
神保町の出版社へ行った。
ここは私にとっては危険ゾーン。
素通りできない古書店がずらーっと並び、さらに最近は自然食品を扱う店もできた。
きょうもやっぱり、出版社をでたとたんに、目に飛び込んできた「エプロンメモ」を、気がついたら手に取っていた。
これは「暮らしの手帖」にずっと掲載されているもので、あとがきによると昭和29年から約30年、現在もまだ連載中だ。
それを1冊まとめたのがこの、「エプロン・メモ」連載のコラムと同タイトルだ。
エプロン・メモは家庭内でのちょっとした思いつきや工夫、食べ物ののこと、着るもののこと、人とのおつきあいのことなどを編集者が優しく上品に書いている。
たとえば、東北へ旅行したときに山の宿で頂いたお茶。お茶請けにおちょこに蜂蜜が入っていて、蜂蜜をなめながらの熱いお茶のおいしかったこととか、いなり寿司に辛子をつけて食べるとちょっと変わった風味になるとか…。
本当にちょっとしたことが、メモなので150文字前後で綴られている。
私が子どものころ母が暮らしの手帖を愛読していた。
その中にお正月の料理ということで、鮭のマリネの作り方が出ていたが、本を処分してしまったらしく、作ろうとしたときにレシピがわからなかった。
そこで母は、編集部あてになんと、作り方をはがきで問い合わせたらしい。
当時、コピーなどはまだ普及していない時代。
編集者がはがきに作り方を書いて返信してくれたのだ。
それからうちでは「鮭のマリネ」がお正月の定番となり、それを目当てに来る人もいたくらいだ。
私が編集の仕事をやるようになってから、コラムにその話を書いた。
そして掲載誌を暮らしの手帖社に送った。
当時の編集者はもういなかったけれど、編集長から丁寧な電話でのお礼をいただいた。
私の編集者としての意識の原点はここにある。
常に読者目線で作ると言うこと。
ときどき忙しさで忘れることがある。
また時間をとって読者からの声(はがき)に目を通してみようと思っている。
ここは私にとっては危険ゾーン。
素通りできない古書店がずらーっと並び、さらに最近は自然食品を扱う店もできた。
きょうもやっぱり、出版社をでたとたんに、目に飛び込んできた「エプロンメモ」を、気がついたら手に取っていた。
これは「暮らしの手帖」にずっと掲載されているもので、あとがきによると昭和29年から約30年、現在もまだ連載中だ。
それを1冊まとめたのがこの、「エプロン・メモ」連載のコラムと同タイトルだ。
エプロン・メモは家庭内でのちょっとした思いつきや工夫、食べ物ののこと、着るもののこと、人とのおつきあいのことなどを編集者が優しく上品に書いている。
たとえば、東北へ旅行したときに山の宿で頂いたお茶。お茶請けにおちょこに蜂蜜が入っていて、蜂蜜をなめながらの熱いお茶のおいしかったこととか、いなり寿司に辛子をつけて食べるとちょっと変わった風味になるとか…。
本当にちょっとしたことが、メモなので150文字前後で綴られている。
私が子どものころ母が暮らしの手帖を愛読していた。
その中にお正月の料理ということで、鮭のマリネの作り方が出ていたが、本を処分してしまったらしく、作ろうとしたときにレシピがわからなかった。
そこで母は、編集部あてになんと、作り方をはがきで問い合わせたらしい。
当時、コピーなどはまだ普及していない時代。
編集者がはがきに作り方を書いて返信してくれたのだ。
それからうちでは「鮭のマリネ」がお正月の定番となり、それを目当てに来る人もいたくらいだ。
私が編集の仕事をやるようになってから、コラムにその話を書いた。
そして掲載誌を暮らしの手帖社に送った。
当時の編集者はもういなかったけれど、編集長から丁寧な電話でのお礼をいただいた。
私の編集者としての意識の原点はここにある。
常に読者目線で作ると言うこと。
ときどき忙しさで忘れることがある。
また時間をとって読者からの声(はがき)に目を通してみようと思っている。
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