとみえ、自分のものになっていて、獅子の勢いはこれぞ獅子という力強さがあった。
またまた休憩。
あれ?綺麗どころが帰ってこない・・・とおもったら、着物を着替えて戻ってきた。
終わってからすぐお座敷?
最後の演目はぢいさん、ばあさん。
三五郎丈と福助さまの私のお目当ての演目。
些細なことから新婚の二人がひきさかれ、37年も別れ別れになり、ようやく再会するというお話。
最後はちょっと老けすぎの気もするが、これがまた可愛い。
やはり巧い役者だなと思う。
というわけで、とても楽しい歌舞伎見物。
でも実は途中で疲れ果て、最後まで観られるか心配だった。
なんとか最後まで観て、家へ帰ってぐったり。
早く元気になって、観劇の回数を増やしたいものだ。